Tag Archives: EPUB

●オープンとアクセシビリティがニュースになる日

D:学習・教育のデジタル化と変容する知の体系

●オープンアクセスのパラドックス 【セミナー備忘録】(1) | ちえのたね|詩想舎 http://society-zero.com/chienotane/archives/2565
第17回 図書館総合展での土屋俊氏の講演、「学術情報流通の動向2015」から。
Elsevier社が発行する言語学のトップクラス・ジャーナル(学術専門雑誌)であるLingua誌。そこで2015年11月2日、事件が起きた。ことの発端は「オープンアクセス・ジャーナル」を巡る、出版社側と学術コミュニティ側の主導権争い。背景には高騰する電子ジャーナル価格がある。
次世代の、新しい知のエコシステムをどう構築するか。デジタル化で、パッケージとしての雑誌が相対化されていく中で、知のエコシスムをどう再生するのか。

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教育のICT化 韓国は日本とどこが違う? 【セミナー備忘録】(下)

(個人用のメモです。議事録ではありません。記事中の図画はプレゼン公開資料を使用しています))

セミナー概要: 韓国ICT&教育ICT 最新動向 http://kokucheese.com/event/index/336389/
■第1部「韓国ICTと教育ICTの最新動向」 60分
講師:三澤 かおり(みさわ かおり) 氏
一般財団法人マルチメディア振興センター 情報通信研究部 主席研究員
主にモバイル・融合サービス分野及び韓国の情報通信政策を中心とした調査研究に従事
■第2部「韓国教育ICT標準化動向」 EDUPUB、Caliperなど 15分
講師:村田 真 氏 (ISO/IEC SC34、JEPA CTO)
■第3部「韓国教育ICT関連企業紹介」 各社15分
1.教育SNSのクラスティング https://ja-jp.classting.com/
日本でも多くの学校で採用事例を持つSNS 講師:李 多喜(Dahee Lee) 氏
2.MDM、セキュリティのテルテン http://www.teruten.co.kr/page/main_j
On-line、Off-lineの教育コンテンツ保護の事例 講師:金 南圭(Namgyu Kim) 氏
3.英語塾チョンダム ラーニング http://jp.loudclass.com/
韓国で大きなシェアを持つラーニング企業 講師:HS Joh 氏

1.政府主導によるICT化

この前の記事、【セミナー備忘録】(上)の冒頭でオバマ大統領の慨嘆を紹介したが、これには伏線がある。韓国のIT国家戦略は米国の真似から始まったもの、しかもその後韓国は一敗地にまみれた時代を過ごした。なのに、先導した米国が現在この体たらくなのはなぜだ、というわけだ。 Continue reading

 

韓国の電子教科書推進は後退したのか? 【セミナー備忘録】(上)

(個人用のメモです。議事録ではありません。記事中の図画はプレゼン公開資料を使用しています))

セミナー概要: 韓国ICT&教育ICT 最新動向
http://kokucheese.com/event/index/336389/

■第1部「韓国ICTと教育ICTの最新動向」 60分
講師:三澤 かおり(みさわ かおり) 氏
一般財団法人マルチメディア振興センター 情報通信研究部 主席研究員
主にモバイル・融合サービス分野及び韓国の情報通信政策を中心とした調査研究に従事
■第2部「韓国教育ICT標準化動向」 EDUPUB、Caliperなど 15分
講師:村田 真 氏 (ISO/IEC SC34、JEPA CTO)
■第3部「韓国教育ICT関連企業紹介」 各社15分
1.教育SNSのクラスティング https://ja-jp.classting.com/
日本でも多くの学校で採用事例を持つSNS 講師:李 多喜(Dahee Lee) 氏
2.MDM、セキュリティのテルテン http://www.teruten.co.kr/page/main_j
On-line、Off-lineの教育コンテンツ保護の事例 講師:金 南圭(Namgyu Kim) 氏
3.英語塾チョンダム ラーニング http://jp.loudclass.com/
韓国で大きなシェアを持つラーニング企業 講師:HS Joh 氏

米国のオバマ大統領をして「韓国は驚くべき(デジタル教育)先導国だ」と言わしめ、うらやまれるほどの、韓国における電子教科書施策の推進ぶりだった。

ところがその韓国の電子教科書導入に遅れ、あるいは後退の現象が起きていると言われるようになった。実際のところどうなのか、マルチメディア振興センター 情報通信研究部 主席研究員の三澤かおり氏とJEPA技術主任(CTO)の村田真氏の話を総合するとこういうことになりそうだ。

1.日本側の認識に過剰期待がそもそもあった

2.日本でも起きている、教育内容の再検討がデジタル化スケジュールを遅らせた

3.電子教科書の標準化活動で韓国は引き続きイニシアティブを握っている

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●メッセージを伝える『メディア』、本棚 シェア・分かち合いの原型

A:<メディアとしての紙>から<デジタル化するメディア>へ

●(インタビュー)書棚から見える中国 書店「万聖書園」店主・劉蘇里さん http://digital.asahi.com/articles/DA3S11960606.html
いまは北京で書店を営む、天安門事件で拘束された元活動家のインタビュー。「人は知識を得ることが力となるし、知識を社会に提供できる仕事をしようと考え、書店を開いた。自分の選んだ本が並ぶ書棚が、私のメッセージを伝える『メディア』でもある」。
「5年ほど前から、日本にかかわる本が売れ始めました。文学、政治、経済、法律、歴史や実用書など非常に幅広い分野にわたります。日本について、もっと深く理解したいと考える中国人が増えているからです。この100年で初めてのことでしょう」。

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●印刷という革命

A:<メディアとしての紙>から<デジタル化するメディア>へ

●『印刷という革命 ルネサンスの本と日常生活』初期近代印刷文化の興亡と万有書誌の夢 http://honz.jp/articles/-/41805
印刷技術が産声をあげた当初は、書籍よりも一枚刷りの安価なビラの類への印刷ニーズが高かった。
「これらの簡易印刷物は、さほど教養のない一般市民を対象としていただけあって、文字の傍らに印象的な図版を掲載したものが多かった。言葉はわからずとも、イメージならばわかる」。
さらに我々の持つ常識を覆すのは科学書、医書の印刷物。
「印刷術の発明というと、我々はとかく、文字の大量複製が可能になったという事実にばかり目を向けがちであるが、実は文字よりも、複雑で精巧な図版が印刷術によって大量にコピーできるようになった点のほうが、文化史的なインパクトは大きかったといえる」。

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●探索と検索、さらに「発展的検索(evolving search)」

A:<メディアとしての紙>から<デジタル化するメディア>へ

ベリーピッキングモデルで考える探索と検索 http://ekrits.jp/2015/08/1700/
効率性とセレンディピティ、その両方を向上させるには?
「昔から、他の動物と同じようにオフラインで行なってきた「探索(seeking)」という普遍的な行動に加えて、人間はオンラインで情報を探す「検索(searching)」をするようになった」。
「発展的検索(evolving search)」=一度手に入れた結果に基づいてクエリを修正し、再検索。この過程でクエリの性質自体が移り変わっていくことも。
ここで重要なことは、「ベリーピッキングをする探索者の「関心の世界(universe of interest)」の外に、もっと大きな「知識の世界(universe of knowledge)」が広がっている」点。


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ビッグデータによる学習解析研究の意義 【セミナー備忘録】

(個人用のメモです。議事録ではありません)

□ 「学習ビッグデータ分析(LA:Learning Analytics)最前線」 - グローバルな最新情報と学習理論からの考察 - http://www.asuka-academy.com/seminar/20150729.html

■「ビッグデータによる学習解析研究の意義 - 学習理論・教材開発論の観点から」
(講師:放送大学教授 山田恒夫先生)

◎全容は下記動画で確認できます。ここでは個人的に面白いと感じた3点をメモしておきます。
YouTube https://www.youtube.com/watch?v=1aHEgmzxHvo

1.明治二十年問題とe-ラーニング・システム

インターネットを活用した遠隔教育、あるいはe-ラーニングの活動とこれまでの実績が、「明治20年問題」同様の変革の時期に来ている、との指摘があった。つまり、電子教科書がいまやプラットフォームを目指している。それゆえ、LMSやMOODLEは今後電子教科書にとって代わられる可能性がある、というのだ。

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知のパラダイムシフト

●「火花」が電子書籍でもバカ売れする意味

A:<メディアとしての紙>から<デジタル化するメディア>へ

●「火花」が電子書籍でもバカ売れする意味 http://toyokeizai.net/articles/-/78577
テレビの影響力は大きい。「電子書籍のイーブックジャパンによると、「火花」は芥川賞受賞前の約12倍も売れている」。特に夜21時以降のダウンロードが目立つ、つまり書店が閉まった後に買っている利用者数が多い。
だんだん、電子書籍はいつでも買える、あっという間に手に入る、が認知されてゆく。アマゾんのベソスがかねて言っているユーザーエクスペリアンスの積み上げが、電子書籍体験の広がりにつながっていく、か。

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●デジタル教科書が学習障がいの福音となるかは、構造化データの有無次第

D:学習・教育のデジタル化と変容する知の体系

●電子図書館まなびライブラリー|ベネッセコーポレーション|進研ゼミ http://www.benesse.co.jp/zemi/ml/
小・中・高校生を対象とした電子書籍・動画を配信する進研ゼミ会員向けサービス「電子図書館 まなびライブラリー」がスタート。岩波書店、学研グループ、KADOKAWA、フレーベル館、ポプラ社の5社が電子書籍を、ディスカバリー・ジャパン、東映の2社が動画を提供。

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知のパラダイムシフト

●ストリエ(STORIE)[β]:あたらしい読み物プロジェクト

A:<メディアとしての紙>から<デジタル化するメディア>へ

●ストリエ(STORIE)[β]:あたらしい読み物プロジェクト https://storie.jp/
『STORIE(ストリエ)』は、気軽に作品を創作できる“ジェネレーター”と、創作した作品を投稿・公開できる仕組み、親しみやすいビジュアルで作品を表現する“ビューワー”を組み合わせた読み物投稿プラットフォームサービス。「スマートフォンとの親和性の高い縦スクロール画面を採用し、テキスト文を対話・対談形式で表現することで視覚に訴え、より内容が伝わりやすくなっています」。

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