Author Archives: sasazamani

アクセシブル・ブックス・サポートセンター(ABSC)について

 

■アクセシブル・ブックス・サポートセンターとは

「読書バリアフリー法」の制定を受け、「アクセシブル・ブックス」の推進に必要な情報の業界内流通・業界外発信と、個々の出版社からの要望を吸い上げるために設立された機関。特にTTSの推進とBooks( 日本出版インフラセンターが管理運営する書誌データベース)のアクセシブル対応には当面力をいれていく方針。略称はABSC(Accessible Books Support Center)。現在(2022年5月)は、準備会が発足し(2021年9月)、出版各社の中に、ABSC連絡窓口、担当セクションを設けるよう依頼している段階。

・読書バリアフリー法に対応する<ABSC連絡窓口>設置のお願い https://jpo.or.jp/topics/2021/10/211029.html


アクセシブル・ブックス=アクセシブルな電子書籍+アクセシブルな書籍
アクセシブルな電子書籍=デイジー図書・音声読上げ対応の電子書籍・オーディオブック等
アクセシブルな書籍=点字図書・拡大図書等


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出版業界と読書バリアフリー法

■読書バリアフリー法関連年表

2013年6月 マラケシュ条約の採択
2018年4月 日本の同条約締結に関わる手続き完了(発効2019年1月

2013年6月 障害者差別解消法制定(施行2016年4月)
2016年3月 JISX8341-3:2016が施行(ホームページ等を高齢者や障害者を含む誰もが利用できるものとするための規格)

2018年5月 著作権法の改正(施行2019年1月

2019年6月 読書バリアフリー法制定・施行
2019年11月 視覚障害者等の読書環境の整備の推進に係る関係者協議会の発足 Continue reading

 

本をどう与えたら良いか、悩む親や先生に

読む、書く行為のデジタル化、したがって液晶画面化が進行している。この変化は果たして、人間の脳の発達や働きにどのような変化を生むのか? 『デジタルで読む脳 X 紙の本で読む脳』はそうした疑問に答えようとする啓発の書。同時に、デジタル時代に「深い読み」が絶滅危惧種にならなくするにはどうしたよいのか、考え抜いた警世の書。

 

■ディスレクシア

著者メアリアン・ウルフは認知神経科学、発達心理学の専門家。とりわけディスレクシア(識字障害)の研究で著名な学者。カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)大学院・教育情報学部の「ディスレクシア・多様な学習者・社会的公正センター」所長です。 Continue reading

 

日本の若者に低い自己肯定感と「楽しむ」

◎知恵クリップ|結弦(ゆづる)も五月(さつき)も知っている、「自己肯定感と楽しむ」の秘密◎

 

■ロコ・ソラーレ スキップ藤澤五月の右手の文字

北京オリンピックでひときわ日本の人々の目を引いた競技がカーリング女子でした。その中で、各ゲームの終盤を任されるスキップ担当の藤澤五月の右手に書かれた文字が、世界のメディアでも取り上げられ、話題になりました。

2月12日、世界ランク4位のROC(ロシア)戦の第7エンド。大逆転勝利を導いた、そのストーンを投げる藤沢の右手には、

「I am a good curler.
I have confidence!」

の文字があったのです。 Continue reading

 

プログラム的思考とAIが知識を共有する時代の教育

◎知恵クリップ|「楽しい」が学習の基盤 プログラミング教育にとっても◎

Quora 世界最大級の知識共有プラットフォーム

■子どもたちの職業観

専門知の生態系(生成と流通)がITで大きく変貌を遂げつつある現代。最近注目を集めているのは、AI技術をつかった、質の高い知識の集積に取り組んでいるQ&Aサイト、「Quora - 知識を共有し合い、世界を知ろう」です。国産でいうと、「Yahoo! 知恵袋」や「OKWave」が該当しますが、「Quora」は「実名制」が基本のサービス。発祥の米国では、サービス・ローンチ時点にバラク・オバマ氏やヒラリー・クリントン氏、Wikipedia創設者のジミー・ウェールズ氏など、米国の政府関係者や専門家が数多く参加し、注目を集めています。 Continue reading

 

どうすれば本が売れるか 一つの「解」がTikTok?

 

◎知恵クリップ|興味ECの道具立てを急げ!日本の出版業界◎


中国TikTok・抖音が提案するEC新常識「興味EC」とは?ショート動画アプリの進化|China Cosmetic Lab|note


「興味EC」とは、
購入のために検索するのではなく、コンテンツを視聴して興味を持ち、
それが購入につながるEC手法


 

■興味ECにTikTok

中国の出版市場はその8割がネット経由、ECでの売上です。そのため「棚の力」が役割を発揮する余地が小さく、ネットでの評判が売上の趨勢を決めます。結果、点数ベース・売上上位1%の書籍が、金額ベース・全体売上の60%を稼ぐベストセラー指向の強い市場特性となっています。

その中で、宣伝方法に近時大きな変化が起きています。短尺の動画、日本のテレビショッピングの簡易版のような仕上がりの動画で売る、のが当たり前になっています。顕著なのは児童書販売で、ショート動画のEコマースでの売り上げが全体の6割を占めているようです。(以上、「2021年中国出版市場動向 | HON.jp News Blog」などより) Continue reading

 

中国人口が半減する近未来 「なぜ?」とその顛末

◎知恵クリップ|老いてゆくユーラシア(中国・ロシア・日本・西欧)と人口増加大国のアメリカ◎

・中国の人口推移

中国の人口14.1億人 20年調査 今後1~2年で減少の可能性

 

■書評|『世界100年カレンダー 少子高齢化する地球でこれから起きること』

私たちは偶然にも人類史の折り返し地点に居合わせているんです」。そう語るのは『世界100年カレンダー(朝日新書 2021年9月刊行)』の著者、河合雅司氏。20世紀は人類史のエポック「人口爆発の世紀」でしたが、21世紀、今度は「人類人口大減少へ」、に私たちは遭遇するというのです。 Continue reading

 

鎌倉時代と現代に共通する、温暖化と人口減少

◎鎌倉時代は現代と同じ「温暖化と人口減少」の問題を抱えていた。歴史人口学の観点からは、パラダイムシフトが重要◎

 

■「鎌倉殿の13人」

小栗旬演じる北条義時を主人公にした「鎌倉殿の13人」が、2022年のNHK大河ドラマです。


鎌倉殿の13人:22年大河ドラマ、静岡ロケ公開

北条義時は、源頼朝が開設した鎌倉幕府の第2代執権(在職1205~1224)。姉である北条政子と協力して承久の乱(1221年)を鎮圧し、鎌倉幕府の覇権を全国的なものにしたのが北条義時です。 Continue reading

 

「大賞」選定の必然 電子出版アワード2021

2021年は日本における、知の流通とインターネット、というテーマにとって節目になる年でした。Wikipedia登場から20年目、EPUB3.0リリースから10年目。さらに遡ると、著作権切れの有名文学作品をデジタル化し、ネット上で公開する「Project Gutenberg(グーテンベルグ・プロジェクト)」が始まったのが1971年。今年2021年はその50周年にあたります。
Free eBooks | Project Gutenberg

この節目の年の「電子出版アワード2021」の「大賞」に、国立国会図書館(以下NDL)の事業計画書である「ビジョン2021-2025」が選ばれたのはとても象徴的な出来事だったと思います。

ビジョン2021-2025 国立国会図書館のデジタルシフト
・情報資源と知的資源をつなぐ7つの重点事業

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世界人口はなぜ減少するのか 爆発的膨張の終わりの意味

◎知恵クリップ|「世界人口大減少」に関連するWeb記事10選◎

1.2050年は世界人口の大分岐点

2021年8月23日の日本経済新聞朝刊第一面に「人類史 迫る初の減少」という記事が出ました。戦争や疾病を理由にした大規模な人口減少は、人類史上、各地で散発的に起きてきました。ところが世界全体の人口が、つまりホモ・サピエンスという生物種が、爆発的な膨張段階を終え、初めて下り坂に入ろうとしていることから特集が組まれたわけです。

・過去2000年の世界人口推移 18世紀から爆発的膨張へ

経済成長・高齢化・移民… チャートで見る人口減の世界: 日本経済新聞Continue reading