Category Archives: 資本主義のメタモルフォーゼ

エレファントカーブと『父が娘に語る経済の話』

◎「『父が娘に語る経済の話』は、闘う経済学者が書いた、小さな花のような本」(ブレイディみかこ)/
従来の経済学の常識とは異なる視点で複雑な「経済」を解説してくれる◎

目次
■エレファントカーブ(あるいはエレファントグラフ)
父が娘に語る 美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話
支配者が与えるイデオロギー
経済の意思決定過程に、政治の制度を挿入せよ
読むときっと満足する読者プロファイル
まとめ

 

著者のヤニス・バルファキスが娘に、そして一般の市民に一番伝えたかったこと、それは、自分の人生と、人生を取り囲む社会の制度の束についての、大切な判断を他人任せにするな、ということ。

そしてそのために知を求めなさい。経済とはなにか、資本主義とはなにか。とりわけ資本主義がどのように生まれ、どんな歴史の中でいまの経済の枠組みを育ててきたかを自分の頭で理解しようとしなさい、ということだ。

 

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■『グレート・リセット』とは

「私たちはいま地殻変動のさなかにいて、まったく新しい経済秩序に突入する。それは(19世紀の)農業経済から工業経済へ移行したような大変革で、今回は工業経済からアイデアに基づいたクリエイティブな経済に移行する」(リチャード・フロリダ)

定冠詞をつけた「the Great Reset」

『グレート・リセット』とは米国の「クリエイティブ都市論」で知られる社会学者、リチャード・フロリダの著作のタイトル。また、来年、2021年1月に開催される世界経済フォーラム(WEF)の年次総会「ダボス会議」のテーマ、それも「グレート・リセット」です。


開催時期の再変更:例年の1月から5月へいったん延期されていた #ダボス会議 ( #世界経済フォーラムの年次総会 )は、新型ウイルスの感染が依然各国続き移動の制限などで渡航も困難になっていることを理由に、8月17日から20日に変更すると発表。(追記 2021年2月4日)


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■2020年4月、非正規97万人減少 休業者数は597万人

コロナ前、日本企業社会において4月までに準備しなくてはいけない大きな経営課題のひとつに「同一労働同一賃金」の導入がありました。ところが「同一賃金」の導入適用以前の問題として、雇用契約の破棄がコロナ禍で持ち上がってしまいました。期待値が高かっただけにその影響は減少人数の数値以上のマグニチュードがありそうです。 Continue reading

 

●需要蒸発でモノとサービスの供給体制が瓦解する「倒産爆発」へ

十分なPCR検査を実施する国の1日あたりの死亡者数は少ない

大和田獏さんの妻で女優の岡江久美子さんが、2021年4月23日未明亡くなられた。国のPCR検査抑制策による“検査の遅さ”が原因かとも指摘されている。 Continue reading

 

●新型コロナが炙り出す適者生存 日本社会のゆくへ

新型コロナという環境変化

『種の起源』でダーウィンは後に「進化論」と命名される考え方を明らかにしました。ただ、私たちは個体の生物学的な視点からのみで進化論をとらえようとしがちです。しかし彼は『人間の由来と性淘汰』で個体と環境とのかかわりだけではなく、個体どうしの「社会」も、繁殖競争などを通じて進化の舞台となることを予言していました(ダーウィンが開いた動物社会学の道 | iCardbook|知の旅人に https://society-zero.com/icard/520444 )。 Continue reading

 

複式簿記|11月20日は近代資本主義の濫觴の記念日

11月20日は現在世界を覆っている近代資本主義の奔流、その最初の一滴が流れ始めた記念すべき日です。1494年11月20日、イタリアはヴェネチアで『スムマ』と呼ばれる数学書が刊行されました。

17世紀の科学革命の前にまず数量化革命があったとする、アルフレッド・W・クロスビーは主著『数量化革命』の中で,1494 年にイタリアの数学者ルカ・パチョーリが複式簿記をまとめ、『スムマ』として刊行したことが,西欧の世界史への巨大な台頭を促したと説明しています。 Continue reading

 

金融崩壊の予兆|世界経済の長期停滞を危惧する3つのレポート

日本の新聞、テレビニュースであまり取り上げられないが、世界の金融関係者、経済専門家が事態の成り行きを固唾をのんで見守っている事象がある。「金融崩壊の予兆」という指摘。とりわけ、元イングランド銀行総裁、マッキンゼー、IMFは米国の金融システム不全が世界の金融崩壊へ連鎖することを恐れ、それがさらに世界経済の長期停滞へつながっていくのではないかと危惧している。

処方箋として取り沙汰されているのは、ベーシックインカム、富裕層への資産課税だ。 Continue reading

 

■世界金融市場の運命が決まる


(米株式市場で「再急落」の懸念が消えない理由 | inside Enterprise | ダイヤモンド・オンライン https://diamond.jp/articles/-/182853

野村のアナリストCharlie McElligott氏は、今週(2018年10月29日-11月2日)が伸るか反るか、世界金融市場の運命が決まる期間になる可能性を指摘している。
http://www.zerohedge.com/news/2018-10-26/nomura-beatings-will-not-stop-until-morale-improves
Nomura: "Next Week Is Make Or Break For Stocks" ) Continue reading

 

●「開いた」社会への希望と不安

20世紀、カイシャも政府組織も閉じた系の中で独自の生態系を構築していた。しかし「閉じた」社会のお約束は、もう後戻り不可能なほど「開いた」社会になってしまったウェブの時代においてなんの役にも立たない、このことを日本の社会はもっと肝に銘ずべきだ。

ウェブに象徴される社会構造をさらに細かく見ていくと、データとアルゴリズムに行き当たる。実は自分の自由意思で決めたと思っていてもそれは、アルゴリズムに誘導された結果でしかない可能性すらある。さらにさらに、アルゴリズムが導き出す結論のほうに、自分の身をゆだねることに価値を置く考え方も知らないうちに定着しつつある。 Continue reading

 

●システムとしての民主主義と資本主義

「NHKスペシャル『人体』」で人間の臓器がメッセージ物質を排出することでお互いに連絡しあいながら、身体の均衡を保とうと日々活動していることが指摘され、人々を驚かせた。つまり人体は脳からの命令で動く中央集権型のシステムではなく、分散型の、自律的に秩序が生成されるようなシステムで動いているのだ。
https://www.nhk.or.jp/kenko/jintai/networksymphony/

(【レポ】特別展「人体 神秘への挑戦」@国立科学博物館(東京・上野):あなたは自分自身を知っているか? | ホラノコウスケ公式ブログ https://horano.jp/archives/6720Continue reading