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●新しい物価体系への移行期と閉塞感を生きる日本の若者

 

■「新しい物価体系」への移行期

物価と金融政策を専門とする、渡辺努(東京大学大学院経済学研究科教授)氏は、現在の世界が「新しい物価体系」への移行期にある、と言っています(『世界インフレの謎』)。

足下のインフレ傾向を驚きをもってみている方も多いと思いますが、このインフレは氏に言わせると、3つの行動変容が引き起こした移行期に生じる事象で、「新しい物価体系」が確立されるまで、社会の異変は続くだろう。従来の経済学で解けない謎はのこされたままだ。そう主張します。 Continue reading

 

『世界インフレの謎』が説く3つの行動変容

著者の渡辺努(東京大学大学院経済学研究科教授・前経済学部長)氏は、物価と金融政策を専門としている。しかし近時の行動経済学の手法を取り入れている点で、最近注目を浴びている。日本銀行、一橋大学教授を経て、現職。ゼミの学生にも起業を勧め、政府に対しては「起業支援より、失敗しても巻き返せる仕組みが必要」と迫る、いま旬な経済学者。 Continue reading