Category Archives: 知のパラダイムシフト

●「有料」エリアと「無料」エリアをどう結び付けるか コンテンツ・ビジネスの肝

クローズの「有料」エリアと、オープンの「無料」エリアをどう橋渡しするか。デジタル化時代のコンテンツ・ビジネスの知恵の出しどころ。ただ大方のコンテンツ関連企業の対応は鈍い。その中で少数ながら新聞、雑誌、書籍、それぞれの特性を生かした様々な取り組みが続いているのは心強い。紙版と電子版が共存しながら、コンテンツ(作品)のユーザーによる発見とそこから産まれるエコシステムの維持に、寄与する道が発見されなければならない。

注目すべきは、W3Cでクローズとオープンの橋渡しのアイデアが熱心に検討されていることだろう。

両者の接点にあるのが、HTML/CSSの技術群だ。

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●本を「作る」ための工夫 「マッチング」のための工夫

PODでいまや、「一冊」からでも本を「作り/売れる」時代がやってきている。

おかげで紙版刊行にまつわる紙代、印刷代、製本代といった嵩むコストがハードルとなり、これまで没になっていた企画が陽の目を見る。しかし、「作る」ソリューションより、いま課題なのは「本と読者のマッチング」プロセスのデジタル化、デジタルトランスフォーメーションによる新流通パイプの開発だ。

AI選書
「抜き書き」の公開
ニュースと作品(書き物)との相互乗り入れ
読み放題(サブスクリプション・モデル)
アイカードブック(iCardbook) Continue reading

 

●ポストモダン思想の限界が、大学を危機に陥れている

マルクス社会学は、自由経済と資本主義が諸悪の根元だと考えた。そこで私的所有と自由競争を禁止しさえすれば、よい社会になると夢想した。

しかしそれが大きな勘違いだったことは歴史が証明。つまり、経済的な「平等」を力づくで実現させようとすると、逆にむしろ強大な権力システムが必要となり、必然的に自由の抑圧される社会しか産まない。

一方、新自由主義の社会構想の軸は、「権力自体が「悪」」。だから、それを廃棄してしまえ(官から民へ)ば問題は解決するとした。そしてそこから、どんな権力や制度も絶対的な根拠はもっていない(規制緩和が金科玉条)という相対主義から、社会をいよいよ混迷、不安の淵へと追いやってしまった。 Continue reading

 

●書籍は「本」の劣化版 「本」を再定義しよう

国際アンデルセン賞を受賞した『魔女の宅急便』の角野栄子さんが受賞スピーチで次のように語った。物語、言葉は「体験」とともにある、と。すなわち個々人の異なる、それまでの人生、生活環境、聴いた・読んだ時の「いま(あの時)」、それらとともある「体験」こそに「価値」がある、と。

「物語は、私が書いたものであっても、読んだ瞬間から、読んだ人の物語になっていく。(略)
 そして、その時、感銘を受けた言葉、その時の空気、その時の気持ち、想像力などが、一緒になって、その人の体のなかに重なるように入っていき、それが、その人の言葉の辞書になっていく。」

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●読むのも書くのも、140文字だけでは済まされない領域がある

教育議論、メディア論、ネット功罪論などで忘れられがちなポイント。生活シーンや社会活動の中で思考を巡らそうというとき、数千字、数万字の文章でないとたどり着けない結論がある、ということ。

そのための訓練の場が高等教育、大学の場であるはず。訓練には膨大な「知識」と、その知識の構造体としての「文脈」「思想」が必要だ。 Continue reading

 

●制度や仕組みのリ・デザイン 教育界にも

エドテックもプログラミング教育も、アクティブラーニングも、正しくその概念が産まれ出でた「文脈」を理解して対応するのでないと、間違える。

社会がsociety5.0へと変容しようとしている現実がまずあって、それへの対応にデジタルの力を借りよう、ということであって、技術ありき、ツールありきなのでない。 Continue reading

 

デジタルトランスフォーメーションは避けて通れない。出版も。

(5分ほどのポッドキャストにそのエッセンスが語られています。http://admn.heteml.jp/podcast/2017/12/21/20171221-AI.mp3
出版を含め、AIを使いこなすもののみが生きのびられる 【セミナー備忘録】 | ちえのたね|詩想舎 http://society-zero.com/chienotane/archives/7663Continue reading

 

ケヴィン・ケリーが語る「本と読書と出版」 その6

■アフター・インターネット 「本」はどうなるのだろう

ウェブの引き起こした革命は、ハイパーテキストや人間の知識についてはほんの些細なものだった。革命の中心にあったのは、あたらしい種類の参加の形であり、それはシェアを根本原理とした新しい文化へと発展していった。(『<インターネットの次>に来るもの』 第1章 Becoming)

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ケヴィン・ケリーが語る「本と読書と出版」 その4

■アフター・グーテンベルク 「本の民」の時代

安価で完全なコピーを作れることから、印刷された文書は変化の動力源にも安定性の基盤にもなった。(『<インターネットの次>に来るもの』 第4章 Screening)

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ケヴィン・ケリーが語る「本と読書と出版」 その3

■本は固定化されていたからこそ流動化のための工夫を発達させた、先駆的存在

マッシュアップの手法は実際のところ、文章のリテラシーからきている。
(中略)
ジョージ・ルーカスの作品『スターウォーズ』は、それまでの映画撮影術というより、本や絵画に近い手法を取り込んでいる。(『<インターネットの次>に来るもの』 第8章 Remixing )

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