Category Archives: 知のパラダイムシフト

■コロナの大学へのインパクト 生まれるか教育の「ニューノーマル」

「ペストがルネサンスや宗教改革のきっかけとなったように、新型コロナの収束後は、働き方も学び方も生き方も今とは違ったより良いものに進化する。(出口治明・立命館アジア太平洋大学学長)」

OCW、MOOCから教育のデジタル化(DX)へ

日本の教育界において大学は、デジタルコンテンツ制作に関し10年を超える実績がある。米国MITがはじめたOCW(オープンコースウェア ;Opencourseware)は授業内容を映像に撮り、あるいは講義資料をデジタル化してそれらを大学のHPで公開する活動。米国で2003年に、日本では2005年(JOCW|現在はオープンエデュケーション・ジャパンが名称)にスタートした。主に大学を学外に公開する点(大学のオープン化)に意義があった。 Continue reading

 

■オンライン講義で大学の非常勤講師が悲鳴をあげている

大学教育における非正規化問題

大学教育において、本業を持たない非常勤講師の何が問題か。

学生:「先生、質問があるのですが、後で研究室に行っていいですか」
非常勤講師:「私は非常勤なので、研究室はないんだ」
学生:「では、ここで聞いていいですか」
非常勤講師:「時間がない。これから別の大学に移動するんだよ」 Continue reading

 

●コロナ禍の中で「読書」、メディア、出版産業の危機は深まるか

 


(Rallying Around #BooksAreEssential https://www.publishersweekly.com/pw/by-topic/industry-news/publisher-news/article/83099-rallying-around-booksareessential.html

社会全般で言えることだが、コロナ前にあったトレンドをコロナ禍が加速させる、あるいはもともと問題視され課題であると認識されながら、解決に及び腰であった問題を、コロナ禍が顕在化させる、という現象が起きている。

読書、出版でも同様だ。 Continue reading

 

丸善出版が『続・人類と感染症の歴史』の一部を公開

新型コロナに関しては楽観説と悲観説が混在、しかも政府の腰は定まらず、私たちは振り回されています。

こんな時こそ、「専門知」の伝搬力が試される。 Continue reading

 

プレス|新しい「学びの場」と新しい<ホン>の形とがコラボ

ひとり出版者、詩想舎(代表:神宮司信也)はこのたび、熊本大学教育学部・准教授苫野一徳氏が主宰する「苫野一徳オンラインゼミ(有料オンラインサロン)」に対し、「読み放題」サービスを一定期間、無償にて提供することとしました。 Continue reading

 

デジタルトランスフォーメーションを果たしつつある「読書」

社会学者小熊英二氏が『日本社会のしくみ』で、海外先進国の企業が新規採用時に、入社希望者の専門能力と学位を重視するのに対し(=職務に対し人をあてがう)、日本の企業や官庁の人事担当者が「人物」「人柄」を重視する(人に職務をあてがう)傾向が強いことを指摘し、結果、学習が根付かない、根付きにくいキギョウ社会を日本に生みだしたとしています。

日本の出版市場の20年の凋落傾向にはこういったことが背景にあるものかもしれません。

他方、社会的実態として、「読書」のデジタルトランスフォーメーションとでも呼べるような傾向も現れています。 Continue reading

 

日本人は読書しない? する?

日本人の読書の傾向に関しては、毎年毎日新聞が「読書世論調査」を実施し、おおむね5~6割の日本人が読書をしていることになっている。確かにかつては教育大国といわれた日本だ。しかし体感的に違う気がする。「読書」という営為は日本社会の中で劣化しているのではないだろうか。

ただし「読書」のデジタルトランスフォーメーション、という視点も忘れてはならない。その視点を持った時、日本人の読書の傾向はどう判定されるべきなのだろうか。 Continue reading

 

Requirements for “professional books”

iCardbook will support active learners and people who want to think and learn about their lives, groping their way in a transitional society.

How can iCardbook do that?

iCardbook is a card-type professional books optimized for reading on smartphones.

Here, the conditions of “professional books” that Shisousha(詩想舎) think of are as follows.

■Requirements for "professional books"

・ Essential: Be prepared to respond to "What is the authority of this description?"

Clarification of authority in the text
annotation,note
List of references

・ Preferable: Index term list

■academic books vs professional books

As long as the above conditions are met, not only academic books but also enlightenment books and introductory books should be called professional books.


 

About iCardbook(english) | iCardbook|知の旅人に https://society-zero.com/icard/icardbookenglish

◎アイカードブック創刊の狙い http://society-zero.com/chienotane/archives/5063

Aim of iCardbook
・Responding to changes in the “reading” environment
・Responding to changes in the "learning" view
・Renewal and restart of the “Knowledge Ecosystem” is necessary for the human society in the transition period

 

 

「専門書」の条件

iCardookはカード型専門書です。それでは「専門書」の定義、あるいは条件とは何でしょう。

詩想舎が考える専門書はこれです。

「専門書」の条件

必須:「この記述の典拠はいったい何なのか」に応える準備があること

・文章中の典拠明示
・註での記述
・参考文献一覧 他

望ましい:索引用語ある一覧があること

この点について、ebookであれば作品内検索がKindle本などでは可能なので、必須ではないと考えています。

 

学術書と専門書

上の条件を満たした書き物の中には、学術書だけでなく啓蒙書や入門書もありえます。

 

 

「取次」を必要としない米国 必要とする日本

「取次」を必要としなくなった米国

出版社が「取次」を必要としなくなった米国で、取次第二位のベイカー&テイラー社(B&T)が廃業を決定した。親会社の教育市場への集中という経営方針の反映だった。

しかしそれだけではない。B&Tの社長は「出版社が直販に移行したために」、取次事業の維持が不可能となったと述べている。 Continue reading