●「学校パソコン、もう返したい」先生とデジタルで変わる生徒


「まず、大切なのは、教師が適切なデジタル・リテラシーを身につけることである。デジタル・リテラシーとは

・自分の目的合ったデジタル・コンテンツを見つけだし、使えること
・目的に応じて、自分でデジタル・コンテンツを作ることができること(たとえば、ブログを作ったり動画を作成するなど)
・デジタル機器やアプリを使って、コミュニケーションや情報交換ができること

だとわれている。

教師が常に新しいアプリケーション・ソフトに精通している必要はない。ただ、授業の目的に応じて、相応しいコンテンツを自信を持って使えるだけの、最低限の知識とスキルは不可欠である。(バトラー後藤裕子 『デジタルで変わる子どもたち』)」


Continue reading

 

●新しい物価体系への移行期と閉塞感を生きる日本の若者

 

■「新しい物価体系」への移行期

物価と金融政策を専門とする、渡辺努(東京大学大学院経済学研究科教授)氏は、現在の世界が「新しい物価体系」への移行期にある、と言っています(『世界インフレの謎』)。

足下のインフレ傾向を驚きをもってみている方も多いと思いますが、このインフレは氏に言わせると、3つの行動変容が引き起こした移行期に生じる事象で、「新しい物価体系」が確立されるまで、社会の異変は続くだろう。従来の経済学で解けない謎はのこされたままだ。そう主張します。 Continue reading

 

『世界インフレの謎』が説く3つの行動変容

著者の渡辺努(東京大学大学院経済学研究科教授・前経済学部長)氏は、物価と金融政策を専門としている。しかし近時の行動経済学の手法を取り入れている点で、最近注目を浴びている。日本銀行、一橋大学教授を経て、現職。ゼミの学生にも起業を勧め、政府に対しては「起業支援より、失敗しても巻き返せる仕組みが必要」と迫る、いま旬な経済学者。 Continue reading

 

でんでんコンバーター10周年と句集の電子書籍化

でんでんコンバーター10周年、おめでとうございます。私にとって、でんでんコンバーターはこれで父に親孝行できた、頼もしくもありがたかったツールです。あらためて感謝申し上げます。

・でんでんコンバーターのマスコット・電書ちゃん


電書ちゃん - でんでんコンバーター

父親は鹿児島で私が生まれる前、1951年(昭和26年)、「天街」という俳句結社を創設したメンバーのひとりで、2013年当時は鹿児島県現代俳句協会顧問でした。まあ、九州で俳句をやっている人の中では名の通った人で、句集も二冊出版しています。 Continue reading

 

「ヒトと戦争」を、百年のスパン、万年のスパンで考える

前の記事に、解剖学者の養老孟司氏が解説した本に触れました。その本のタイトルは、『ひとはなぜ戦争をするのか(講談社学術文庫)』。

およそ百年前の1920年1月、史上初の国際平和機構である国際連盟が設立されました。第一次世界大戦が、それまでの100年間のすべての戦争における軍人の死者数を遥かに超える痛ましい戦争であったことを契機に、大規模な常設の国際平和維持機構の必要性が痛感されたのでした。 Continue reading

 

●書店の未来と新しい社会システムの行方

■アルゴリズムで創られていく社会システムとの具合のいい塩梅

解剖学者の養老孟司氏が、ある本の解説文の中で、現代社会は、自然発生的な社会システムとアルゴリズムで創られていく社会システムとの拮抗、具合のいい塩梅を探っている段階にある、と書いていました。

アルゴリズムで創られていく社会システムとは、スマホに代表される情報技術が変えつつある日常生活、そしてそのイメージの裏側にある、計算や手続きで成立し、合理的なことをよしとする、社会システムのことです。経済や流通、通信分野はどんどん「新しい社会システム」へシフトして行っています。

しかし分野により、また国や民族、宗教により、アルゴリズムで創られていく、「新しい社会」へのシフト状況は様々で、かつ受け入れ、飲み込める程度は異なっています。

出版分野、また書店や本好き人種はどうなのでしょう。 Continue reading

 

アクセシブル・ブックス・サポートセンター(ABSC)について

 

■アクセシブル・ブックス・サポートセンターとは

「読書バリアフリー法」の制定を受け、「アクセシブル・ブックス」の推進に必要な情報の業界内流通・業界外発信と、個々の出版社からの要望を吸い上げるために設立された機関。特にTTSの推進とBooks( 日本出版インフラセンターが管理運営する書誌データベース)のアクセシブル対応には当面力をいれていく方針。略称はABSC(Accessible Books Support Center)。現在(2022年5月)は、準備会が発足し(2021年9月)、出版各社の中に、ABSC連絡窓口、担当セクションを設けるよう依頼している段階。

・読書バリアフリー法に対応する<ABSC連絡窓口>設置のお願い https://jpo.or.jp/topics/2021/10/211029.html


アクセシブル・ブックス=アクセシブルな電子書籍+アクセシブルな書籍
アクセシブルな電子書籍=デイジー図書・音声読上げ対応の電子書籍・オーディオブック等
アクセシブルな書籍=点字図書・拡大図書等


Continue reading

 

出版業界と読書バリアフリー法

■読書バリアフリー法関連年表

2013年6月 マラケシュ条約の採択
2018年4月 日本の同条約締結に関わる手続き完了(発効2019年1月

2013年6月 障害者差別解消法制定(施行2016年4月)
2016年3月 JISX8341-3:2016が施行(ホームページ等を高齢者や障害者を含む誰もが利用できるものとするための規格)

2018年5月 著作権法の改正(施行2019年1月

2019年6月 読書バリアフリー法制定・施行
2019年11月 視覚障害者等の読書環境の整備の推進に係る関係者協議会の発足 Continue reading

 

本をどう与えたら良いか、悩む親や先生に

読む、書く行為のデジタル化、したがって液晶画面化が進行している。この変化は果たして、人間の脳の発達や働きにどのような変化を生むのか? 『デジタルで読む脳 X 紙の本で読む脳』はそうした疑問に答えようとする啓発の書。同時に、デジタル時代に「深い読み」が絶滅危惧種にならなくするにはどうしたよいのか、考え抜いた警世の書。

 

■ディスレクシア

著者メアリアン・ウルフは認知神経科学、発達心理学の専門家。とりわけディスレクシア(識字障害)の研究で著名な学者。カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)大学院・教育情報学部の「ディスレクシア・多様な学習者・社会的公正センター」所長です。 Continue reading

 

日本の若者に低い自己肯定感と「楽しむ」

◎知恵クリップ|結弦(ゆづる)も五月(さつき)も知っている、「自己肯定感と楽しむ」の秘密◎

 

■ロコ・ソラーレ スキップ藤澤五月の右手の文字

北京オリンピックでひときわ日本の人々の目を引いた競技がカーリング女子でした。その中で、各ゲームの終盤を任されるスキップ担当の藤澤五月の右手に書かれた文字が、世界のメディアでも取り上げられ、話題になりました。

2月12日、世界ランク4位のROC(ロシア)戦の第7エンド。大逆転勝利を導いた、そのストーンを投げる藤沢の右手には、

「I am a good curler.
I have confidence!」

の文字があったのです。 Continue reading