■ヒカキンのコロナ医療支援募金と『愛の不時着』のミラー理論

人気YouTuberのヒカキンが5月21日、Yahoo!基金と協力し「コロナ医療支援募金」を立ち上げたところ、1日で14万人以上の方が寄付、金額も7600万円(5月22日時点)があつまったそうです。ヒカキンの言葉と行動は人々の共感を呼び、信頼を勝ち得、プロジェクトが成功裡に進みつつあるようです。


https://donation.yahoo.co.jp/promo/covid19_support/

ヒカキンは

「仮にもし僕がこの医療従事者として同じ立場だとしたら、もしかしたら自分は恐怖でにげだしてしまうかもしれない。僕には到底つとまらないと正直思いました。」

と、この募金活動の動機を語っています。 Continue reading

 

●日本的高密都市の行方 企業の「ニューノーマル」は生まれるか

欧米は3月から、日本でも4月から外出禁止(日本では自粛)や対面中心の一部業種に対する営業休止(日本では自粛)が続いている。ここにきてようやく、これら制約の「解除」の動きも出てきた。しかし「新しい生活様式」「ニューノーマル」の起点である、感染予防の「 social distancing」。当面ここは変わらない。

だとすると、コロナはいわば強制的な「共通体験装置」として機能し続ける。いままでの「日常と非日常」区分の見直し、「もともと持っていた価値の転換」を実感する、そういう時間をわれわれは過ごしてきたし、これからもしばらく続けることになりそうだ。

さてそれでこのコロナ下での体験を機に、日本の「会社社会」は変わっていくのか企業の「ニューノーマル」へ向け「社会の危機を変化の入口に」することが、日本の「会社社会」はできるのだろうか。それとも危機が終われば元へ戻るだけの話しだろうか。 Continue reading

 

■コロナの大学へのインパクト 生まれるか教育の「ニューノーマル」

「ペストがルネサンスや宗教改革のきっかけとなったように、新型コロナの収束後は、働き方も学び方も生き方も今とは違ったより良いものに進化する。(出口治明・立命館アジア太平洋大学学長)」

OCW、MOOCから教育のデジタル化(DX)へ

日本の教育界において大学は、デジタルコンテンツ制作に関し10年を超える実績がある。米国MITがはじめたOCW(オープンコースウェア ;Opencourseware)は授業内容を映像に撮り、あるいは講義資料をデジタル化してそれらを大学のHPで公開する活動。米国で2003年に、日本では2005年(JOCW|現在はオープンエデュケーション・ジャパンが名称)にスタートした。主に大学を学外に公開する点(大学のオープン化)に意義があった。 Continue reading

 

■オンライン講義で大学の非常勤講師が悲鳴をあげている

大学教育における非正規化問題

大学教育において、本業を持たない非常勤講師の何が問題か。

学生:「先生、質問があるのですが、後で研究室に行っていいですか」
非常勤講師:「私は非常勤なので、研究室はないんだ」
学生:「では、ここで聞いていいですか」
非常勤講師:「時間がない。これから別の大学に移動するんだよ」 Continue reading

 

■日本の第一波はピークを過ぎている 専門家会議の資料からは

 

まるで忍者だ

新型コロナは誠に厄介だ。もともとウイルスは目に見えないが、新型コロナは他の感染症と異なり発症前に長い潜伏期間がある(しかも発症前も感染性が高い)ことや、肺の奥に居ついているとPCR検査でもX線画像でも見つからないことがある。まるで忍者だ。

フランスでは最初の感染例が報告される数週間も前から、じつはパリに新型コロナがいた、と最近分かった。
・フランスで昨年末に新型コロナ患者 医師らが検出 https://www.cnn.co.jp/world/35153330.html
(追記:5月7日
・新型コロナ、人への感染は19年終盤から 英大学が遺伝子分析 - https://jp.reuters.com/article/health-coronavirus-evolution-idJPKBN22I2MRContinue reading

 

5月3日は図書館閉館の日 『膵臓』と『ペスト』を想う日

小説にはない、12年後2015年の春

5月3日は図書館閉館の日です。それに先立つ、桜が散り急ぐある春の朝、閉館のための蔵書の整理担当を、高校教諭志賀春樹が任されることになったのでした。映画『君の膵臓をたべたい』の冒頭シーンです。

映画『君の膵臓をたべたい』は住野よる氏による同名の小説を下敷きにしています。
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●コロナ禍の中で「読書」、メディア、出版産業の危機は深まるか

 


(Rallying Around #BooksAreEssential https://www.publishersweekly.com/pw/by-topic/industry-news/publisher-news/article/83099-rallying-around-booksareessential.html

社会全般で言えることだが、コロナ前にあったトレンドをコロナ禍が加速させる、あるいはもともと問題視され課題であると認識されながら、解決に及び腰であった問題を、コロナ禍が顕在化させる、という現象が起きている。

読書、出版でも同様だ。 Continue reading

 

●需要蒸発でモノとサービスの供給体制が瓦解する「倒産爆発」へ

十分なPCR検査を実施する国の1日あたりの死亡者数は少ない

大和田獏さんの妻で女優の岡江久美子さんが、2021年4月23日未明亡くなられた。国のPCR検査抑制策による“検査の遅さ”が原因かとも指摘されている。 Continue reading

 

●「コロナ後のニューノーマルへの備え」と「社会の危機を変化の入口に」

フランスのマクロン大統領は、「新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)には資本主義を作り変える力がある。」、とフィナンシャル・タイムズのインタビューでコメントしています。

世界中が感染症対応と、その対応がもたらす社会インフラ破壊への手当てに追われています。このコロナ危機のさなか、しかしコロナが収束しても、もはや「元の世界」には戻れないのではないか、どういう世界がその先に待ち受けているのかについての思索が、世界では始まっているのです。感染爆発ならぬ企業倒産の多発で、モノとサービスの供給体制が瓦解する「倒産爆発」の後では、もう元の状態に戻れないと考えられるからです。 Continue reading

 

●新型コロナが炙り出す適者生存 日本社会のゆくへ

新型コロナという環境変化

『種の起源』でダーウィンは後に「進化論」と命名される考え方を明らかにしました。ただ、私たちは個体の生物学的な視点からのみで進化論をとらえようとしがちです。しかし彼は『人間の由来と性淘汰』で個体と環境とのかかわりだけではなく、個体どうしの「社会」も、繁殖競争などを通じて進化の舞台となることを予言していました(ダーウィンが開いた動物社会学の道 | iCardbook|知の旅人に https://society-zero.com/icard/520444 )。 Continue reading