賃金と企業の生産性|マルチリレーション社会の創造を

◎「個人のリレーションシップと社会生活」の有り様を今までものからマルチへ変えていく必要がある。社会に出てからの新しい人間関係が多様で豊かなものになるには?◎

格差」が世界的な問題となっています。が、日本社会のそれはより深刻な課題が根底にあるようです。賃金がここ30年ほど横ばいで推移しているのです。 Continue reading

 

エレファントカーブと『父が娘に語る経済の話』

◎「『父が娘に語る経済の話』は、闘う経済学者が書いた、小さな花のような本」(ブレイディみかこ)/
従来の経済学の常識とは異なる視点で複雑な「経済」を解説してくれる◎

目次
■エレファントカーブ(あるいはエレファントグラフ)
父が娘に語る 美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話
支配者が与えるイデオロギー
経済の意思決定過程に、政治の制度を挿入せよ
読むときっと満足する読者プロファイル
まとめ

 

著者のヤニス・バルファキスが娘に、そして一般の市民に一番伝えたかったこと、それは、自分の人生と、人生を取り囲む社会の制度の束についての、大切な判断を他人任せにするな、ということ。

そしてそのために知を求めなさい。経済とはなにか、資本主義とはなにか。とりわけ資本主義がどのように生まれ、どんな歴史の中でいまの経済の枠組みを育ててきたかを自分の頭で理解しようとしなさい、ということだ。

 

Continue reading

 

ラス・カサスの格闘の軌跡(年表)

◎この記事は、ラス・カサスの「普遍性」 の補足情報です◎

 

■ラス・カサスとインディアスに関連する年表 その1

1484年 スペインのアンダルシア地方、セビリアに生まれる(ラス・カサス 0歳)

1492年 コロンブスがバハマ諸島に到達、新大陸の発見(当時「新大陸」はインド(広義のインディア)であると考えられていて、スペイン人は「インディアス」と呼称)

1493年 ローマ教皇が「贈与大教書」を発布(スペイン王国に​新しい​領土​の​独占​的​かつ​恒久​的​な​所有​権​を​認める内容)

1494年 ローマ教皇がスペイン・ポルトガル間で締結されたトルデシリャス条約を承認(「贈与大教書」の境界線も修正)
Continue reading

 

書評|クソったれ資本主義が倒れたあとの、もう一つの世界

◎「誰もが経済についてしっかりと意見を言えることこそ、良い社会の必須条件であり、真の民主主義の前提条件だ」。
そう考え、経済を身近なものと感じられる助けになる本を書きたかった、経済学大学教授によるSF小説。◎

「刺激的な思考実験と、完璧に独創的なSFナラティブが織りなす一冊
(アルフォンソ・キュアロン 『リトル・プリンセス』『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』『ゼロ・グラビティ』『トゥモロー・ワールド』の監督)」


(Yanis Varoufakis: ‘Brexit is like watching a train crash in slow motion’ | British GQ | British GQ https://www.gq-magazine.co.uk/article/yanis-varoufakis-brexit-interview

目次
■経済学者が書いたSF小説
読むときっと満足する読者像
HALPEVAMとは
民営化と証券化、そしてIT
金融の黒魔術
資本主義を終わらせるテクノ反逆者
資本主義が倒れたあとの、もう一つの世界
ヤニス・バルファキスとは Continue reading

 

ラス・カサスの「普遍性」

◎ラス・カサスは、「人類はひとつ」を押し立てて、16世紀、スペインによる、征服戦争を背景にした新大陸(インディオス)先住民に対する強引な改宗や迫害を告発したドミニコ会士。平和的改宗計画と先住民の人権擁護をスペイン国王に訴え、「インディオス新法」を発布させた(1542年)◎

目次

1.スペインの征服戦争とポルトガルの交易競争
2.キリスト教世界の価値観の普遍性が試される

3.ラス・カサスとビトリアの「普遍性」
4.21世紀の「普遍性」論へつながるセプルベダとラス・カサスの論争

 

1.スペインの征服戦争とポルトガルの交易競争

ヨーロッパ諸国家による非ヨーロッパ地域の植民地化

Continue reading

 

書評|『Humankind 希望の歴史 人類が善き未来をつくるための18章』

empathy(共感)からcompassion(行動を伴う思いやり|倫理)へ
ルトガー・ブレグマンの『Humankind 希望の歴史』は、『ファクトフルネス』、『サピエンス全史』に続く合理的楽観主義の大作◎

 

『Humankind 希望の歴史』とは

ピケティがクズネッツを修正したように、ブレグマンはホッブズをたしなめる。

『Humankind 希望の歴史』は、2013年にフランス語で公刊され、2014年に英語版、日本語版が出たフランスの経済学者であるトマ・ピケティの著書、『21世紀の資本』と似た構図の専門書。 Continue reading

 

ラス・カサスとヘーゲルの「自由の相互承認」原理

この記事は「知活人(chiikibito)のための「仮想図書館|iCardbookLibrary」に参加しているコミュニティへ提供した、[私のお気に入り知識カード]をブログ公開するものです。
・iCardbookLibrary
https://society-zero.com/icard/library

■[私のお気に入り知識カード]=066 戦争の歴史を終わらせるための原理

戦争の歴史を終わらせるための原理

Continue reading

 

法治国家の理念と自由の相互承認|知活人(chiikibito)

この記事は「知活人(chiikibito)のための「仮想図書館|iCardbookLibrary」に参加しているコミュニティへ提供した、[私のお気に入り知識カード]をブログ公開するものです。
・iCardbookLibrary
https://society-zero.com/icard/library

■[私のお気に入り知識カード]=028 法の本質

https://society-zero.com/icard/227430

 

◎法治国家の理念と自由の相互承認◎

自由の相互承認 エピローグ

上記宮沢賢治の詩の一節を「エピローグ」に掲げているのが、『苫野一徳のiCardbook https://wp.me/p5Gp5K-2oL 』です。そして最終回の[私のお気に入り知識カード]は、「028 法の本質」になります。 Continue reading

 

大坂なおみにパラダイム転換の夢を見るか

 ◎普遍性のパラドクスを解く鍵は、グローブ(水の惑星・地球)の視座にある◎

(この記事は知のパラダイム転換  の続きです)

女子テニスプレイヤーの大坂なおみ選手が、2021年7月6日東京五輪出場を明言するコメントを発表しました。

「東京オリンピックは出場します。なぜなら、日本は私が生まれた国であり、大切な母国だからです。日本での思い出はたくさんあり、私の生き方や考え方に影響しています。」

「母国日本の皆様と、この星の全ての皆様に、感謝と愛を込めて。(大坂なおみ)」
https://search.yahoo.co.jp/amp/s/www.asahi.com/amp/articles/ASP7664JMP76UTQP011.html%3Fusqp%3Dmq331AQIKAGwASCAAgM%253D

この言葉を手がかりに脱西欧中心主義という世界の常識(=日本の非常識)と「パラダイム転換」についてもう少し深掘りしてみます。


(Naomi Osaka: 'It's O.K. Not to Be O.K.' | Time https://time.com/6077128/naomi-osaka-essay-tokyo-olympics/

 

 目 次
「幸福は風土的なのである」
普遍性のパラドクス
複数の普遍価値が併存した時代
大坂なおみとメタ普遍主義の視座 Continue reading

 

新古典派経済学の枠組みがもたらした歪み|知活人(chiikibito)

この記事は「知活人(chiikibito)のための「仮想図書館|iCardbookLibrary」に参加しているコミュニティへ提供した、[私のお気に入り知識カード]をブログ公開するものです。
・iCardbookLibrary
https://society-zero.com/icard/library

 

■[私のお気に入り知識カード]=070 新古典派経済学の枠組みがもたらした歪み

https://society-zero.com/icard/652188

新古典派経済学の枠組みがもたらした歪み

◎明治神宮からSDGsの理論武装へ◎

人工的に作られた「自然林」

東京都には山手線が巡っていますが、その新宿駅と渋谷駅の間に明治神宮があります。

この社殿を取り囲む広大な森が、世界でも珍しい「人工の自然林」なのをご存じでしょうか。 Continue reading