Tag Archives: トランプ

第2回 星条旗の亀裂:トランプが仕掛ける政治革命

◎資本主義はなぜ民主主義を捨てるのか――権威主義への静かな変異◎

民主主義のショーケースだったはずの米国で、異変が起きている。

かつてブランコ・ミラノヴィッチは『資本主義だけが残った』で、ふたつの資本主義のうち、最後に収斂していくのが権威的資本主義ではないかとしつつ、それは米国で、である可能性を示唆していた。

つまりトランプ現象とは、単なる一政治家のポピュリズムではない。 Continue reading

 

幻想の「集団的自衛権」|『もしロシアがウクライナに勝ったら』

「私は、エストニアの小都市一つのために第三次世界大戦のリスクを冒すつもりはありません。(米大統領)」(第13章 盗聴防止策が施されたビデオ会議――2028年3月27日)

■現実となる「戦慄のシナリオ」

2025年、実はウクライナが和平協定に署名していた。

『もしロシアがウクライナに勝ったら』は、ウクライナ侵攻に勝利したロシアがその三年後(2028年)に取った行動と、それに動揺する西側世界を、冷酷なまでにリアルにシミュレーションした近未来小説だ。著者はカルロ・マサラ氏。ドイツにおける小泉悠氏のような存在と思えばよい。ロシアのウクライナ侵攻を機にテレビで連日軍事的な視点で解説をしている軍事・安全保障の専門家。

もしロシアがウクライナに勝ったら

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G7からC5へ トランプが描く21世紀の新・国際秩序

 

「世界秩序は、少数の「中核大国(Core powers)」によって管理されるべきだ(「国家安全保障戦略(NSS)の長文草案」)」

トランプ大統領が、ロシア、中国、インド、さらに日本を誘い、5か国で新たな定例サミットを開き、世界について議論する国際組織「C5(コア5=中核的な5か国)」を作ろうとしている。
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