G7からC5へ トランプが描く21世紀の新・国際秩序

 

「世界秩序は、少数の「中核大国(Core powers)」によって管理されるべきだ(「国家安全保障戦略(NSS)の長文草案」)」

トランプ大統領が、ロシア、中国、インド、さらに日本を誘い、5か国で新たな定例サミットを開き、世界について議論する国際組織「C5(コア5=中核的な5か国)」を作ろうとしている。

・‘Make Europe Great Again’ and more from a longer version of the National Security Strategy - Defense One https://www.defenseone.com/policy/2025/12/make-europe-great-again-and-more-longer-version-national-security-strategy/410038/

この構想は、ホワイトハウスがその存在を否定している、非公式版NSSに記述されていると、米国のメディア、「defenseone」が報道している。

・米国、G7の代わりとなるC5の創設を検討 https://fx.minkabu.jp/news/352812

もとより、非公式文書/草案段階/流出情報ベースの記事内容であるが、概略は以下のようになる(推測も含め)。

 

■新・国際秩序は脱グローバル化=大国によるグループ化

1.「C5」の構成国と目的

トランプ大統領は以前から、G7(主要7カ国)が機能していないと批判し、むしろロシアの再加入によるリシャッフルを望んでいたが、今回の構想はその延長線上にある。目的は、現在の地政学的パワーバランスを反映した新秩序への移行。

C5(Core 5)構成国:
米国 (U.S.)
中国 (China)
ロシア (Russia)
インド (India)
日本 (Japan)

 

2.G7との決定的な違い

C5は、G7が求める「経済力と民主的な統治体制」という要件に縛られない。

メンバー選定基準は、主に「人口・軍事力・グローバルな影響力」に基づいている。

欧州諸国(イギリス、フランス、ドイツ、イタリアなど)とカナダを意図的に排除し、世界の意思決定の中心を、これらの大国に移行させることが狙い。

提唱の動機:冷戦終結後、四半世紀を経た国際情勢の中では、米国一極支配(ヘゲモニー)は達成不可能であり、現在のG7や国連安全保障理事会のような既存の国際機関による、世界の一元的統治はもはやふさわしくない。むしろ、地域ごとの経済共同グループ化が必要だ。価値観よりパワーバランス。

外交方針の転換:G7のようなイデオロギーに基づく同盟ではなく、「地域のチャンピオン」として機能する各国と利害を共有する形で協力し、世界的な安定を維持することを目指す。

C5の初議題:G7と同様に定例会議を開催し、最初のサミットのテーマとしては、中東の安定化、特にイスラエルとサウジアラビアの関係正常化が提案されてる。

以上