◎資本主義はなぜ民主主義を捨てるのか――権威主義への静かな変異◎
おわりに
民主主義がいかに脆いか。資本主義がいかに冷酷に「自由」を切り捨てうるか。
2026年現在、世界を覆っているのは、議論を無駄と断じ、強権的な決断に喝采を送る「効率性という名の狂気」に他ならない。かつて自明であった「法の支配」や「個人の尊厳」は、いまや瓦礫の中に埋もれ、制度は内側からハッキングされ続けている。 Continue reading
◎資本主義はなぜ民主主義を捨てるのか――権威主義への静かな変異◎
民主主義がいかに脆いか。資本主義がいかに冷酷に「自由」を切り捨てうるか。
2026年現在、世界を覆っているのは、議論を無駄と断じ、強権的な決断に喝采を送る「効率性という名の狂気」に他ならない。かつて自明であった「法の支配」や「個人の尊厳」は、いまや瓦礫の中に埋もれ、制度は内側からハッキングされ続けている。 Continue reading
◎資本主義はなぜ民主主義を捨てるのか――権威主義への静かな変異◎
社会学者・哲学者である大澤真幸氏は、現代の資本主義が直面している危機と、それがなぜ「権威主義(オーソリタリアニズム)」へと傾斜してしまうのかについて、非常に鋭い洞察を行っている。
大澤氏の議論の核心は、「資本主義の究極的な限界」と「人々の不安」の相関関係にある。 Continue reading
◎資本主義はなぜ民主主義を捨てるのか――権威主義への静かな変異◎
国際的な非営利団体Freedom Houseが毎年公表する報告書「Freedom in the World」は、現代民主主義の「体温計」とも言える指標である。しかし、最新のデータが示すのは、世界が深刻な「民主主義の低体温症」に陥っているという冷徹な事実だ。特に、かつて自由世界の旗手であった米国のスコア低下は、世界の権威主義化を加速させる象徴的な事象となっている。 Continue reading
◎資本主義はなぜ民主主義を捨てるのか――権威主義への静かな変異◎
民主主義のショーケースだったはずの米国で、異変が起きている。
かつてブランコ・ミラノヴィッチは『資本主義だけが残った』で、ふたつの資本主義のうち、最後に収斂していくのが権威的資本主義ではないかとしつつ、それは米国で、である可能性を示唆していた。
つまりトランプ現象とは、単なる一政治家のポピュリズムではない。 Continue reading
「この国には何でもある。だが、『希望』だけがない」
これは、1998年から2000年にかけて雑誌『文藝春秋』で連載され、2000年7月に刊行された『希望の国のエクソダス』の中の有名なフレーズ。作者は村上龍氏。
その後20年の間に世界の中で日本は、「この国には何でもある。だが、『交際相手』だけがない」特異な国になったようだ。
NHK朝ドラの「半分、青い。」について、あれは日本の衰退を教えてくれるドラマだった、とする意見もある昨今だが、このドラマが扱った期間、日本社会は18歳から34歳の男女の中で「交際相手がいない」独身者の割合が増加し続けていたのだ。

(「(海外のメディアから)次のデータに関しては「ありえない」という反応が高い確率で返ってくる(図表1)。 https://www.nli-research.co.jp/report/detail/id=59601&pno=2&more=1?site=nli 」)
(●日本は衰退しているのか | ちえのたね|詩想舎 https://society-zero.com/chienotane/archives/8093
●ロールズは今なお正義を探究しているか http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/16/091200162/092700004/
「自由を「おカネの自由」(営利追求の自由)へと切り縮めるのではなく、社会生活を続ける上でなくてはならない「基本的な自由」が複数あることを見据えるロールズは、そうした自由を平等に分かち持った個人の間に発生する不平等(格差)を放置してはならないと訴えるのです。」 Continue reading
160624 PM
●「保育園建設反対」議論に違和感を感じる理由 | 街・住まい http://toyokeizai.net/articles/-/121015
田園調布に象徴される、「住」だけに特化した町の未来は暗い。
住宅だけの街ではなく、自治体にお金を落としてくれる施設や工場などがある、あまり規模の大きくない街のほうが豊か。
また、近年各地で成功している町おこしで行われているのは、「街の多様化」。
「民間図書館やカフェ、農園などを新たに作り、従来と違う利用者に来てもらうことで街に魅力を加えるなど、住む以外の機能を持ち込むことで従来とは違う人を街に呼びこむことで活性化を図ろうとしている」。
保育園問題もこの文脈で再考してみるべき。
160520 MP
●(インタビュー)しじみ汁の経済学 チェコの経済学者、トーマス・セドラチェクさん http://www.asahi.com/articles/DA3S12364125.html
日本にも『花見酒の経済』という名著があった。今、二日酔いに苦しんでいる世界の経済や経済学に対し、お酒という「借金(あるいは「緩和」や「公共工事」という金融政策)」の効能に酔いしれていると、手痛いしっぺ返しに合うと、とセドラチェク氏は警告。それも5千年前の叙事詩から近代までを照覧、そして笑覧し、発せられた警告。
・自由を意味する資本主義こそ大事。「成長-資本主義」は最悪。
・「借金」を経済のカンフル剤のように勘違いしている。それは「未来から現在に金を移しただけ」。
Continue reading
●多数決がのし歩いては http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2015110102000159.html
多数決は万能でない。たとえ民意が過半数であっても、基本的人権を奪うことはできない。憲法が上位に来る。「多数の横暴」を立憲主義憲法は許さない。
150814 PM
●豊かな日本で「自由」を実感できないのはなぜか http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2015/07/post-3803_1.php
世界各国の社会学者で作る国際プロジェクト「世界価値観調査」が、2010~14年に実施した「第6回調査」。「自分の人生をどれほど自由に動かせると思うか」への回答分布と平均値。平均値で日本はロシア、インド並みの最底辺国。
「日本の暮らしは快適で便利だが、それは人々を高度に管理・統制することで成り立っている。貧しいが自由な社会と、豊かだが抑圧の強い社会。大きく分ければ社会には2つのタイプがあり、現存する国々はこの両極の間に位置している。この統計から分かるのは、日本は後者の極点に近い」。

