●「この国には何でもある。だが、『希望』だけがない」

「この国には何でもある。だが、『希望』だけがない」

これは、1998年から2000年にかけて雑誌『文藝春秋』で連載され、2000年7月に刊行された『希望の国のエクソダス』の中の有名なフレーズ。作者は村上龍氏。

その後20年の間に世界の中で日本は、「この国には何でもある。だが、『交際相手』だけがない」特異な国になったようだ。

NHK朝ドラの「半分、青い。」について、あれは日本の衰退を教えてくれるドラマだった、とする意見もある昨今だが、このドラマが扱った期間、日本社会は18歳から34歳の男女の中で「交際相手がいない」独身者の割合が増加し続けていたのだ。

(「(海外のメディアから)次のデータに関しては「ありえない」という反応が高い確率で返ってくる(図表1)。 https://www.nli-research.co.jp/report/detail/id=59601&pno=2&more=1?site=nli 」)
(●日本は衰退しているのか | ちえのたね|詩想舎 https://society-zero.com/chienotane/archives/8093

さらに「18歳から34歳」から「生涯」に時間軸を広げると、「生涯未婚率」が年々上昇している。

(生涯未婚率の推移と予測|男性23%・女性14%は結婚しない時代に https://avenue-life.jp/blog/life/lifetime-unmarried-rate/

「個人化」が進んだこの20年の果てに、日本人という「種族」が絶滅危惧種とならないための、新しい「社会」の構想、「幸福」「自由」の再考が必要だ。「希望」を取り戻すために。

なぜなら「自己決定」に支えられる「自由」にこそ「幸福」の源泉があるのだが、その「自由は欲すると為しうるとが一致する場合に初めて生まれる(アーレント)」のであり、「わたしたちの欲望と能力とのあいだの不均衡のうちにこそ、わたしたちの不幸がある(ルソー)」のだから。
(「我欲する」と「我なしうる」との一致可能性 – iCardbook|知の旅人に https://society-zero.com/icard/637463)
(不幸の本質 – iCardbook|知の旅人に https://society-zero.com/icard/100809


 

●RIETI - 幸福感と自己決定―日本における実証研究 https://www.rieti.go.jp/jp/publications/summary/18090006.html
世界的に「幸福感を決定する、健康、人間関係に次ぐ要因としては、所得、学歴よりも自己決定が強い影響を与えている」との研究結果。そのうえで詳細を2万人の日本人で調査。
・所得との関係では、所得の増加ほどには主観的幸福感は増加しない
・「人生の選択の自由」が低いとみなされる日本社会で、自己決定度の高い人の幸福度が高い

(所得や学歴より「自己決定」が幸福度を上げる 2万人を調査 | Research at Kobe http://www.kobe-u.ac.jp/research_at_kobe/NEWS/news/2018_08_30_01.html

 

●“幸福感”は年収の高さに依存するのか? – マインドフルネスがあれば収入によらず幸福に – academist Journal https://academist-cf.com/journal/?p=8300
年収の多少で幸福感が左右される人たちは、そうでない人たちに比べて幸福感で追いつけない。

(「年収と幸せ」に新発見! 収入に関係なく幸福な条件がわかった! - グノシー https://gunosy.com/articles/aaZvA

ここにマインドフルネスが登場する。
マインドフルネスは、「意図的に、今この瞬間に、偏った判断を避けて注意を払うこと」と定義。たとえば「食事のときもスマホを見ながらかきこむのではなく、じっくり歯ごたえ、味、香りをあじわいます。(略)マインドフルネスの高い人は、一時の思いに振り回されずに、自分は自分、他人は他人として各々かけがえのない大切な存在であると感じて平穏な気持ちを保つことができます。」

「収入が多くても少なくても高い幸福感がみられた人の特徴には2種類あることがわかりました。ひとつ目は、自分の体験を批判的に見ないこと、もうひとつは、自分の体験を言葉で表現するのが得意なこと、でした。」

「マインドフルネスは自分の呼吸にゆっくりと注意を向ける、といったトレーニングによって高めることも可能です。働き過ぎや経済格差が問題となっている現代社会で、幸福になるための新しい道筋が示唆されたといえます。」

 

●中間集団の解体は何をもたらしたか | 石田 光規 | トイビト https://www.toibito.com/column/social-science/sociology/1296
第二次大戦前の農業人口が5割を超えていたことから、100年ほど前までは、まだ、多くの人びとが、昔ながらの中間集団の中で生活していた。(略 しかし戦後、都市への人口移動が生じ)これまでムラ社会が担ってきた社会保障は、戦後、国の政策というより、「日本型経営」と「性役割分業」によって肩代わりされ」ていった。

それがここにきて、正規社員のための「人生設計」サポートをカイシャが放棄し始めた。さらに「非正規」がむしろ主流の雇用形態へ。このトレンドと裏腹の関係にある事象として、晩婚化、非婚化が進み、中間集団の解体は人びとの「個人化」「人生のリスク化(安全弁である社会保障の希薄化))」を急速に招来している。

 

●データで見る「ニッポンの独身者は誰と暮らしているのか」-「結婚のメリットがわからない」独身者の世帯(居場所)のカタチとは- | ニッセイ基礎研究所 https://www.nli-research.co.jp/report/detail/id=59601?site=nli
日本人という「種族」は絶滅危惧種かも。特に日本人男性は親からいつまでも自立しないまま、50歳を、60歳を迎え、親との死別とともに「高齢独身暮らし」ステージに放り込まれ、「50代という老年の入り口から慣れないひとり暮らしに移行する独身男性が相当数存在する」。

女性は兄弟姉妹宅へ逃げ込む術が残されてはいる(「なんとかして身内密着型世帯維持」)が、似たようなものだ。

日本人という「種族」はあたりを見まわしても年老いた「一人暮らし」者だらけの寂しい社会を形成し、そのまま自身の死亡とともに、消滅していくのだろうか。

 

●コンビニは若者からシニアのものへ-来店客は人口以上に高齢化~消費者の今を知る | ニッセイ基礎研究所 https://www.nli-research.co.jp/report/detail/id=59608&pno=2
「若者は1人暮らしが減り、少子化の影響で単身世帯に占める若者の割合も減っている。さらに、今の若者は価格感度や情報感度が高く、モノを出来るだけ安く買う術に長けており、若い世代ほどコンビニ離れが進んでいる

(コンビニ来訪客の年齢階層別分布をグラフ化してみる(最新) - ガベージニュース http://www.garbagenews.net/archives/1953464.html

この結果、「セブン-イレブンの来店客の年齢分布を見ると、1989年から2017年にかけて、20代以下は6割から2割へ、50歳以上は1割から4割へと増え、人口以上に高齢化が進んでいる。「コンビニは若者のもの」から「シニアのもの」へと移り変わっている。」

 

●収入減や死別で生活一変 共働き家計3つのリスク|マネー研究所|NIKKEI STYLE https://style.nikkei.com/article/DGXMZO34678640Y8A820C1NZKP00
共働き「夫婦は互いに収入や支出の状況を共有するよう心がけましょう。そうしないと相手が浪費していても気付きにくく貯蓄の妨げになります。支出が高水準だと急に節約しようにも難しくなります。教育費や住居費など夫婦で必要となるお金は給与振込口座から切り離し、別の専用口座を作って2人で管理するのが望ましいでしょう。」
・共働きだと、外食に頼り気味になったりベビーシッターを頼んだり、支出は膨らみがち。
・夫が亡くなり妻が65歳までに受け取れる年金は約4000万円。一方、妻が亡くなって夫が受け取れるのは2600万円。大きな差がある。

 

┃Others あるいは雑事・雑学
●2022年までに日本経済は破綻する。アベノミクス成功でも終焉でも未来は同じ=高島康司 | マネーボイス https://www.mag2.com/p/money/525141

●こども食堂ネットワークと「お金の教科書プロジェクト」がコラボ。こども達にお金との向き合い方を学べる本が贈られます。|合同会社フォルケのプレスリリース https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000034357.html

●高まる日本の相対的貧困率と食品ロス~架け橋の一つとしてその役割が期待されるフードバンク、子ども食堂~ http://www.114eri.or.jp/pdf/rep_2017_01_1.pdf

●AI・人工知能が搭載されたロボットまとめ12選 | 人工知能ニュースメディア AINOW http://ainow.ai/2018/09/05/145287/

●北海道地震を予測した東大教授が予測する「今、危険なエリア」│NEWSポストセブン https://www.news-postseven.com/archives/20180914_761149.html?PAGE=2