Category Archives: 学習・教育のデジタル化と変容する知の体系

いよいよ転換点を迎えた教育のデジタル化

◎これはクリップ集です◎

GIGAスクール構想の進展や生成AIの急速な普及に伴い、教育現場におけるデジタルとアナログの最適な融合(ハイブリッド)が世界的な議論となっています。各国は、学習効果・認知発達・健康面を踏まえ、どのようにデジタルを位置づけるかを再検討しています。 Continue reading

 

【保存版】日本の「教育デジタル化」激動のクロニクル:2019〜2030

2019年安倍政権下で「GIGAスクール構想」が打ち出され、全国の児童生徒1人1台のデジタル端末を配備し、学校の情報化を進める取り組みがスタートしました。あれから7年。2026年の今年に入って目まぐるしく、その道筋を具体化する動きが出てきました。過去を簡単に振り返りつつ、足下の動きを整理しました。 Continue reading

 

AI時代の学びの作法 「脳のモード」を切り替える

◎これはクリップ集です◎

 

■進化する教室:教科書とタブレットが共存する時代

教室の子どもたちの手元にいまあるのは、使い慣れた紙の教科書でしょうか、それとも洗練されたタブレット端末でしょうか。小中学の義務教育課程、さらには高校大学の教育環境が大きく変わってきています。

小中学校に電子教科書が導入されて数年が経ちました。さらに次年度の高校教科書の99%にはQRコードが掲載される段取りになっています。東京都は「次世代の学び」として1人1台端末の活用を加速させる計画ですし、AI教材が立命館大学などの入学前教育に導入されるなど、基礎学力の習得をAIが個別最適化して支援する時代が到来しています。 Continue reading

 

AI・動画時代 「思考のOS」を育てることこそ

◎これはクリップ集です◎

これまで「読書離れ」は大人の問題とされ、日本の義務教育課程は読書習慣をよく育ててきました。しかし、その状況に変化が訪れています。動画とAIが日本の子どもたちの学習環境を揺るがしています。

1.「読書が好き」の低下が示す基盤の揺らぎ

全国学校図書館協議会の「学校読書調査2025」は、日本の読書環境が明確な転換点にあることを示しています。不読率は小中高すべてで上昇し、とりわけ高校生では半数超が月に一冊も本を読まない状況。もっと注目すべきは、単なる冊数の減少ではなく、「全国学⼒・学習状況調査」の調査での「読書が好き」という意識や読書時間そのものが低下している点(下記知恵クリップ)です。言語を通じて世界を理解する力の基盤が、揺らごうとしています。

●読書は好きですか

小学生の「当てはまる」の回答率
令和7年  36.6%
令和4年  42.1%
平成31年 44.4%
平成29年 49.1%
平成28年 49.5%
平成27年 49.0%
中学生の「当てはまる」の回答率
令和7年  30.4%
令和4年  38.0%
平成31年 39.1%
平成29年 46.2%
平成28年 46.6%
平成27年 45.0%
全国学力・学習状況調査 「結果読書は好きですか」

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教育現場での「デジタル活用」と「読書の重要性」

◎これはクリップ集です◎

現代の教育は、デジタル技術による効率化や個別最適化を進めつつも、学力の根幹を支える「読書」や「深い思考」といった価値をいかに守り、融合させるかという転換点にあります。そんななか、文部科学省は教師を「学びをデザインする高度専門職」に位置づけようとしています。 Continue reading

 

Chatgptに書かせた「Chatgptと教育の未来」

◎Chatgptと読む能力や思考する能力◎

■文章を読む能力や思考する能力、それらと文章の難易度

厚生労働省が発表した2020年の平均寿命で、川崎市麻生区が全国の市区町村で、男女とも最も長寿でした。経済格差が健康格差になっている(元横浜市職員の加藤彰彦沖縄大名誉教授(社会福祉))という分析がある一方、実際に住んでいる住民からは、「麻生区は丘陵地帯を開発して発展した街。どこにいっても坂道ばかり。駅にいくだけで足腰が鍛えられる(地域教育会議の地域教育コーディネーター)」といった意見もあるのだそう。

さてここで、坂道が多いというのは一般的には住宅地にとってデメリットにもなります。たとえば、買い物に行くのに歩きは無理、とか、自転車がそもそも使えないなどです。また不動産専門業者からは、広告をみるとき、「駅から徒歩○○分」はあくまで距離から割り出された数値で、坂道なら実際は朝の通勤時もっと時間がかかるので事前に要チェックとの声がかかります。出張にスーツケースを抱えて移動などというシーンも要注意。 Continue reading

 

プログラム的思考とAIが知識を共有する時代の教育

◎知恵クリップ|「楽しい」が学習の基盤 プログラミング教育にとっても◎

Quora 世界最大級の知識共有プラットフォーム

■子どもたちの職業観

専門知の生態系(生成と流通)がITで大きく変貌を遂げつつある現代。最近注目を集めているのは、AI技術をつかった、質の高い知識の集積に取り組んでいるQ&Aサイト、「Quora - 知識を共有し合い、世界を知ろう」です。国産でいうと、「Yahoo! 知恵袋」や「OKWave」が該当しますが、「Quora」は「実名制」が基本のサービス。発祥の米国では、サービス・ローンチ時点にバラク・オバマ氏やヒラリー・クリントン氏、Wikipedia創設者のジミー・ウェールズ氏など、米国の政府関係者や専門家が数多く参加し、注目を集めています。 Continue reading

 

汎用図書館としてのデジタル図書館

■汎用図書館と文庫と学習

あらゆる主題が網羅され、相互に内容的な関係をもちつつ、同じ内容のものはない。それら膨大に蓄積された書き言葉(テキスト)やドキュメントの集合体。これが、古来より人類に構想されてきた「汎用図書館」のイメージ。そして資源の蓄積と再利用が、「図書館」という手法、活動のエッセンスです。他方「文庫」はもともと、ある特定の個人がその興味と関心にしたがって収集した「自分用図書館」、「個人蔵書」の語義が原型です。たとえば三木清の次の一文です。

「本は自分に使えるように、最もよく使えるように集めなければならない。そうすることによって文庫は性格的なものになる。」(「読書子に寄す」とiCardbook https://society-zero.com/chienotane/archives/5171
・三木清

(思想家紹介 三木清 « 京都大学大学院文学研究科・文学部 https://www.bun.kyoto-u.ac.jp/japanese_philosophy/jp-miki_guidance/

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大学図書館の電子書籍の状況(2020年度)

■電子図書館の普及

大学図書館への電子図書館の導入は悉皆ではないものの、ほぼ導入すべきところへは行き渡ったと言えるような段階に入りつつあります。その中でどういうものが選書され(買われ)ているのか。厳密な統計は手元にないものの、ヒヤリングで聴かれる、ざっくりした印象を書き出してみます。 Continue reading

 

電子図書館の普及状況(2020年)

◎2020年における電子図書館サービスの普及状況を『電子図書館・電子書籍貸出サービス 調査報告2020』およびその他公開資料からみていこう。

まず確認しておかないといけないのはここで記述されるのはB2Bサービスであること。B2B以外にB2Cでの電子図書館サービスもあるがここでは対象外。

さてそのうえで、大学図書館はこのサービスを導入しうる施設へはほぼ導入が完了した状態。今後はコンテンツ(電子書籍)の増強やサービス内容の拡充が課題の段階。 Continue reading