Category Archives: 学習・教育のデジタル化と変容する知の体系

「話し相手」になった機械:「子どもとAI」を発達心理学でとらえなおす

宿題を終えた子が、画面の向こうの「誰か」にその日の友だちとのいざこざを相談している。そんな光景が珍しくなくなりました。ただここで問うべきは「AIは教育を変えるか」ではなく、「AIは育ちつつある心に何をするか」ではないでしょうか。発達心理学の知見からひも解いてみましょう。 Continue reading →

 

「授業」と「校務」はどう変わる?:デジタル教科書・学校DX・AI活用

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賑やかな議論のなかで

教育現場とAIをめぐる話題が、このところ急に賑やかになりました。便利そうだけれど、子どもたちに任せて大丈夫だろうか。そんな戸惑いを抱えている先生も多いのではないでしょうか。そこで提案したいのが、AIを「授業」と「校務」の二つに分けて眺めてみることです。 Continue reading →

 

デジタルと生成AIが揺さぶる教育の生命線

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1. 「タイパ」の陰に隠れる、思考のショートカットという罠

教室の風景は変わりつつあります。2030年度のデジタル教科書本格導入を控えて検定ルールの整備が進み、学校向けの生成AIガイドラインは「Ver2.1」への改訂に向けて動き出しました。調査によれば、教員の約9割が校務などでAIの効果を実感しており、活用が進む学校ほどその有用性を高く評価しています。しかし、その「便利さ」の幕が上がる一方で、現場には深い葛藤と、ある種の「おそれ」が漂っています。 Continue reading →

 

「答え」の時代に「問い」を鍛える— 生成AI潮流の中に教育を考える

1.「効率的な答え」と「深い思考」

技術の奔流は、私たちが当たり前としてきた「学び」の場を激しく揺さぶっている。生成AIの教育現場への浸透。それは、2026年の今、単なる便利ツールの導入を超え、教育の本質そのものを問い直す巨大な地殻変動へと発展した。最新の意識調査によれば、現場の教員の約6割が児童・生徒の活用によるポジティブな変化を実感する一方、半数以上が「思考停止」への懸念を抱いているという。この「効率的な答え」と「深い思考」のジレンマこそ、私たちが今まさに直面している核心である。 Continue reading →

 

いよいよ転換点を迎えた教育のデジタル化

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GIGAスクール構想の進展や生成AIの急速な普及に伴い、教育現場におけるデジタルとアナログの最適な融合(ハイブリッド)が世界的な議論となっています。各国は、学習効果・認知発達・健康面を踏まえ、どのようにデジタルを位置づけるかを再検討しています。 Continue reading →

 

【保存版】日本の「教育デジタル化」激動のクロニクル:2019〜2030

2019年安倍政権下で「GIGAスクール構想」が打ち出され、全国の児童生徒1人1台のデジタル端末を配備し、学校の情報化を進める取り組みがスタートしました。あれから7年。2026年の今年に入って目まぐるしく、その道筋を具体化する動きが出てきました。過去を簡単に振り返りつつ、足下の動きを整理しました。 Continue reading →

 

AI時代の学びの作法 「脳のモード」を切り替える

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■進化する教室:教科書とタブレットが共存する時代

教室の子どもたちの手元にいまあるのは、使い慣れた紙の教科書でしょうか、それとも洗練されたタブレット端末でしょうか。小中学の義務教育課程、さらには高校大学の教育環境が大きく変わってきています。

小中学校に電子教科書が導入されて数年が経ちました。さらに次年度の高校教科書の99%にはQRコードが掲載される段取りになっています。東京都は「次世代の学び」として1人1台端末の活用を加速させる計画ですし、AI教材が立命館大学などの入学前教育に導入されるなど、基礎学力の習得をAIが個別最適化して支援する時代が到来しています。 Continue reading →

 

AI・動画時代 「思考のOS」を育てることこそ

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これまで「読書離れ」は大人の問題とされ、日本の義務教育課程は読書習慣をよく育ててきました。しかし、その状況に変化が訪れています。動画とAIが日本の子どもたちの学習環境を揺るがしています。

1.「読書が好き」の低下が示す基盤の揺らぎ

全国学校図書館協議会の「学校読書調査2025」は、日本の読書環境が明確な転換点にあることを示しています。不読率は小中高すべてで上昇し、とりわけ高校生では半数超が月に一冊も本を読まない状況。もっと注目すべきは、単なる冊数の減少ではなく、「全国学⼒・学習状況調査」の調査での「読書が好き」という意識や読書時間そのものが低下している点(下記知恵クリップ)です。言語を通じて世界を理解する力の基盤が、揺らごうとしています。

●読書は好きですか

・小学生の「当てはまる」の回答率
令和7年  36.6%
令和4年  42.1%
平成31年 44.4%
平成29年 49.1%
平成28年 49.5%
平成27年 49.0%
・中学生の「当てはまる」の回答率
令和7年  30.4%
令和4年  38.0%
平成31年 39.1%
平成29年 46.2%
平成28年 46.6%
平成27年 45.0%
全国学力・学習状況調査 「結果読書は好きですか」

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教育現場での「デジタル活用」と「読書の重要性」

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現代の教育は、デジタル技術による効率化や個別最適化を進めつつも、学力の根幹を支える「読書」や「深い思考」といった価値をいかに守り、融合させるかという転換点にあります。そんななか、文部科学省は教師を「学びをデザインする高度専門職」に位置づけようとしています。 Continue reading →

 

Chatgptに書かせた「Chatgptと教育の未来」

◎Chatgptと読む能力や思考する能力◎

■文章を読む能力や思考する能力、それらと文章の難易度

厚生労働省が発表した2020年の平均寿命で、川崎市麻生区が全国の市区町村で、男女とも最も長寿でした。経済格差が健康格差になっている(元横浜市職員の加藤彰彦沖縄大名誉教授(社会福祉))という分析がある一方、実際に住んでいる住民からは、「麻生区は丘陵地帯を開発して発展した街。どこにいっても坂道ばかり。駅にいくだけで足腰が鍛えられる(地域教育会議の地域教育コーディネーター)」といった意見もあるのだそう。

さてここで、坂道が多いというのは一般的には住宅地にとってデメリットにもなります。たとえば、買い物に行くのに歩きは無理、とか、自転車がそもそも使えないなどです。また不動産専門業者からは、広告をみるとき、「駅から徒歩○○分」はあくまで距離から割り出された数値で、坂道なら実際は朝の通勤時もっと時間がかかるので事前に要チェックとの声がかかります。出張にスーツケースを抱えて移動などというシーンも要注意。 Continue reading →