宿題を終えた子が、画面の向こうの「誰か」にその日の友だちとのいざこざを相談している。そんな光景が珍しくなくなりました。ただここで問うべきは「AIは教育を変えるか」ではなく、「AIは育ちつつある心に何をするか」ではないでしょうか。発達心理学の知見からひも解いてみましょう。 Continue reading
Tag Archives: 生成AI
「授業」と「校務」はどう変わる?:デジタル教科書・学校DX・AI活用
◎これはクリップ集です◎
賑やかな議論のなかで
教育現場とAIをめぐる話題が、このところ急に賑やかになりました。便利そうだけれど、子どもたちに任せて大丈夫だろうか。そんな戸惑いを抱えている先生も多いのではないでしょうか。そこで提案したいのが、AIを「授業」と「校務」の二つに分けて眺めてみることです。 Continue reading
「答え」の時代に「問い」を鍛える— 生成AI潮流の中に教育を考える
1.「効率的な答え」と「深い思考」
技術の奔流は、私たちが当たり前としてきた「学び」の場を激しく揺さぶっている。生成AIの教育現場への浸透。それは、2026年の今、単なる便利ツールの導入を超え、教育の本質そのものを問い直す巨大な地殻変動へと発展した。最新の意識調査によれば、現場の教員の約6割が児童・生徒の活用によるポジティブな変化を実感する一方、半数以上が「思考停止」への懸念を抱いているという。この「効率的な答え」と「深い思考」のジレンマこそ、私たちが今まさに直面している核心である。 Continue reading
AIの次に来るもの【セミナー備忘録】
2026年5月8日、日本電子出版協会(JEPA)で服部桂氏が講演を行いました。タイトルは「AIの次に来るもの」。
服部 桂 氏:AIの次に来るもの https://www.jepa.or.jp/sem/20260508/
講演映像 https://youtube.com/live/SDPmmpQOF-c
生成AIの本質は膨大なデータを解析して得られる「パターンマッチング」がその本質で、巷間言われているような「知性」とは別物だと考えられます。服部桂氏の話はその点を踏まえ、冷静な評価をしていると感じました。
以下は、その内容を「備忘録」として手控えたものです。
1. AI万能主義への違和感と歴史的教訓
AI・動画時代 「思考のOS」を育てることこそ
◎これはクリップ集です◎
これまで「読書離れ」は大人の問題とされ、日本の義務教育課程は読書習慣をよく育ててきました。しかし、その状況に変化が訪れています。動画とAIが日本の子どもたちの学習環境を揺るがしています。
1.「読書が好き」の低下が示す基盤の揺らぎ
全国学校図書館協議会の「学校読書調査2025」は、日本の読書環境が明確な転換点にあることを示しています。不読率は小中高すべてで上昇し、とりわけ高校生では半数超が月に一冊も本を読まない状況。もっと注目すべきは、単なる冊数の減少ではなく、「全国学⼒・学習状況調査」の調査での「読書が好き」という意識や読書時間そのものが低下している点(下記知恵クリップ)です。言語を通じて世界を理解する力の基盤が、揺らごうとしています。
●読書は好きですか
・小学生の「当てはまる」の回答率
令和7年 36.6%
令和4年 42.1%
平成31年 44.4%
平成29年 49.1%
平成28年 49.5%
平成27年 49.0%
・中学生の「当てはまる」の回答率
令和7年 30.4%
令和4年 38.0%
平成31年 39.1%
平成29年 46.2%
平成28年 46.6%
平成27年 45.0%
全国学力・学習状況調査 「結果読書は好きですか」
AI(人工知能)は「働く」をどう変えるか
◎これはクリップ集です◎
経営目標の「効率化」が終る
これまで、仕事における「効率化」とは、人間がいかに速く、正確に事務処理や計算を行うかを指していました。しかし、生成AIやチャットAIの台頭は、こうした「人間による効率化」の時代に終止符を打ちつつあります。 Continue reading
出版業界の未来とAI ― バブルと構造変化の狭間で考える
◎これはクリップ集です◎
■AIがやってきた
出版業界は、生成AIの登場によって編集・翻訳・企画のプロセスが大きく変わりつつあります。校正の自動化や要約生成はもはや当たり前となり、制作コストの押し下げに期待がもたれています。一方、著作権や創造性の根幹に迫る問いを投げかけています。その結果、「人間にしかできない価値とは何か」を改めて問う状況が生まれています。
こういった変化は出版に限らず、あらゆる産業で進行しており、「AIバブル」や「その崩壊」という刺激的な言葉が注目される背景にもなっています。
■バブル論、崩壊論
では実際のところ、生成AIはバブルなのか。
これは論者の立ち位置、視点にもより、結論だけを鵜呑みにするのは危険です。
たとえば方や「300億~400億ドル規模のAI投資にもかかわらず、95%の組織が「何の成果も得られなかった(ゼロリターン)」」とMITが報じれば、他方、ソフトウェアレビュープラットフォームG2によれば、「B2B企業の57%がすでにAIエージェントを本番環境で運用しており、展開後の失敗率は2%未満」としています。 Continue reading




