Tag Archives: 読書習慣

●「本」のことは嫌いでも、「読書」のことは嫌いにならないでください

(JR東京駅前・丸善丸の内本店のブックフェアに「好書好日」も参加(11月5日まで開催)|好書好日 https://book.asahi.com/article/11860636

日本財団が2.5万人を対象に行った調査では、家庭の経済事情と学力に一定の相関はあるものの、「貧困世帯のうち、学力が高い子どもと、学力が低い子どもを比較すると、学力の高い子どもは、生活習慣や学習習慣、思いを伝える力などが高水準にある」ことがわかっている(https://www.nippon-foundation.or.jp/news/articles/2017/img/92/1.pdf)。

家庭での親の考え方、生活姿勢、普段の行動状況がこどもの生活習慣や学習習慣の経路を伝って学習達成度合いに影響を及ぼす、ということだ。学校教育には限界がある。むしろ家庭であり、「読書習慣」形成には親の責任が大きい。 Continue reading

 

●本と電子書籍は別の物 ユーザーはちゃんと使い分けている

電子書籍が始まったころ、カニバリ議論が盛んだった。サイマル出版、紙と電子版を同時に、あるいは数週間程度の遅れで刊行していくことはもはや珍しくなくなった。電子版刊行で紙版の売り上げが減るというカニバリ議論は(いまでもそれを恐れている版元が皆無ではないだろうが)、遠い昔の笑い話だ。

カニバリ議論は紙版と電子版が同じものと勘違いした版元の勉強不足から。読者はちゃんと使い分けていた。読者にとって、本と電子書籍は別の物。

「紙の書籍」を選ぶシーン
順位  選ぶシーン             (
1位   家で本を読む            59.5
2位   保管・保存しておきたい本を買う   48.3
3位   何度も読み返しそうな本を買う    37.1
4位   大好きな作家、漫画家など本を読む  35.4
5位   勉強用の本を買う          32.1

「電子書籍」を選ぶシーン
順位  選ぶシーン             (
1位   電車やバスなどで本を読む      41.7
2位   家で本を読む            40.7
3位   旅行や出張などで本を読む      27.5
4位   面白いかどうかわからない本を買う  24.8
5位   暗いところで本を読む        18.8

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●同じ出版・新聞でこうも違うか、日米のデジタル化対応

A:<メディアとしての紙>から<デジタル化するメディア>へ

●アメリカ人の読書スタイルを変えたAmazonの恐ろしい企み https://cakes.mu/posts/11478
アメリカの出版業界で起こっているシリアスな戦争は、「電子書籍 vs 紙媒体の書籍」ではない。「大手出版社による伝統的な出版 vs 新しいスタイルの出版」。その裏に、伝統的な情報収集、知識流通と新しいスタイルの情報収集と知識流通がある。
(統計は出典とカバー範囲に気をつけよう)。

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