Tag Archives: 取次

「取次」を必要としない米国 必要とする日本

「取次」を必要としなくなった米国

出版社が「取次」を必要としなくなった米国で、取次第二位のベイカー&テイラー社(B&T)が廃業を決定した。親会社の教育市場への集中という経営方針の反映だった。

しかしそれだけではない。B&Tの社長は「出版社が直販に移行したために」、取次事業の維持が不可能となったと述べている。 Continue reading

 

専門書の売上推移 デジタル化時代の学術出版(1)

デジタル化時代の学術出版
(1)専門書の売上推移
(2)専門書の相対化
(3)教科書、啓蒙書はどこへ行った
(4)「越境する知」と「知の体系的血肉化」
(5)XUB:eXtensible Utilization of Books
(6)電子化作業の協業化、、あるいは「公」の視点

(1)専門書の売上推移

毎月月初は「出版状況クロニクル」の出番だ。ここ数年は、出版「不況」クロニクルの様相をていしている。

ところで専門書は出版不況の中でどうなっているのか。「クロニクル」ではなかなか触れられてこない数値を追いかけてみよう。 Continue reading

 

●同じ出版・新聞でこうも違うか、日米のデジタル化対応

A:<メディアとしての紙>から<デジタル化するメディア>へ

●アメリカ人の読書スタイルを変えたAmazonの恐ろしい企み https://cakes.mu/posts/11478
アメリカの出版業界で起こっているシリアスな戦争は、「電子書籍 vs 紙媒体の書籍」ではない。「大手出版社による伝統的な出版 vs 新しいスタイルの出版」。その裏に、伝統的な情報収集、知識流通と新しいスタイルの情報収集と知識流通がある。
(統計は出典とカバー範囲に気をつけよう)。

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