●印刷という革命

A:<メディアとしての紙>から<デジタル化するメディア>へ

●『印刷という革命 ルネサンスの本と日常生活』初期近代印刷文化の興亡と万有書誌の夢 http://honz.jp/articles/-/41805
印刷技術が産声をあげた当初は、書籍よりも一枚刷りの安価なビラの類への印刷ニーズが高かった。
「これらの簡易印刷物は、さほど教養のない一般市民を対象としていただけあって、文字の傍らに印象的な図版を掲載したものが多かった。言葉はわからずとも、イメージならばわかる」。
さらに我々の持つ常識を覆すのは科学書、医書の印刷物。
「印刷術の発明というと、我々はとかく、文字の大量複製が可能になったという事実にばかり目を向けがちであるが、実は文字よりも、複雑で精巧な図版が印刷術によって大量にコピーできるようになった点のほうが、文化史的なインパクトは大きかったといえる」。

★Universal Short Title Catalogue http://www.ustc.ac.uk/
1601年以前に出版された全書籍の書誌データをデジタル・アーカイヴ化したオンライン・カタログ。

●読書の秋…本との出会い助けます : http://www.yomiuri.co.jp/komachi/news/20150924-OYT8T50016.html
仮想本棚=お薦め本や感想を公開し合う、無料のソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)、「ブクログ http://booklog.jp/ 」。要約=選考委員が選んだ新刊ビジネス書を1冊約4000字に要約し、毎月無料で1冊分をサイトで公開、「BOOK―SMART http://book-smart.jp/ 」「SERENDIP http://galapagosstore.com/web/special/collabo/jhkj 」。選書を定期購読=ブッククラブ、「絵本クラブ https://club.ehonnavi.net/ 」「ブッククラブ『絵本の本棚』 http://www.crayonhouse.co.jp/shop/pages/course.aspx 」。

●Eブック定期購読サービスのOysterが閉鎖へ http://jp.techcrunch.com/2015/09/22/20150921oyster-shuts-down/
2年前「本のNetflix」としてスタートしたOysterが、2016年始めにサービスを閉鎖することに。
「購入済み書籍は永久にアクセスして読むことが可能です。もし、返金を希望する場合はいつでもrefunds@oysterbooks.comにメールしてください」。

★Google’s grab of Oyster suggests ebooks, like news, are becoming “content” read on big platforms » Nieman Journalism Lab http://www.niemanlab.org/2015/09/googles-grab-of-oyster-suggests-ebooks-like-news-are-becoming-content-read-on-big-platforms/
Googleがつい先日頓挫した電子書籍読み放題サービスのOysterを買収。GoogleはOysterのサービス継続ではなく、同社が持つ書籍に関するコンテンツと、優れたスマートフォン上での閲読体験技術を手に入れるのが目的、と。

●ルーマニアの公共交通機関が驚きの大決断! 本を読んでいるだけで、バスの運賃が無料になるキャンペーン「Travel by book」 http://greenz.jp/2015/09/22/travel_by_book/
4日間のキャンペーン。「市長に提案してから実行に移るまで約1年をかけたこのキャンペーンは、実施が決まるとたちまち地域住民の人からたくさんの反応が返ってきて、Facebookのイベントページには予約が殺到した」。

●完成物でなくプロセスを売ろう――「コミュニティ」はメディアとエンタメ不況を救えるか http://media-outlines.hateblo.jp/entry/editor-2_0
雑誌『編集会議』2015年秋号の特集は「編集2.0」。その扉にあった文言が、「『良いものをつくれば売れる(読まれる)』という時代が終わり、読者・ユーザーに『どう届けるか』という"コミュニケーションを編集する力"が問われる」。
「コミュニティ内の熱量が上がるほど、自然とお金を払わないと得られないようなものが求められる。そのため、満足度に応じて課金をしていくシステムをつくっています」。
体験価値をサービスとして提供する編集力が必要」。

●無料漫画アプリは紙の漫画の敵なのか?(後編) http://hon-hikidashi.jp/more/4882/
時間争奪戦では「敵」だが、宣伝媒体力としては「味方」。
無料漫画アプリが紙の漫画に与えるプラスの影響、それは「すでに単行本化されている作品が無料漫画アプリに掲載されたときの、コミック単行本の増売効果」。

●KADOKAWAの「BOOK☆WALKER」が英語版をスタート NYコミコンから展開 http://animeanime.jp/article/2015/09/24/25030.html
ライトノベルの電子書籍配信では売上高国内トップ、またマンガのラインナップでトップクラスの「BOOK☆WALKER」。日本のマンガ、アニメの人気が高い海外でもその強みを活かせるか。(サイト: BOOK WALKER Global: eBook Store (Manga) http://global.bookwalker.jp/

●Yahoo!ニュースの編集者とエンジニアとデザイナーは何を考えているのか?(その1/プッシュ通知とパーソナライズ) http://media.hateblo.jp/entry/2015/09/21/191506
公共性×編集×テクノロジー」。
ニュース一般に対しては、正確性や公平性が強く求められているが、ネットニュースに対しては速報性が重視されている。そこで機能を発揮するのが「プッシュ通知」。
もうひとつのポイントはカスタマイズ。たとえば地域ごとの出し分けのメリット・デメリットのバランス。

★What you need to know: How six publishers digest the news for readers » Nieman Journalism Lab http://www.niemanlab.org/2015/09/what-you-need-to-know-how-six-publishers-digest-the-news-for-their-readers/
これも「プッシュ型」発想サービスのひとつ。メディアが読者のために、自らの記事の選択(キュレーション)を行う。WSJ、NYT、BuzzFeed、Quartzなど主要6メディアが、どのように自社コンテンツを“要約”しているか整理した記事。


●都道府県ニュースの需要はエンタメ級――都会の人はスマホで「ふるさと」を探している http://staffblog.news.yahoo.co.jp/newshack/app_pref_data.html
Yahoo!ニュースアプリは、「主要」「速報」「テーマ」「都道府県」「エンタメ」「スポーツ」「国内」「経済」「海外」
など、計15ジャンル。その中で実は、利用時間トップ「主要」の次に来るのが「都道府県」。
さらに「詳しく知りたい」割合でエンタメより上位にくるのが「都道府県」。しかもニュースアプリの分布に、首都圏対地方の格差が如実に出るのに対し、「都道府県」ジャンルの地域設定をしているユーザーの分布は、ほぼ人口分布と相似。


●Yahoo!ニュースの編集者とエンジニアとデザイナーは何を考えているのか?(その2/ABテストの活用法) http://media.hateblo.jp/entry/2015/09/22/080654
A/Bテストとは、ウェブサイトの文章やデザインについて、複数のパターンを用意してユーザーに示し、その反応を計測して、サイトの改善に役立てる手法のこと。たとえば、ニュース記事の見出しとして、AとBの2種類をユーザーに提示し、どちらのクリック率が高いかを計測して、最適な見出しを選定したりする」。
ただし、ほんとうに「読まれる」かどうかの判断は人力で決定する。

●スマートニュース 鈴木 健氏が考える「ニュースアプリは流行らない説」が覆った理由 http://www.sbbit.jp/article/cont1/30195
スマートニュースが従来のニュースアプリと何が違ったのか:「いくつかの要因はあったが、“スマートモード”という機能を入れたことが大きい」。
「地下鉄では誰もがゲームばかりをやっていて、ニュースは読まない。なぜか? と疑問に思っていたが、電波が届かないためだった。そこで、どこでも記事が読めるオフライン機能を搭載したところ、これが非常に好評だった」。

●ワシントン・ポストが全記事をFacebook上で配信することに http://www.lifehacker.jp/2015/09/150927gizmodo_mediagene.html
「コンテンツ提供側にとっては、配信をアプリ側にコントロールされてしまうとしても、広告ブロックされないことが今後ますますメリットになっていきます。そんなわけでこの「Webからアプリへ」の流れは、止められないのかもしれ」ない、と。
ただしフローとストックの違いを整理して考えるべき、なのでは。検索におけるロングテール効果にも目配りが必要かと。

●「分散型メディア」の作り方。プラットフォーム別に見る「NowThis」の#LoveWinsコンテンツ http://digiday.jp/publishers/httpdigiday-compublishersnowthis-tailors-content-platform-appears/
分散型コンテンツ戦略=PCサイトを閉鎖し、プラットフォームそれぞれの特性に合わせた短尺の動画ニュースを展開する。「いまだにモバイルサイトとアプリは残してあるものの、Facebook、Twitter、インスタグラム、Tumblr、Snapchatなどに、1日あたり50本から60本のニュースコンテンツを「直接」配信」。

●【衝撃】SeesaaブログがGoogleからペナルティを食らって全ブログが検索結果から消滅 http://netgeek.biz/archives/49847
「異変が起きたのは9/17の夕方からだ。突然Seesaaブログのサイト名、記事名で検索しても一件もヒットしなくなってしまった」。

●バイラル記事のウソを見抜くためのツール6選 http://www.gizmodo.jp/2015/09/post_18382.html
間違った情報に惑わされないためにはメディア・リテラシーが大事。正しい情報を見分けるための、簡単に使えるツールのまとめ。逆画像検索TinEye Reverse Image Search https://www.tineye.com/ )/YouTube DataViewerhttp://www.amnestyusa.org/citizenevidence/ )/Jeffrey’s Exif Viewer(アップロード時刻や関連するサムネイル画像 http://regex.info/exif.cgi )/FotoForensics(画像サイズがわかる 修正ヶ所もわかる http://fotoforensics.com/ )/WolframAlpha(特定の時間・場所の天気の状態を確認 http://www.wolframalpha.com/ )/ オンライン地図


●紀伊國屋書店、電子書籍Kinoppyの海外向け販売を開始 http://prw.kyodonews.jp/opn/release/201509153616/
海外会員の読者(海外在住で大半が邦人)向けに日本の紙書籍の通販を行なってきたが、今回新たに電子書籍も。まずは快適・円滑な海外生活に欠かせない語学力・会話力が身につくNHK出版の定番テキスト9点から。

●図説:EPUBファイルをWindowsで読む方法(Kinoppy編) http://www.gunsu.jp/2015/09/windows-epub-kinoppy.html
実際にウェブで配布されているEPUBファイル(つまりDRMフリー)を開く方法について。

●[編集長コラム]EPUBの索引機能が規格化 -索引は本の重要要素 http://on-deck.jp/archives/20152446
EDUPUB」、教育目的の機能をEPUBへ盛り込む活動が、電子書籍のイメージを大きく変えていく。規格化と実装までの、ここから3年から5年は辛抱の時期。その間に日本のプラットフォーマーはそろそろ、「ガイドライン」から離れた発想を始めてほしい。

●今すぐ無料で手に入る120の辞書ー国会図書館デジタルコレクションが提供する日本の辞書を分野別に紹介する http://readingmonkey.blog45.fc2.com/blog-entry-763.html
こんなにもデジタル化された辞書が国会図書館にある、とは。