電子出版の歴史は、技術革新と産業構造、そして文化的背景が複雑に絡み合いながら展開してきた。欧米と日本は同じ「電子出版」という領域に属しながらも、その発展の起点、主導したプレーヤー、規格の受容、そして市場構造が大きく異なる。とりわけ日本は、独自規格・独自制作・独自市場によって「ガラパゴス化」と呼ばれる状況を生み出したが、近年のWebtoonの台頭によってその構造が揺らぎ始めている。 Continue reading
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「大賞」選定の必然 電子出版アワード2021
2021年は日本における、知の流通とインターネット、というテーマにとって節目になる年でした。Wikipedia登場から20年目、EPUB3.0リリースから10年目。さらに遡ると、著作権切れの有名文学作品をデジタル化し、ネット上で公開する「Project Gutenberg(グーテンベルグ・プロジェクト)」が始まったのが1971年。今年2021年はその50周年にあたります。
・Free eBooks | Project Gutenberg
この節目の年の「電子出版アワード2021」の「大賞」に、国立国会図書館(以下NDL)の事業計画書である「ビジョン2021-2025」が選ばれたのはとても象徴的な出来事だったと思います。
・ビジョン2021-2025 国立国会図書館のデジタルシフト
・情報資源と知的資源をつなぐ7つの重点事業

●インターネットと「信頼」
「検索機能は図書館でのプロセスをとても簡単にした。(それは)もはや本全体を読む必要がないことを意味する。」
●intelligence喪失 二方向からの社会瓦解の予感
企業組織、三権の組織、大学組織、これら組織のエリート層からintelligenceが失われているのではないか。
ネットへの理解不足、それを端的に表しているのがGDPのように見受けられる。日本だけが先進諸国のなかでGDPが増えていないどころか、減っている。

さらに、資本主義あるいは市場原理と民主主義との調和に関する見識、これもお寒いのが現状なのでは。
このままでは日本一人負けは続き、日本社会そのものが瓦解しかねない。 Continue reading
●Society 5.0とは何ですか
Society 5.0はアベノミクス実現のための中心施策であり、産官学が総力を結集して取り組んでいるものの、「デジタルトランスフォーメーション」への対応が日本は世界の中で立ち遅れているとの指摘がある。
立ち遅れの主たる要因は、20世紀型の発想・価値観にしがみつく経営層と、組織内中間管理層のある種の腐敗(忖度?)にある。 Continue reading
●中国は18世紀以来の世界観を転換させようとしている。
「一帯一路」構想と「自由と民主主義」
「20世紀までの経済活動の代表的な基盤は、安定的な「エネルギー」と「ファイナンス」の供給であった。」これに対し、第四次産業革命が進行中の21世紀の経済基盤には、「インターネット」が追加される。

(政府におけるデジタルトランスフォーメーション:『ビジネス2.0』の視点:オルタナティブ・ブログ http://blogs.itmedia.co.jp/business20/2018/01/post_1892.html ) Continue reading
日本社会は「移行期」のただなかにあります。
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◎http://bit.ly/1TJxddV はこちらです(下記)
詩想誌・知識カード(100words・knowledge-cards)
未来は、過去を知ることからしか生まれない。
先人の知的営為の蓄積にアクセスし、その智やデータを足場としながら自らの思考を深めていく。
そういった読むという行為、書くという行為が日常の中に確保されるのでなければ、社会の持続と発展はおぼつかない。
しかし、「読む・書く」を取り囲む情報環境は大きく変貌した。
グーテンベルク革命から五百年。インターネットと情報端末、そしてクラウド。デジタル化の潮流によりわたしたちは今日、みずからの知識や文化の基盤とその生成や継承のしかたに、人類史的な転換が生じているのを目のあたりにしている。
なにより、あらゆる情報行動の起点がスマホになろうとしている。
「読む・書く」の確保も、過去の知識へのアクセスも、スマホを無視していてはリアリティを失ってしまう。
スマホに溶け込む、新しい本のカタチ、新しい文章のスタイルの実験・構想として、「詩想誌・知識カード(100words・knowledge-cards)」は生まれた。
◇関連URL
「詩想誌」と「知識カード」 http://society-zero.com/chienotane/archives/1692
「知識カード」と5百年前のページネーション http://society-zero.com/chienotane/archives/1696
「知識カード」と5万年前の人類の知恵 http://society-zero.com/chienotane/archives/1700
●紙と電子の長期保存性について
A:<メディアとしての紙>から<デジタル化するメディア>へ
●紙と電子の長期保存性について― インターネットの父が警告するデジタル暗黒時代 ― http://www.sanbi.co.jp/sanbihp/sanbiicom/150_icom.pdf
京都の中西印刷社長がかねて主張の、電子書籍がかかえる「式年遷宮」リスクについて。「「紙の印刷物は古くなれば傷んでくるので長期保存に向いていない。一方、デジタルデータは劣化しないから半永久的に保存できる」とつい思いがちですが、事はそう単純ではありません」。
有機的で複雑系
もうひとつの知の体系化(3)
「木」のメタファがダメなのではない。
世界は中央集的で階層性もあるが、同時に有機的で複雑系なのだ。
そして「近代」の進展はそのもうひとつの側面を前景化させている。
都市に象徴されるように。
インターネットに象徴されるように。
『コミュニケーションの数学的理論―情報理論の基礎』 C.E. シャノン, W. ヴィーヴァー
『新ネットワーク思考―世界のしくみを読み解く』 アルバート・ラズロ・バラバシ
※これは新しい文章スタイル、またメディアの実験です。
詩想誌(100Words・Knowledge Cards)
◆もうひとつの知の体系化
(1)木のメタファ 世界認識の方法として http://society-zero.com/chienotane/archives/1032
(2)都市 http://society-zero.com/chienotane/archives/1036
(3)有機的で複雑系 http://society-zero.com/chienotane/archives/1039
(4)リゾーム http://society-zero.com/chienotane/archives/1042
(5)ハイパーテキスト http://society-zero.com/chienotane/archives/890
有機的で複雑系
もうひとつの知の体系化(3)
「木」のメタファがダメなのではない。
世界は中央集権的で階層性もあるが、同時に有機的で複雑系なのだ。
そして「近代」の進展はそのもうひとつの側面を前景化させている。
都市に象徴されるように。
インターネットに象徴されるように。
『コミュニケーションの数学的理論―情報理論の基礎』 C.E. シャノン, W. ヴィーヴァー
『新ネットワーク思考―世界のしくみを読み解く』 アルバート・ラズロ・バラバシ




