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ハイパーテキスト

もうひとつの知の体系化(5)

リゾームの原理原則を最もよく表しているがのハイパーテキストだ。

あるテキストから別のテキストを参照するハイパーリンク。それが作る独特のメッシュ構造。
そこには中心がなく、決定権を持つ場所もない。

このハイパーテキストページを保存する「ノードの網」、それがワールドワイドウェッブだ。

 


『ハイパーテキスト情報整理学』 ロバート・E.・ホーン
『インターネット・サイエンスの歴史人物館 情報通信技術の礎を築いた科学者たち』 岩山 知三郎

※これは新しい文章スタイル、またメディアの実験です。
詩想誌(100Words・Knowledge Cards)


◆もうひとつの知の体系化

(1)木のメタファ 世界認識の方法として http://society-zero.com/chienotane/archives/1032

(2)都市 http://society-zero.com/chienotane/archives/1036

(3)有機的で複雑系 http://society-zero.com/chienotane/archives/1039

(4)リゾーム http://society-zero.com/chienotane/archives/1042

(5)ハイパーテキスト http://society-zero.com/chienotane/archives/890


 

 

有機的で複雑系

もうひとつの知の体系化(3)

「木」のメタファがダメなのではない。
世界は中央集権的で階層性もあるが、同時に有機的で複雑系なのだ。

そして「近代」の進展はそのもうひとつの側面を前景化させている。

都市に象徴されるように。
インターネットに象徴されるように。

 


『コミュニケーションの数学的理論―情報理論の基礎』 C.E. シャノン, W. ヴィーヴァー
『新ネットワーク思考―世界のしくみを読み解く』 アルバート・ラズロ・バラバシ

 

都市

もうひとつの知の体系化(2)

しかし社会は自然は、「木」のメタファだけで語りつくせはしない。

建築家クリストファーが表した著書のタイトルは、
『都市はツリーではない』、だった。

「木」のメタファは世界が中央集権的に出来ていると、誤解させがちだが、
人間の作った第二の自然、都市は、有機的な存在だ。


『パターン・ランゲージー環境設計の手引き』 クリストファー・アレグザンダー
『アメリカ都市の生と死』 ジェイン・ジェイコブズ

 

木のメタファ 世界認識の方法として

もうひとつの知の体系化(1)

長年人類は身の回りの「世界」を認識し、理解し、それを伝えるために整理・分類してきた。

「樹」のイメージを使って。

「木」のモチーフは深く私たちの思考を支配している。

たとえば家系図、組織図。
科学分野は「branch of science」。
「問題は根深い」「枝葉末節」。

 


『百科全書』 ディドロ, ダランベール
『ビジュアル・コンピレキシティ』 マニュエル・リマ