丸善出版が『続・人類と感染症の歴史』の一部を公開

新型コロナに関しては楽観説と悲観説が混在、しかも政府の腰は定まらず、私たちは振り回されています。

こんな時こそ、「専門知」の伝搬力が試される。

感染症の伝搬力に負けないくらいの「専門知」の流通エンジンが欲しい、ですね。そこで、専門書を丸善出版がひとつの「章」をまるまるオープン、公開しています。3.11の震災のときと同じ迅速さ、経営判断。こういう動きは素晴らしい。

『続・人類と感染症の歴史』の第9章「SARSとMERS」を公開します。 - 丸善出版 理工・医学・人文社会科学の専門書出版社 https://www.maruzen-publishing.co.jp/info/?action=detail&news_no=19784

【コラム】新型コロナウイルスはどう落ち着くのか? - 丸善出版 理工・医学・人文社会科学の専門書出版社 https://www.maruzen-publishing.co.jp/info/n19786.html


『続・人類と感染症の歴史』の第9章「SARSとMERS」を公開します。 https://www.maruzen-publishing.co.jp/info/?action=detail&news_no=19784 

下記が大前提です。善意を踏みにじらないよう、お願いします。

権利の関係で一部の画像を非公開にしております。2020年7月までの公開を予定していますが、予告なく終了することがありますのでご了承ください。また、引用をされる場合は必ず出典を明記していただくようにお願いいたします。」


◎「専門知」とオープンの親和性については下記をご覧ください。

■クローズとオープンのバランス ケヴィン・ケリーが語る「本と読書と出版」 その2 | ちえのたね|詩想舎 http://society-zero.com/chienotane/archives/7781

著作権は有料世界を守る防御壁なのだ。出版者側はDRM技術で「クローズ」にすることで、電子書籍にも紙の本と同じ状態を保持しようとしている。しかし、クローズのままでは、「自由に流れるコピーの川の上を動いている」デジタル経済の波に乗ることはできない。ここに何らかのオープン戦略が必要になる。紙の本にも、電子本にも。

 

■『Lemon』から『智恵子抄』へ 関心・興味の横に「知」への扉を | ちえのたね|詩想舎 https://society-zero.com/chienotane/archives/8230

これは日本語文献の圧倒的な部分がデジタル化されていないか、されていても、Google検索にひっかかる形態にオープン化されていないからだ。

ネットとモバイル端末の浸透で人々の生活シーンは一変した。「ある関心・興味をいだくとまずググる」、のが当たり前になっている。読者と本との出会いを演出するには、ここになんらかのフックをかける工夫が必要だ。英語圏では、出版社ではなく、Googleがそれをやっている。

 

■日本人は読書しない? する? | ちえのたね|詩想舎 https://society-zero.com/chienotane/archives/8342

新聞が「新聞「紙」を読む」から「新聞「記事」をブラウザで読む」へシフトしていることは、すでに書いた(日本人の情報行動の変化と<本>の未来 https://society-zero.com/chienotane/archives/7396)。そこでは

・マイクロコンテンツ化と
・スマホ最適化、そして
オープン(Google検索の対象となる)

がキーポイントだった。

■Google Book訴訟とフェアユース | ちえのたね|詩想舎 http://society-zero.com/chienotane/archives/3155