Tag Archives: 紀伊國屋書店

知のパラダイムシフト

正字って、何? 外字って、何?

新訳、『シャーロック・ホームズの冒險』

特定非営利活動法人文字文化協會(※註)は2015年3月、翻訳家兼武 進氏がコナン・ドイルの『シャーロック・ホームズの冒險』を正字・正假名を使い新訳した日本語テキストを、EPUB3を使った電子書籍として刊行した

正字・正假名を電子書籍に表現するには「外字」問題が立ちはだかるが、それを文字文化協會は「文字鏡SVG画像フォント」を用いることにより各電子書籍ストアの読書端末で表示させることに成功したのだ。

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LibrariE(ライブラリエ) 電子図書館の新しいモデル

LibrariE(ライブラリエ)JDLS日本電子図書館サービスが提供する電子図書館の新しいモデル【セミナー備忘録】(上)

3月18日の本セミナーは「日本独立作家同盟」代表の鷹野凌氏が翌日まとめ公開しているので、詳しい内容はそちらに任せ、ここでは感じたこと、ディテールで気になったこと、そもそも論、について書いてみよう。

まずは対象の絞り込みと言葉の統一を最初に断っておこう。

「電子図書館」は、日本電子出版協会(JEPA)の数ある委員会の中のひとつ、電子図書館委員会で「自宅(館外貸出)で、雑誌・書籍を電子版で読む」機能があることとしているので、それに従う。

統計などでは、「公共図書館」が一般的なようなので、原則「公立図書館」は使わない。

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知のパラダイムシフト

●アマゾンvsアシェット終戦

A:<メディアとしての紙>から<デジタル化するメディア>へ

●アマゾンvsアシェット終戦 http://www.dotbook.jp/magazine-k/2014/11/19/end_of_hachette_vs_amazon_battle/

基本的にエージェント・モデルで合意。「アマゾン側も一定のディスカウント権限が与えられているということで、これは最近「軽エージェンシー・モデル(Agency lite)」と呼ばれている。一説には、アシェット側がアマゾンの望む9.99ドルの定価なら従来の70/30で売上を分け、それより高めの定価なら、アシェットの取り分がやや少なくなるような配分だという話もある」。

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