Tag Archives: 小熊英二

デジタルトランスフォーメーションを果たしつつある「読書」

社会学者小熊英二氏が『日本社会のしくみ』で、海外先進国の企業が新規採用時に、入社希望者の専門能力と学位を重視するのに対し(=職務に対し人をあてがう)、日本の企業や官庁の人事担当者が「人物」「人柄」を重視する(人に職務をあてがう)傾向が強いことを指摘し、結果、専門知に対する学習が根付かない、根付きにくいキギョウ社会を日本に生みだしたとしています。

日本の出版市場の20年の凋落傾向にはこういったことが背景にあるものかもしれません。

他方、社会的実態として、「読書」のデジタルトランスフォーメーションとでも呼べるような傾向も現れています。 Continue reading

 

●マイナンバー制で損をするのは誰? それとピケティはつながっている。

┃Economy あるいは資本主義のメタモルフォーゼ
成長と生産性、ビジネスモデル、経営、、国家、民主主義など

●フェイスブックは業務を自動化して社員を「過去の仕事」から解放した http://www.dhbr.net/articles/-/3542?page=2
「退屈な仕事から解放され、未来のことを考えて行動できるようになる」、そのための自動化、ITの活用、人工知能の応用。「自社に愛着を持って、自社で成長しキャリアを積んでもらい、ずっと長いスパンで自社と共に歩んでもら」うために、無駄な、つまらないことはさせない、という発想。
社員の幸福のために、効率を追求する、「効率」に対する価値観の転換が、Facebookにはある。

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●国家の安全保障と人間の安全保障は相互依存の関係にある

150918 PM

┃Post Modern あるいは再編成されるLife(生命/生活/人生)
働くって? 育児、教育、ケア、地域、時間、eco、社会保障など

●(思想の地層)国会前を埋めるもの 日常が崩れゆく危機感 小熊英二 http://digital.asahi.com/articles/DA3S11954845.html
『平和』と『日常』を壊すな。安保法政の前に、人間の安全保障を。映画『首相官邸の前で』制作との関連で。
「国会前の若者たちは、「革命」や「非日常」を夢見ているのではない。「平和」な「日常」が崩れていく不安を抱き、それに対し何もしてくれないばかりか、耳も貸そうとしない政権に、「勝手に決めるな」「民主主義って何だ」と怒りと悲嘆の声を上げているのだ」。
「そこでの「戦争反対」「憲法守れ」は、「『平和』と『日常』を壊すな」という心情の表現だ。だからこそ、学生ばかりだった「68年」と違い、老若男女あらゆる層が抗議に参加している」。

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●シンガポール首相、自作のプログラミングコードをFacebookで公開

150515 MP

┃Economy あるいは資本主義のメタモルフォーゼ
成長と生産性、ビジネスモデル、経営、、国家、民主主義など

●シンガポール首相、自作のプログラミングコードをFacebookで公開 http://wired.jp/2015/05/08/prime-minister-of-singapore/
ゲームアプリで遊ぶだけでなく、自分でプログラムを組んでみませんか?とオバマ大統領が演説したのが2013年(12月9日のコンピュータサイエンス教育週間)。2015年、シンガポールの首相は「勧める」だけでなく、自分でコードを書いてみせた。

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