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オバマ大統領|ピケティ用語集

第44代アメリカ合衆国大統領。「Change」「Yes,We Can」のスローガン、キャッチフレーズで、経済格差と金融危機をもたらした共和党ブッシュ政権からの変革を訴え、アメリカ史上初のアフリカ系アメリカ人大統領に。父はケニア人留学生,母はカンザス州生まれの白人。

『21世紀の資本』は1年ほどで執筆されたが、そこに至る前15年ほどの、世界の学者仲間による地道な活動の成果がベースになっている。データ整備には日本、米国、欧州、インド、南米など30人以上の多くの学者仲間がかかわっている。たとえば日本のデータには米国のエマニュエル・サエズと森口千晶教授(一橋経済研究所)の協力があった。

この共同研究者の一人、フランス人でカリフォルニア大学バークレー校の教授、エマニュエル・サエズは、オバマの選挙公約の仕上げの際に助言を求められた人物。そのため、オバマの政策にはピケティの思想の反映があると言われている。最近の端的な例が、つい先日、2015年1月20日の一般教書演説の中で富裕層増税を打ち出したことだ。

一方米国は過剰な所得に対する没収的課税という「発明」をした国、とピケティは『21世紀の資本』第十四章で紹介している。

彼の本の中では、元々アメリカは、巨額の所得と財産は「社会的に容認されないし、経済的に不生産的である」という信念から-議会が77パーセントの最高税率を導入した1919年に-没収課税という概念を発明した国だったということが語られている。
「アメリカ合衆国は、階級に支配されたヨーロッパのようになりたくないという主な理由から、累進課税を発明したのです(ピケティ)」

「キャピタル・マン」 エミリー・エイキン 現代思想1月臨時増刊号


両大戦の間に、あらゆる先進国はきわめて高い最高税率を試すようになったし、そのやり方はしばしばかなり突発的にだった。でも70パーセント以上の税率を試してみた最初の国は米国だった。

(『21世紀の資本』 p528)


◆関連書籍


 ◎ピケティ用語集・一覧 http://society-zero.com/chienotane/archives/3385
◎データ集 トマ・ピケティ『21 世紀の資本http://society-zero.com/chienotane/archives/3427


◇関連クリップ

●オバマ大統領が一般教書演説 富裕層増税打ち出す http://www.huffingtonpost.jp/2015/01/20/obama-state-union_n_6512602.html

●PIKETTY SUPERSTAR ピケティ スーパースター|PAGES D'ECRITURE http://ameblo.jp/cm23671881/entry-11879082520.html
ピケティと共にアメリカのデータを分析した、バークレーの教授で、共同研究者の一人、フランス人のエマニュエル・サエズは、オバマの選挙公約の仕上げの際に助言を求められた人物。オバマ大統領は、『21世紀の資本』の内容について、良く知る政治家の一人。

●アダム・スミスの経済学と経済倫理学
http://www.tuins.ac.jp/library/pdf/2009kokusai-PDF/2009-08oyabu.pdf
偶然性としての運(fortune)と必然性としての徳(virtue)を峻別して「格差」を考える、「公正」認識は、「市民社会」概念の共有の上にある。この点で、アダムスミスとオバマ、ピケティには通底するものがある。

●日本に市民社会はあるか|『イスラム国の衝撃』 | 詩想舎|ちえのたね http://society-zero.com/chienotane/archives/110 

 

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