●変わる教育 図書館入試から「Quipper」まで

D:学習・教育のデジタル化と変容する知の体系

●生徒も先生も親も変わる!世界の教育の最前線でいま起こっていること https://mirai.doda.jp/series/interview/quipper/
「教育をパーソナライズできること。テクノロジーが教育にもたらすメリットの多くはこれに集約される」。
「新興国は優秀な教師を集める力、教師ひとりあたりの生徒数、教材の質と量に大きな課題を抱えています。ですから、新しいテクノロジーに対して、教育の課題を解決することを求める思いが強い」。日本発「Quipper」も新興国で人気=フィリピンでは「Quipper」という言葉が「宿題」と同義で使われている。
「Quipper」は親子のコミュニケーションの促進にもつながる。「子どもが成長するプロセスにおいて「親」という存在が復権を果たすようになるのではないでしょうか」。

●クラスメイト・スタディ|生徒の理解度を把握し、明日の指導に役立てる。 http://study.classmate.jp/
WindowsタブレットとMicrosoft Azureを活用した学校向けICTソリューション、「クラスメイト・スタディ」。「問題データベースから問題を選択し小テストを作成→Windowsタブレットで解答→自動採点→学習記録から生徒の理解度を確認」というサイクルを回せるのが特徴。

●IT化先進校に学ぶ導入の課題――動き始めた公立学校でのICT活用【後編】 http://diamond.jp/articles/-/79855
iPadを選んだのは「アップルTV」の「エアプレイ」という、無線でiPadの画面をテレビなどに飛ばすことができる機能の存在。これで「教員が資料や教材を即座に提示したり、児童が作品を電子黒板に提示しながら素早く発表できる」。

●「ICT端末の健康障害を認識した上で活用を」--日本小児連絡協議会が提言 http://japan.zdnet.com/article/35072117/
今後の議論のポイント=「参考資料、書き込み、作図・作画、学習履歴の保存、正答比較」については、教科書として位置付けることが不適当だと考えてよいか/デジタル教科書は紙の教科書と併用を前提とする(これが適当かどうか検討する)/検定のスケジュールなどを踏まえて、現実的に検定が可能な範囲か/アクティブラーニングの重要性、小学校での英語の教科化が議論されていることを踏まえて、教科書がどうあるべきか。

●秋田県民、英語話せる計画。タイと連携 http://giftstotheearth.com/?p=31635
「秋田県教育庁は、世界で通用する若い人材の育成や、全国学力テストでトップ級を誇る本県の教育現場を世界に発信することを目的に、タイ・バンコクの小中高一貫校と連携協力する」。

●2015年グッドデザイン賞からWebサービス12選・アプリ16選 https://ferret-plus.com/2482
教育系・メディア系ではこんなものが。
Kocri:黒板と電子黒板のいいところを兼ね備えた、ハイブリッド黒板アプリ。
勉強サプリ:小学4年生から中学3年生までの児童の、日々の勉強をサポートしてくれるツール。
ジャパンジッカン:日本の文化や伝統、精神などに触れることができるコンテンツを、画像や音などのリッチコンテンツを駆使して配信しているアプリマガジン。
コミコ:通退勤時などのちょっとした時間に、手軽に読むことができる、小説や漫画を読むためのアプリ。
ウォンピック:FacebookやTwitterなどのSNSで人気のニュースを、ランキング形式で配信し、話題になっている情報をまとめて読むことができるニュース系アプリ。

●「経済格差は子どもの学力に影響する」の本当の理由 ー 内田伸子教授インタビュー http://select.mamastar.jp/2015/09/30/66723/
経済格差よりも親子の関わり方が重要=一緒に絵本を読んだり、工作遊びなどをして、楽しい時間を過ごしたいと思っている「共有型しつけ」の家庭では、子どもの読み書き、語彙得点がともに高くなりました。反対に「子どもをしつけるのは親の役目。悪いことをしたら罰を与えるのは当然だ」と考える「強制型しつけ」をしている家庭の子どもは、どちらも得点が低くく出る。
また、子ども中心の保育で育っている子や、自由遊びの時間が長い幼稚園や保育園の子どもは、ともに語彙得点が高い。

●学童期の子どもへの親の関わり方とは?「筆箱」と「ノート」は学校の様子がわかるバロメーター https://conobie.jp/article/939
「学童期の子どもには、「いつもあなたのことを見ているわよ」と感じさせることが大切です」。

●いじめが9割減少! リーダーシップよりも先に身につけさせるべき「empathy教育」とは? http://logmi.jp/13425
「今、新しい時代が始まりつつあるので、私たちはその移行期、入口に来てる」いる。この大きな変化の時期に必要な教育、それはempathy、日本語では訳がないので、あえて訳すと「他人の気持ちや感情を理解したり、人の立場になってその人の心の痛みを、わかること」。そういう能力がなければ、チェンジ・メイキングも、リーダーシップもまったく無意味。

●筆記スピードと学力は比例? http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=3659429&media_id=144
見て写すのではなく、聴いて書く。「勉強が得意な生徒の半数が、授業中に板書を写すだけでなく、耳で聞いた情報もメモしている」。その前提として、「勉強が得意な生徒の59.4%が「筆記スピードが速い」と感じている」。

●子どもは遊びを通して“楽習”する http://select.mamastar.jp/2015/09/30/66729/
脳の扁桃体は、「おもしろい」「楽しい」ということを感じると、ワーキングメモリーに情報伝達物質が送られ、海馬を活性化し、情報を記憶貯蔵庫にどんどん蓄えることができる。

●高校分野に特化したオンライン教育プラットフォーム『学びエイド』の提供を開始 http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000015175.html
マイクロ化が可能にする、段階に応じた勉強がポイント。約5分にまとめられた3000本を越える講義動画。『学びエイド』とは、無料会員登録をするだけで、国内選りすぐりのトップ予備校講師陣(「鉄人講師」)の講義動画を無料で視聴できるプラットフォーム。

●大学選びに異変あり 子どもの将来を約束!「絶対有望大学」ランキング http://forbesjapan.com/summary/2015-10/post_9023.html
法学7分野に異変あり=東大法学部を追い落とした 北海道大学、早稲田大学。

●大学での学びと成長に関するふりかえり調査 http://berd.benesse.jp/up_images/research/press_p.pdf
大学が、さまざまな学びの機会を提供することは、学生の卒業後の人生を考える上でも大切な使命だといえる。

●お茶の水女子大学「図書館入試」実施に向けたプレゼミナール http://current.ndl.go.jp/e1717
新しい入試形態の狙い=「大学入学後の学びや社会に出た後に,その能力を大きく伸ばせる「のびしろ」を持った学生の選抜」。
二次選考では文系で「図書館入試」、理系「実験室入試」を実施、「単に知識の多寡を問うのではなく,「課題を探求・発見」し,「必要な資料やデータを活用」し,「オリジナルな解を導き出す」力を測定する」。

●MITのSTEM教育ビデオ「生物」をWebで無償公開 http://ict-enews.net/2015/10/06asuka-academy-2/
コンテンツの翻訳には、広尾学園中学校・高等学校インターナショナルコース高校1年生14名がボランティアとして参加。
MIT+K12 Videos」は MIT (マサチューセッツ工科大学) が2011年にスタートし、現在でも進行中のプロジェクトで、「STEM 教育」のためのビデオ教材。

●米MIT、オンライン無料講座通じた修士課程を導入へ http://jp.reuters.com/article/2015/10/08/mit-online-for-credit-class-idJPKCN0S20TL20151008
オンラインの無料講座を受講した学生に単位を付与する初のプログラムをスタートさせる。

●我が国の学術研究の振興と科研費改革について(中間まとめ) 概要 http://www.mext.go.jp/component/b_menu/shingi/toushin/__icsFiles/afieldfile/2014/09/17/1351970_01.pdf
「基盤的経費と競争的資金の両面で大学の教育研究を支えるという「デュアルサポートシステム」の「再生」を図る」という趣旨から、大ナタが振るわれようとしている。
(本文 http://bit.ly/1MCqSeA http://bit.ly/1LJfNfe

●「合理的配慮」と電子書籍サービス http://society-zero.com/chienotane/archives/2369
「アクセシビリティに対応した電子書籍の数が少ないのはひとえに、コストとそのコストを回収できる売上見込み(現在、公共図書館3千館に対し、電子書籍システム導入館は30強)が立てられないでいることにある」。
「「音声読み上げによるアクセシビリティに対応したガイドライン」が、制作面のコストの壁を取り除く契機となることが期待される。」

●図書館向け電子書籍サービスシステムのアクセシビリティの現状と課題 http://bit.ly/1R7VY12
「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」が2016年4月に施行されると公共図書館などの公的機関には障害者への「合理的配慮」の提供が義務化される(民間の企業等は努力義務)。
個別図書館にとって、電子図書館サービスを導入することでこの「義務」に応えるのが一番の近道なのだが、現状の各種「サービス」は非力。
URLは日本図書館協会主催の第101回全国図書館大会の分科会の「報告原稿」。専修大学野口武悟教授からの基調報告とベンダー2社(TRC/想隆社)および電流協の報告で、「現状と課題」の全容がわかる文書となっている。

●「合理的配慮」の基盤としての情報のアクセシビリティ https://www.jstage.jst.go.jp/article/johokanri/58/4/58_259/_pdf
アクセシビリティの実現を出版関係者に迫る法的枠組みについての整理。

●勉強会で「障害者差別解消法と図書館サービス」というテーマで発表したスライド http://code.kzakza.com/2015/09/slide_20150925/
「そもそも図書館の障害者サービスは「すべての人に全ての資料とサービスを提供する」という図書館本来の使命に基づくものであるのだから、障害者差別解消法の施行が迫るこのタイミングで、図書館サービスという視点で改めて考えてみませんか」。