A:<メディアとしての紙>から<デジタル化するメディア>へ
●思考の歴史というものを考えてみたい(前編:中世、そして、15-16世紀) http://gitanez.seesaa.net/article/430395912.html
「初期の印刷本は十分に高価で誰もが買える代物ではなかったわけで、数百冊の単位で印刷したものを売り切ろうとすると、それなりに広範囲に買い手を求める必要で、結果、初期の印刷業者は最初からグローバルな市場というのものを想定して、流通や販売のインフラ、そして、マーケティング施策を考えることになった。
その際、役に立ったのが実は中世以来の大学を中心とした、知の流動性だった」。
大学はもと、建物もなく、ネットワークの「ノード」のようなものだった。
「場所にとらわれないネットワークと、そのネットワークの共通言語としてあったラテン語のおかげで、初期の印刷業者はヨーロッパ中にみずからの商品の顧客をつくることができた」。