●制度としての日本の大学が、これまた「ガラパゴス」。

D:学習・教育のデジタル化と変容する知の体系

●日本の大学は多いのか少ないのか、対立する2つの見解 問われる人的資源開発:進まない大学の「機能別分化」 http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/47933
異なる2つの「大学像」:選ばれたエリートや準エリート層が、アカデミックカリキュラムを学ぶことを通じて、幅広い教養を身につけ、汎用的で転移可能な能力を高める場としての大学。他方では、大衆化した学生層が、「知識基盤社会」に参入していく知識とスキルを獲得し、生涯職業能力開発の場としても活用される大学。
この2つの大学像とさらに異なる、「大学像」が海外にはある。それは「生涯にわたる職業能力開発の機会を提供する生涯学習機関」。
文科省が進めようとしているのは、この最後の「像」も含めた、日本の大学群の再編だ。
「すべての大学が、研究中心で、アカデミックカリキュラム中心の教育を行う」といった大学像に引きずられがちな日本の大学制度に対して、大胆なメスを入れ、その構造改革を促」そうとしている。大学の「機能別分化」が最終目標。

●東大、今年は何位?【世界大学ランキング】 http://www.huffingtonpost.jp/2016/09/22/univ-ranking-2016_n_12148494.html
日本の大学はアジアの中でも、決してトップにはいない。
第1位(第12位):シンガポール国立大学(NUS) 【シンガポール】
第2位(第13位):南洋理工大学(NTU) 【シンガポール】
第3位(第24位):清華大学 【中国】
第4位(第27位):香港大学 【香港】
第5位(第34位):東京大学 【日本】
第6位(第35位):ソウル大学 【韓国】
第7位(第36位):香港科技大学 【香港】
第8位(第37位):京都大学 【日本】
第9位(第39位):北京大学 【中国】
第10位(第43位):復旦大学 【中国】
(発表サイト:World University Rankings 2017 | Times Higher Education (THE) https://www.timeshighereducation.com/world-university-rankings/2017/world-ranking#!/page/0/length/25/sort_by/rank_label/sort_order/asc/cols/rank_only

●再び日本の大学、ランキング低迷のなぜ? http://japan-indepth.jp/?p=30367
「アジアの大学は「大変にプレッシャーの大きな環境」で、「暗記せねばならないことが多」く、「クラスでのディスカッションは少ない」。この学びのスタイルが「グローバル」になるかについては、「ごく一部の科学技術的な分野」を除いては懐疑的である」。本来大学というものは、intellectual hubであるべきなのに。
国際ランキング低迷の日本の大学は、「真に知性の中枢であろうか」。

●革新的大学調査、日本は16位の東大が最高 http://toyokeizai.net/articles/-/138022
特許の出願件数、論文での被引用回数などの項目を調査する、ロイターによる大学世界ランキング。

●最新のQS世界大学ランキングで東京大学が日本首位に返り咲き http://prw.kyodonews.jp/opn/release/201609063965/
「QS Intelligence UnitのリーダーであるBen Sowterは、大学の研究開発分野への民間からの投資の増加が産学連携を深め、日本の大学のランキング向上に好影響を与えたと考えてい」る。

●QS と THE の大学ランキングの相違 http://www.jsps.org/information/files/1609qsthe.pdf
QSは身内の評価が重視される=研究者による評判調査【ウェイト40%】(研究者に対し、その分野でのトップ大学を挙げてもらう世界的調査)。
TTHEはFACT重視=被引用論文(各大学が有する論文 1 本当たりの平均引用回数)【30%】

●子供は日本と海外の大学でどちらに行かせたほうがいいのか http://blogos.com/article/192039/
「国際化が遅れている日本の大学では、社会科学や人文科学など、学術論文を英語で書き世界に研究成果を発信している研究者は非常に少なく、文系分野はまるで存在感がない。
それでも、過去には工学系が突出して強かったために、日本の大学のランキングも比較的高かった。日本の大学の知への貢献は、いわば理系だけの片肺飛行であると言っても過言ではない。
それでも1990年代の前半までは、アジアの中で圧倒的な経済力を誇っていた工業立国であったため、日本の大学がアジアの大学に追い越されるというようなことはなかった」。

●「留学生が選ぶべき米国の大学」上位50校、フォーブスが初公開 http://forbesjapan.com/articles/detail/13743
フォーブス紙初の試み。増加する外国人留学生にとって最善の学習環境を提供する米国の大学を明らかにした。
1位 バブソン大学(Babson College)
2位 ブリンマーカレッジ(Bryn Mawr College)
3位 クレアモント・マッケナ・カレッジ(Claremont McKenna College)
4位 コロンビア大学(Columbia University)
5位 マサチューセッツ工科大学(Massachusetts Institute of Technology)
6位 マウント・ホリヨーク大学(Mount Holyoke College)
7位 ジョージタウン大学(Georgetown University)
8位 プリンストン大学(Princeton University)
9位 ブランダイス大学(Brandeis University)
10位 ペンシルベニア大学(University of Pennsylvania)

●就職に力を入れている大学ランキング、1位は7年連続 http://resemom.jp/article/2016/09/29/34018.html
大学通信が運営する携帯サイト「教育進学総合研究所」のリサーチ結果。
1位:明治大学
2位:金沢工業大学
3位:法政大学
4位:立命館大学
5位:産業能率大学
6位:九州工業大学
7位:日本大学
8位:慶應義塾大学、中央大学
10位:福井大学

●メディアドゥ、社員教育と福利厚生をサポートする法人向け電子書籍サービス「bizbook」の提供を開始 http://www.mediado.jp/service/1361/
eラー二ングの時代。学習は大学を出てからこそ始まる時代。
電子書籍サービス「bizbook」の肝は、図書館と同じ仕組みをもっと広範囲に広げられるところ点。つまり、決裁者と読者を分離できることが、このサービス登場の重要な点。
「所有」モデルは決裁者と読者がイコールの思想を前提にしている。「利用」モデルはこの決裁者と読者を分離する、思想が背景にある。OA出版と同じ流れ。(OA(オープン・アクセス)出版モデルが単行本にも(学術出版物) | ちえのたね|詩想舎 http://society-zero.com/chienotane/archives/4738 )