●答えのない課題に取り組む力と「教育のデジタル化」

D:学習・教育のデジタル化と変容する知の体系

●日本が世界に劣る「中高教育に潜む弱点 http://toyokeizai.net/articles/-/93856
学外の「教育のデジタル化」による大変化:MOOCで大学レベルの講座を受講する中高生は世界的に相当数いる。現に東大のMOOC講座は6コースに過ぎないが、累計20万人が履修、しかも180か国からの参加。
一方学内のデジタル化社会への適応はこれからの段階:21世紀型スキルへの対応、特に、「創造性や答えのない課題に取り組む力のような21世紀型スキルを養うにはどうすればいいのか。中学・高校の教員や大学関係者は真剣に検討すべき時期に入っている」。
その背景に、「教員の国際的な経験や機会が非常に少なく、海外の教員との交流がないことも、日本の現在の教育体制を変えていく上でのアキレス腱になってい」る。
さらに、「大事なことは、親自身も21世紀型スキルに関して自覚的に学ぶということ」。

●ダフニー・コラー 「オンライン教育が教えてくれること」 https://www.ted.com/talks/daphne_koller_what_we_re_learning_from_online_education?language=ja
心というのは満たすべき容れ物ではなく、焚き付けるべき木のようなものである」(ローマ帝国の著述家プルタルコス)。MITで始まったOCW活動。授業の内容や教材を世界に公開することにした意思決定の背景に、大学の価値は授業の過程の中にこそある、という信念があった(焚き付ける=教員対生徒の双方向のやり取り)。
MOOCがそれをオンライ上で行えるか、教室で行われる(MITが価値を認めた)教員対生徒の双方向のやり取りから得られるものを、どう実現するかが課題だ。

https://www.ted.com/talks/daphne_koller_what_we_re_learning_from_online_education?language=ja#

●オンライン講義のMOOCが大学に取って代わることができない理由 http://jp.techcrunch.com/2015/05/19/20150517why-is-the-university-still-here/
「心というのは満たすべき容れ物ではなく、焚き付けるべき木のようなものである」(ローマ帝国の著述家プルタルコス)。そのモチベーションという課題に現在のMOOCは必ずしも成功していない、とする論考。
ただし、大学の存在意義そのものが問われ始めていることにも注意をすべきだ(情報のデジタル化が大学を解体する、という議論)。つまり、履修証明になにほどの意味があるのか、この技術革新とその社会への浸透スピードが速い時代に、という批判だ。

●学位が取得できる米大学のオンライン講義が充実 http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/15/061700004/111900052/
「edX」や「Coursera」など、MOOC(Massive Open Online Course)は原則無料で、非大学が起点になってプラットフォームが作られた。ただそれ以前に、大学自身が遠隔授業、e-ラーニングを実施してきた実績もある。
MOOCに選択肢はあるものの、履修証明機関としての大学の地位はなお不動。MOOCに刺激され、この証明機能(学位取得)を意識した取り組みが最近、大学側から活発になっている。

●デジタル化時代における世界の高等教育の潮流―MOOC から主体的学び、大学改革まで
http://repository.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/dspace/bitstream/2261/56003/1/Funamori_jaher_2014_set.pdf
重きを置くべきは知識の伝達なのか、創造性や答えのない課題に取り組む力の涵養なのか。前者について、大学の意義が問われるきっかけとなったMOOCの存在。デジタル化時代における大学の存在意義に疑問符すら。
„ 一方通行の知識伝達の講義は、オンライン教育で代替可能。„ しかも、「1)教え方のうまい教員、2)ランク上の大学によるオンライン・モジュールの方が、やる気のないランク下の大学教員の講義より良いに決まっている」。
„「社会からも、社会に出ても役に立たない講義に授業料を投資することに疑問が呈される。高等教育財政が枯渇しているため、オンライン教育で人件費を浮かせることに現実味」。

★MOOCs in 2020: An $8.5 Billion Industry | Inside Higher Ed https://www.insidehighered.com/quicktakes/2015/12/08/moocs-2020-85-billion-industry
2020年には今の5倍の業界規模になる。アジア、アフリカにMOOC需要があるというレポート。

ムークなどへも国の奨学金支給へ:教育省がパイロット事業 http://qaupdates.niad.ac.jp/2015/11/25/mooc_usde/
米国の話。経済的な理由から高等教育を受けられない子ども。受けさせられない家庭がある。MOOC側が履修証明を出す方向へ力点をおく体制を作っているのであれば、そのコストの安さを利用して、高等教育の浸透をはかろうという動きがでてくるのも、当然。
「この事業は、近年増加傾向を見せている、学位課程よりも短期間の高等教育を受ける学生に対して、プログラムの質保証を前提に国が財政支援を行うために実施される」。

●無料のインターネット授業「MOOCs」で「お金・経済」を学ぼう http://zuuonline.com/archives/90445
立教大学がgacco上で提供する「グローバリゼーション下の日本経済と日本企業」/資格の学校TACがgacco上で提供する「《実務・資格講座》はじめてのFP」/早稲田大学商学部が早稲田オープンコースウェアで提供する「基礎会計学」/。

●カーデザインアカデミー、インテリアに特化したオンライン講座を新設 http://response.jp/article/2015/11/18/264471.html
オンライン教育に新境地。カーデザインアカデミーがクルマの室内のデザインを教える。「自動車開発においてインテリアデザインの重要性が高まりを見せていることを受け、新たにインテリアスケッチコースを開設」。

●派遣会社向けオンライン学習サービス[派遣の学校]リリース http://www.pro-seeds.com/course/?page_id=3054
「派遣会社のために作りこまれた質の高い教育プログラム」と「履歴の取得だけでなく教育を促進させるWEBシステム」が特長。(サイト: http://www.pro-seeds.com/haken/

●中国人留学生8000人が米大学を退学に? http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2015/06/post-3674_1.php
米国際教育協会(IIE)によれば、アメリカが2013〜2014学年度に受け入れた留学生は88万6052人にのぼるが、その31%が中国からの留学生。
これには「理由がある。留学生にはアメリカ国内の学生ローンを受ける資格がないため、多くが授業料全額を自己負担で支払うからだ」。つまり、留学生が払った学費で優秀なアメリカ人に奨学金を支払う台所事情(大学経営)が背景にある。

●紀里谷和明監督インタビュー「日本は末期だ。頑張る学生が笑われている。」 http://www.co-media.jp/article/15892
学生の中でも、やるやつはやる。起業するやつはするし、しないやつはしない。それは生まれ持った特性と、環境・状況を見る力による。「行動を起こさない人は、状況が見え(てい)ない」。
「環境問題が顕在化して久しいけれど、そんなのないと思っているし、これだけ日本に借金があっても、ないって言う。自分に物理的に害が及ばない限り、どんな事実を見せつけても「ない」と言う」。

●なぜ大学のポスターは「世界にはばたき」「未来を拓く」ばかりなのか http://www.itmedia.co.jp/business/articles/1512/07/news010.html
空気コピー=決まり文句は、あってもなくても同じコピー。いやないほうが圧倒的にいい言葉。
お役所が発信する言葉の多くが「空気化」するのと同じ原理で、大学のコピーも「空気化」していっている。

●図書館向け「電子書籍」がなかなか増えない理由 http://internet.watch.impress.co.jp/docs/event/20151117_730931.html
公共図書館の利用者の側にニーズがないのが一番の理由だと思うがそれは取り上げられていない。

●OverDriveが図書館に提案する、電子図書館成功への5つのポイントhttp://internet.watch.impress.co.jp/docs/event/20151113_730337.html
「OverDriveの電子図書館サービスは現在、全世界で3万4000館に利用されている。アメリカ、カナダの公共図書館には90%以上、オーストラリアは85%に導入されており、アジアでもシンガポールやマレーシアで採用されている」。
「電子図書館サービスは経験してもらわないとその良さが分からないということで、全米48州(ハワイとアラスカ以外)で移動図書館を実施している。楽天はこれを成功モデルとして参考にし、日本で「楽天いどうとしょかん」を展開」中。(プレゼン資料:http://www.mediado.jp/wp-content/themes/basic-theme/pdf/MD_20151124_001.pdf )

●100年分8千冊の技術雑誌を集めた「夢の図書館」を公開したい! https://readyfor.jp/projects/DREAM_LIBRARY
現在は小さな読書室として開放している「夢の図書館」。建物は閉店した元書店で、今は元書店の広いフロアーに蔵書を入れたコンテナを積み上げている状態。これを整備(記事単位のデータベース化も含む)するための費用をクラウドファンディングで集めている。

●障害者差別解消法と図書館サービス 1 -そもそも障害者差別解消法とは http://code.kzakza.com/2015/11/sabetukaisho_tosyokan/
特に、「合理的配慮の不提供」が、障害者の権利権益を侵害するものとして規定されているところが重要。著作権における「フェアユース」同様、中身の吟味、線引きが難しい概念ではあるが。

●図書館の多様化へ、広がる障がい者向け電子図書館 http://alternas.jp/work/ethical_work/61783
「公共図書館は、利用者一人ひとりに合った対応が求められる。これは日本中で出版している本を買えば済むという話ではない。利用者の要望や困りごとを聞き取り、それに応える努力が求められる」。

●「TSUTAYA図書館」と「図書館論争」のゆくえ / 山口浩/経営学 http://synodos.jp/society/15633
「19世紀の技術と社会を前提とした生まれた現代の図書館のあり方は、それらが大きく変化した21世紀の状況に合わせて変えていく必要がある」。
図書館のあり方は図書館単体でなく地域のあり方とセットで考える必要があり、変化の方向性は、地域の状況に応じて地域の人々が決める多様性を許容すべきである」。

●図書館はベストセラーをどれだけ買い込んでいるのか?--「村上海賊の娘」のデータを調べたら頭が混乱した話 - http://japan.cnet.com/sp/t_hayashi/35074578/
「ネットがなかった時代と同じような役割を図書館に負わせ続ける、というのは不自然です。人々が図書館に求める役割は、時代とともに変わって当然です」。
棚陳列だけが図書館の役目ではない。読書体験ならびにその体験環境提供へのシフトを、と。この延長線上にOverDriveの電子システムも見えてくるか。少なくとも新潮社の提案に対して、OverDriveは、「Buy It Now」ボタンで応じられる。

●米国図書館協会(ALA)、電子時代における図書館の重要な役割に関する国民の意識を高める啓発運動“Libraries Transform”キャンペーンを開始 http://current.ndl.go.jp/node/29769
「印刷本や書架の一部を撤去して、その分、テックセンター、読書室、会議室、イベントのためのスペースを増やした方がいいと思いますか?」という問いに対して、30%の回答者が「明白にそうすべき」と答えている。
図書館を、調査や読書のための静かなだけの場所から、デジタル時代の学習のための動的な中心として認識してもらう事を狙った活動。

●大英博物館のストリートビュー、4,500点以上が鑑賞可能に http://wired.jp/2015/11/17/british-museum-street-view/
「Google Cultural Institute」を使い、地下1階から地上5階までの館内のストリートビューを作成。(サイト: https://www.google.com/culturalinstitute/u/0/collection/the-british-museum

 

 

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