Tag Archives: Kindle Unlimited

●「読み放題」は本の「発見可能性」に寄与するのか

A:<メディアとしての紙>から<デジタル化するメディア>へ

●Kindle Unlimited(キンドル読み放題)の隠れたメリット https://youshofanclub.com/2016/08/25/kindle-unlimited-2/
米国のKUについて。2年間使ってみた体験、総括。
最大の特徴:「時間の奪い合い」の昨今の競争条件下、「読書マニア」を増やす有益なプラットフォーム、だ、と。「発見可能性」を拡充するには、まずは「時間」の奪取から。
「読者をインターネットやソーシャルメディアから奪うことができれば、「読書人口」のパイそのものが大きくなる」。
「「くだらない作品を沢山読んでも仕方がないだろう」という批判は野暮だ。
選択眼は、多くの本を読むことによって身につくものである。「読みたいものを、読みたいだけ読む」そして、多くの作品の中から隠れた名作を見つける。そのゲームを楽しむ人が増えれば、出版業界そのものが活気づいてくれると信じている」。

・「文芸の分野はまだ遅れているが、SF・ファンタジー、YAファンタジー、ミステリ、スリラー、ロマンスといった分野では、「Amazon出版社の作品」や「自費出版の作品」に対するスティグマが消えつつある。
日本の洋書ファンにとっては、使いこなせば絶対にお得なサービス」。
・「刊行した作品がすぐに古本屋で販売される日本の場合、読者が「本」という媒体を買ってくれても印税はまったく入ってこないことが多い。日本の作家の場合には、Kindle Unlimitedで読者が借りてくれたほうがずっとお得なことになる」。

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●Kindle Unlimitedは「手のひら図書館」 本がポケモンGOに勝つヒント

A:<メディアとしての紙>から<デジタル化するメディア>へ

●iPhone版使ったらKindle Unlimitedが「てのひら図書館」になった http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1608/04/news089.html
KindleのiOSアプリにはプリ内でコンテンツを追加できないという欠点がある。できるのは、ほかのマシンやiPhoneのSafariで購入したコンテンツを同期させて読むこと。それだけ。
「このため、出先で手持ち無沙汰、新刊でもさがすかとなったときには決済が指紋認証だけで済むApple純正のiBooksを使うことが多かった。常用している電子書籍サービスではストア機能を内蔵できるのはAppleのみだからだ」。

一方Appleはお金のやりとりをアプリ内課金を経由せずに行うことを禁じているが、課金が発生しないのであればコンテンツの追加・削除は可能になる。つまり、Kindle Unlimitedでなら、コンテンツの追加・削除ができる。

しかも、「Book Browser内の検索を使うと、Kindle Unlimited以外のコンテンツも表示される。Unlimited非対応のKindleコンテンツはサンプルを送り、アプリ内で読むことができる。これまではライブラリにあるコンテンツに関連した作品だけしかサンプルを読むことができなかったが、この検索機能を活用すれば、Kindle対応作品すべてがiOSアプリ内で試読できることになる」。

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●「BookWeb Pro」がKinoppyと連携、公費による決済

D:<学習・教育のデジタル化>と<脳と身体の生態史観>

●法人向けオンラインストア「BookWeb Pro」がKinoppyと連携、公費による決済が可能に https://www.kinokuniya.co.jp/c/company/pressrelease/20150120140021.html

Kinoppyで配信している電子書籍を公費対応の請求書による決済で購入可能とした。大学の研究室が本を買うとき、「公費」でという形態が当たり前。だからこれは、国内学術書の電子書籍化を出版各社に促すための、有力ツールともなる事件。

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