知のパラダイムシフト

●メディアドゥが描く 電子書籍配信ビジネスの未来

A:<メディアとしての紙>から<デジタル化するメディア>へ

●メディアドゥが描く 電子書籍配信ビジネスの未来 http://www.slideshare.net/JEPAslide/mediado



可処分時間の争奪戦が始まっている。そのうち、「隙間時間」については、スマホがその舞台。そうだとすると、コンテンツとサービスの内容を、スマホを前提に再定義することが天下分け目の重大ポイント。音楽とゲームはそれをやったものが勝利している。現在コミックが書籍業界で「スマホフィット」戦略の勝者。メディアドゥは、書籍市場の「スマホフィット」戦略の「サービス」要素を担当して、書籍を再定義しちゃいますので、よろしく! という内容。

●読書、5割近くが「月1冊以上」…電子書籍の利用は2割 http://resemom.jp/article/2014/10/30/21174.html

最近1年間に電子書籍を利用した人に対し、どの端末で利用したか尋ねたところ、「スマートフォン(57%)」「パソコン(32%)」「タブレット端末(25%)」。

●Book as a Service, サービスとしての電子書籍 http://www.dotbook.jp/magazine-k/2014/11/09/book_as_a_service/
クラウド・システムのうえで「本」を扱うことの意味を、IT文脈で解説した論考。そこから見えてくる発展・展開の可能性。クラウドコンピューティングの5つの特徴は、1:オンデマンド・セルフサービス、2:ネットワーク経由での幅広いアクセス、3:リソースの共用(Resource pooling)、4:スピーディな拡張性(Rapid elasticity)、5:サービスが計測可能であること(Measuredservice)。

●米メディア界の構造が変わる、俳優ケヴィン・スペイシーが語るビッグデータの破壊力 http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/news/14/110401729/
動画ネット配信大手の米ネットフリックスは、視聴者の好みについてのビッグデータを持っていた。米テレビドラマ業界が、「パイロット版を見なければドラマ化の意思決定はできない」、と言った新作企画に対し、1億ドルの投資決定を即座にやったうえで、見込み客のターゲットごとに異なる「トレイラー」を自前コストで制作。この新作企画を成功させた。ちなみに米国ではパイロット版の製作だけに合計9億ドル(1000億円)が投じられ、うち三分の二がお蔵入りになっている、とのこと。

●50万冊が読み放題の電子書籍サービス「Oyster」がYouTubeに並ぶ知名度を得る方法とは? http://gigazine.net/news/20141107-oyster-interview/


やりたいことは、「地下鉄で移動している時、ベッドに寝転んでいる時、YouTubeとOysterのロゴを並べて見た時に、あなたが「本を読もう!」と思えるほど簡単に読書ができるプラットフォーム作り」。目指すは、Netflix。彼らはユーザーが帰宅した後に、いろいろな選択肢の中から「Netflixを見る」をチョイスさせる「魔法の瞬間」を手にしつつある。味噌はビッグデータとその解析力。ユーザーが見たい動画をキュレーションして伝える術を知っていることだ。「Netflixの「Sentiment Analysis(感情分析)」は動画の分析なのに対して、Oysterがスキャンするのはテキストなので、仕事は割と簡単に進められるのです」。

●(米国事情)70万冊が読み放題! Kindleに新サービス登場:音楽、映画に続き書籍も月額固定制へ移行開始? http://pc.nikkeibp.co.jp/article/trend/20140925/1143504/

電子書籍はもともと、「利用権」を買っているだけ。「利用権」の対価が個別アイテムからポートフォリオへ。同時に買い切りか、月額払いかの選択肢が増えるのが、「読み放題」の意義。

★The Most Popular Passages in Books, According to Kindle Data http://www.theatlantic.com/technology/archive/2014/11/the-passages-that-readers-love/381373/

キンドル読書では、ハイライトをつけることができるが、そのデータはクラウド上で蓄積される。どの本が、さらにはどの箇所がたくさんのハイライトを受けたかもわかる。『ロードオブザリング』ではこの箇所」「The wide world is all about you::you can fence yourselves in, but you cannot for ever fence it out.」。

●Kindle対抗へ──ドワンゴが「i文庫」「読書メーター」を買収した理由、川上会長に聞く http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1411/07/news056.html

「「i文庫」「読書メーター」の買収は、Kindleなどライバルに対抗でき、既存の電子書籍リーダーの不満点を解消した電子書籍リーダーを作るための第一歩」。「コンテンツの価格はそもそも幻想」「日本ではアナログレコードからCDになった時、価格が上がった。原価はレコードよりCDのほうが安く、安いものを高く売ったことになる。ゲームも、パッケージ時代は5800円や6800円だったが、ソーシャルゲームには何万円も使ってしまう。ゲームの客単価も上がっている」。

●読書メーター公式ブログ — 読書メーターがドワンゴグループになりました! http://blog.bookmeter.com/post/102254619482
「読書メーターをつぶして無理矢理新サービスにくっつけようなどは、全く考えていない」。

●Google Playブックス、教科書や料理本の閲覧に便利な「スキムモード」を搭載 http://jp.techcrunch.com/2014/10/31/20141030google-play-books-updated-to-make-it-a-better-ereader-for-students-and-chefs/

「スキム」(Skim)モードにすることで、無限スクロール風にページ間を移動。「Quick Bookmarks」にてブックマーク間の移動がより簡単に=注釈などを頻繁に参照する際に便利。書き加えたメモやハイライトしたところを一度に確認し、そこから該当のページにジャンプ。教科書などを読むときにとても便利。

●Amazon.co.jp: Kindleストア: 【KDPアワード2014受賞】 高城剛 特集 http://www.amazon.co.jp/gp/feature.html/ref=kdpaward2014_short?ie=UTF8&docId=3078589256
日本でKindleストアがオープンしたのは2012年10月25日。あれから2年が経ったが、Kindleで日本の電子書籍市場は明らかに変わった。その変化の裏で、電子書籍の次の変態を準備しているのが、KDP=自己出版。「(KDPアワード2014受賞の)高城氏は、KDPで出版したことについて、「大手出版社で断られるようなものを個人で出してきたい」と話しつつ、「“自分”というコンテンツは誰もが持っている。それを恐れず書き始めるのが何よりだと思う」と会場を鼓舞した」。

●Amazon、国立国会図書館が所蔵するパブリックドメイン古書のKindle版を配信開始 http://ebook.itmedia.co.jp/ebook/articles/1410/29/news081.html


知的財産権(著作権や特許・実用新案権など)が消滅した状態になっている創作物が『パブリックドメイン(公有)』。誰でも、どういう形ででも活用することが許される。安藤広重の『東海道五十三次』、葛飾北斎の『冨嶽百景』など世界的に有名な浮世絵から、福沢諭吉の『学問ノススメ』、芥川竜之介の『羅生門』などの名作まで。現在は1タイトル100円で販売。

●impress QuickBooks http://quickbooks.impress.jp/
デジタルファーストとスマホ最適化。ブロガー、講演者、特定のテーマに強い出版社や編集プロダクション、セミナー運営会社などとネットワークを形成し、多くの人が知りたい旬の話題、情報をスピーディに電子書籍に。コンパクトで気軽に読めるボリューム、ディスプレイサイズに合わせ企画・文体・構成までを最適化。

●翔泳社の累計70万部コンピュータとプログラミングの「絵本シリーズ」21タイトル全てを電子書籍化! http://www.atpress.ne.jp/view/53496

「「絵本シリーズ」はテキストとコードが延々と並んだだけの解説ではなく、絵解きして「見てわかる」ようになっているので、初心者の方にも難しいプログラミング言語やコンピュータの仕組みがやさしく理解できます」。(アマゾンサイト http://bit.ly/1tBPejz )

●おとえほん 電子書籍ストア http://contendo.jp/store/otoehon

『おとえほん』は、音楽家の守時タツミがプロデュースする絵本。単にBGMやナレーションが付いた絵本ではなく、全編オリジナルの組曲のような楽曲がお話とシンクロする作品。EPUB形式で制作されており、日本と世界の名作を中心に36タイトル(12話、3ヶ国語)をリリース。(プレス http://www.atpress.ne.jp/view/53417 )

●群書類従(正・続・続々、全 133 冊) 待望のデジタル化! http://www.kinokuniya.co.jp/03f/kinoline/1405_02.pdf
これまでの電子化はあくまで画像PDF。今回、新字による全文横断検索(フルテキスト検索)を可能に。ジャパンナレッジ電子書籍プラットフォームから。

●ヤマダイーブック閉鎖から約3カ月、電子書店「やまだ書店」がプレオープン http://ebook.itmedia.co.jp/ebook/articles/1410/30/news155.html
「ヤマダ電機は2012年12月18日に、「ヤマダ電機マルチSNS」の1サービスとして電子書店「ヤマダイーブック」をオープン。同ストアはしかし、2014年7月の閉鎖を発表、閉鎖後は購入したコンテンツの閲覧ができなくなると告知。その結果ユーザーなどから批判」。そこで「購入した電子書籍を新規オープン予定の電子書店に受け継ぐことができるよう調整」した。

●おすすめの電子書籍作成( 1) http://socialzukan.com/ranking/index.php?cmd=ranking&tag=catalog&p=1
カテゴリーがごったになっているが、これだけたくさんのツールができていることは、あらためて驚き。

●世界最速! 「リアルタイム文字おこしサービス」で日本の未来が変わる? http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1411/11/news038.html


スマホなどのスピーカーに向かってしゃべると、その内容がほぼリアルタイムでPCやタブレット端末、スマホなどに文字になって送られてくるサービス。しかもなんと、すべて「人力」! ブラインドタッチのプロがいる。もともと聴覚障害者のための「同時通訳」として生まれたサービスだった。

●「生産性」を再定義する--Evernoteが日経と提携した狙い http://japan.cnet.com/news/business/35056394/


「日経電子版」の有料会員を対象として、Evernoteに作成したノートの内容に連動した日経電子版の記事を自動的に配信する機能を2015年初頭から提供開始。仕事の基本要素は、「書くこと」「集めること」「見つけること」「発表すること」の4つ。Evernoteは、その4つの「生産性を高めるツールの1つになるのではなく、Evernoteで業務生産性の全てをカバーできるトータルなプラットフォームを目指す」。

●今後のメディア業界にはパブリッシャーが必要。「SmartNews」松浦茂樹氏インタビュー http://hrnabi.com/2014/10/31/4287/
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「TOYOTA、SONY、任天堂など、日本の会社はグローバルブランドになり得ています。ネットの世界観で言うとLINEが絶賛チャレンジ中ですが、日本から生まれ、グローバルブランドになり得るプロダクトに関わりたい」。

●「SmartNews(スマートニュース)」の「日本政府」チャンネル、本日開設! | 首相官邸ホームページ http://www.kantei.go.jp/jp/pages/smart_channel.html

政府の各Webサイトで発信された情報をアグリゲートした専用コンテンツチャンネル「日本政府チャンネル」を、ニュースアプリ「SmartNews(スマートニュース)」に開設。

●Amebaみんなの編集局 http://curation.ameba.jp/

サイバーエージェントは、「Ameba」で運営するキュレーションメディアのユーザー参加型編集組織「Amebaみんなの編集局」を設立。「ユーザーはライター登録をすると記事を執筆でき、記事アクセス数に応じた報酬プログラムや独自のボーナスプログラムを得ることができる」。2015年9月までに1万人のライターのネットワーク化を目指す。

●「Googleニュース」への掲載拒否でドイツの新聞社サイトへの流入が8割減少 http://dailynewsagency.com/2014/11/07/german-publisher-axel-springer-google-kc7/
ヨーロッパではニュースアグリゲーターのコンテンツ利用に課金する「Google税」の導入が議論されているが、むやみにそれを実施すると手ひどいしっぺ返しを得ることに。

★Inside The New York Times’ video strategy - Digiday http://digiday.com/publishers/inside-new-york-times-video-strategy/

New York Times、動画コンテンツに注力。編集系人員を100名減らす一方、動画部門には1年強で60名増強。(Out There Video Channel - NYTimes.com http://www.nytimes.com/video/out-there/ )

●世界中の中小書店よ、立ち上がれ! NYブック・エキスポで聞いた話 http://www.asahi.com/digital/mediareport/TKY201207060366.html
「アメリカでは、一般書の17%が電子書籍で読まれ、ベストセラーに限ると40%に及ぶといわれる。紙の本についても、アマゾンをはじめとしたオンライン販売とウォールマートなど量販店がそれぞれ市場の3割ずつを占め、ABAの組合員である独立系書店は8%のシェアしかない」。しかしコミュニティに、レーゾンデテールを求める動きも。日書連の存在理由であった活動の多くは、時代とともに意味を失ってきてしまった。しかし電子書籍とどう共存するかは、世界共通の課題。