Tag Archives: Watson

●コンピュータ・サイエンスと21世紀型スキル

D:学習・教育のデジタル化と変容する知の体系

●奇跡の学びを手にした少女 タブレットで言葉も計算も http://digital.asahi.com/articles/ASJ3P41B0J3PUTIL008.html
一度は「重度障害」のクラスに、と言われたが子どもがiPadを渡され、アプリのおかげで廊下で会った先生にも「サヨウナラ」と音声であいさつするように。授業は毎時間「コクゴノ ジカンヲ ハジメマス」などと入力してスタート。カタカナも漢字も、次々と覚えた。

文章を読み上げるアプリもあり、教科書の文を「朗読」し、句読点なども覚えた。いまでは紙のプリントと太い鉛筆も併用し、漢字の練習や読解問題も解く」。すると周囲の目が変わってきた。いろんな学年の子どもが遊びに来るように。

電子書籍、電子教科書という、書籍コンテンツのデジタル化、そして構造化。そのことが可能にする「知へのアクセス」。「知へのアクセス」が引き出す、その人の能力の開花そしてコミュニケーション、社会との接点。
加えて電子書籍の構造化データがロボットや人工知能とも関係してくることを示す、Education(教育)とTechnology(技術)を合わせた「EdTech(エドテック)」の話。視点をあげるとこの話はさらに、現代社会が直面している「包摂」という課題とも関連してくる、そういう話だ。

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●資本主義はマーケティングを必要としている? 人口減少社会の時代に

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┃Economy あるいは資本主義のメタモルフォーゼ
成長と生産性、ビジネスモデル、経営、、国家、民主主義など

●「資本主義経済が直面する大きな課題」フィリップ・コトラー教授の提言とは - http://news.mynavi.jp/articles/2015/10/15/wmsj2015/
「ワールド・マーケティング・サミット・ジャパン2015」での発言。ホモ・ファーベル(作る人)からホモ・ペイド(支払う人)への大転換が20世紀行われた。人々が「支払う」、つまり「買う」という行為を行わなくなれば、資本主義経済は崩壊してしまう。
だから、「資本主義はマーケティングを必要としている。生活の質を高めよう、より良いものを手に入れたいという消費者の需要を生み出し、需給のギャップ(=需要が供給を上回る状態)を生み出すためのマーケティングをすることが、資本主義の原動力だ」。
ところが21世紀は基本的にデフレが常態化する世界。そこでは人々が「お金を借りる=後払いするということに不安を感じ」る。「支払う」行為もサイズダウンしがちに。
従業員に給与を支払う「企業の利益分配システム」の改革が、マーケティングとともに重要な現状打開策。



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●人工知能はビジネスをどう変えるか 問いを立てる/知覚する/意志する

C:技術で/技術が/技術を(ICT:社会・法・制度論と技術文化論)

●人工知能はビジネスをどう変えるか 「ヒト・モノ・カネ」から「ヒト・データ・キカイ」へ http://www.dhbr.net/articles/-/3551
知性こそ他の動物と人間の違いを証明するもの、とされてきたが、人間以外で知性を持つモノ(AI)が生まれようとしている。
「これから起きる変化の本質は、深層学習、分析手法など情報科学的な技法の革新だけでなく、学習データの質と量、これを実装するコンピュータの情報処理力の3つの変化がセットで起きることにある」。つまり、ビッグデータが生まれ、情報処理力が爆増する一方で、情報の抽象化技術において深層学習という革新が起きている。
「ビッグデータと機械学習は相互に入れ子の構造である。ビッグデータの活用には多くの場合、機械学習が必要であり、機械学習を磨くためにはビッグデータが有効だ」。
では、そのAIと人間との違いは何か。それは、問いを立てる/知覚する/意志するの3つだ。そこからデザイン/ヒラメキ/リーダーシップといった違いも生まれる。

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○人工知能の研究開発をどう進めるか 技術的特異点(シンギュラリティ)を見据えて

C:技術で/技術が/技術を(ICT:社会・法・制度論と技術文化論)

○人工知能の研究開発をどう進めるか 技術的特異点(シンギュラリティ)を見据えて https://www.jstage.jst.go.jp/article/johokanri/58/4/58_250/_pdf
表1「人工知能に対しに人々がいだく不安」をはじめ、よくまとまっている。「自分がやっていることを上手に人間に伝えらられる人工知能」がキーワード。そのためには、「人工知能がどういう原理に基づいて何をどのように判断し、行動するのかが可能な限り透明に見える必要がある。また人間との相互作用の中で、人間にわかりやすく説明できる機能が重要。
そして、人間と人工知が形成する系全体を認識するためのメタシステムを人工的に作っておかなければならない。

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