○人工知能の研究開発をどう進めるか 技術的特異点(シンギュラリティ)を見据えて

C:技術で/技術が/技術を(ICT:社会・法・制度論と技術文化論)

○人工知能の研究開発をどう進めるか 技術的特異点(シンギュラリティ)を見据えて https://www.jstage.jst.go.jp/article/johokanri/58/4/58_250/_pdf
表1「人工知能に対しに人々がいだく不安」をはじめ、よくまとまっている。「自分がやっていることを上手に人間に伝えらられる人工知能」がキーワード。そのためには、「人工知能がどういう原理に基づいて何をどのように判断し、行動するのかが可能な限り透明に見える必要がある。また人間との相互作用の中で、人間にわかりやすく説明できる機能が重要。
そして、人間と人工知が形成する系全体を認識するためのメタシステムを人工的に作っておかなければならない。

●(インタビュー)人工知能は脅威か 英オックスフォード大学教授、ニック・ボストロムさん http://www.asahi.com/articles/DA3S11877106.html
ネアンデルタール人のような知的な種も滅んだ。私たち人類も決して例外とはいえない。シンギュラリティ、短期間で人間を超える人工知能が現れる。「科学や技術だけでなく、人間社会のあらゆる面に根本的な変化をもたらすでしょう。その影響の度合いは、そこに到達する前に、いかにコントロールするかという課題を解決できているか否かによ」る。

●審査するのは人工知能!厳選されたメンバー同士だけのハイレベルな交流が楽しめるSNS「Lemon」 http://techable.jp/archives/28634
入会審査を既存メンバーとの親和性をもとに人工知能が行う。「応募すると既存メンバーと総当りでの親和性チェックが走り、プロフィール情報およびSNS情報を分析して、既存メンバーの30%以上と親和性があれば入会となる仕組み」。

●クイズ、レシピの次は文章。IBM Watsonが文章から感情を読み取れるように http://www.gizmodo.jp/2015/07/_ibm_watson.html
IBM Watson Tone Analyzerは文章から、感情的印象(快活さ、ネガティブ、怒り)と社会的印象(開放性、協調性、誠実性)、ライティングスタイル(論理性、信頼性、不確実性)の3つを解析してくれる。

●リクルートテクノロジーズ、ディープラーニング活用の画像検索システムを構築 http://japan.cnet.com/news/service/35067389/
人間の脳の構造を模倣した学習モデルであるディープラーニングによる画像解析と、精度向上に必要な情報を自動推薦するアクティブラーニングによるモデル改善を組み合わせ、継続的に検索精度を上げられる仕組みを実現。
実用例:「ホットペッパービューティー」のネイルデザインのカラー検索(39色)とネイルの類似デザイン検索の2種類の画像検索システムを採用。その結果、カラー検索では検索結果のクリック率が大幅に向上し、類似デザイン検索では平均閲覧画像数が増えた。

●視点:Industry 4.0 10年後を見据えた発展途上の取り組み http://mag.executive.itmedia.co.jp/executive/articles/1507/21/news006.html
Industry 4.0 は、IOT (モノのインターネット) を核に、「繋がる」、「代替する」、「創造する」という3 つのコンセプトで製造業の復権を狙っている。
20世紀から始まっているモジュール化の動きは、「繋がる」と関連がある。
「代替する」の象徴的な例は、ドイツのバーチャルパワープラント。これは、多数の小規模な自家発電設備を統合することによって、あたかも1つの発電所であるかのように制御する仕掛け。
「創造する」の事例は、自動運転用の地図。安全性を重視する自動車業界に適合する高い精度の地図、そこで必要とされる情報は、「白線検知に必要な白線、レーンの情報、交差点/横断歩道・道路幅・曲率等の道路情報、道路に付随する交通規則、時刻で変化する交通ルール、リアルタイムに変化する路面・道路状況、カーブ等特定スポットでのドライバーの運転性向や危険性情報」にまで及ぶ広範なもの。


●中国はモノのインターネットの展開の世界的リーダー(GSMAの新たな報告書) http://www.businesswire.com/news/home/20150721005597/ja/#.VbCZV6TtlBc
上海が人類の夢の年を先取りしている、と。「(中國)政府の支援を受けて、輸送、エネルギー、物流、ユーティリティー、製造などの分野はすべて、効率向上、コスト削減、インフラ管理の面で、モバイル接続により提供されるリアルタイムの情報から恩恵を受けてきた。
今や中国の数百万人の消費者が複数のコネクテッドデバイスを所有して日常生活でIoTを経験し、消費者市場は驚くべき成長も経験し」ている。

●ホワイトペーパー:新たなうねり、“Internet of Things”を支えるキー・テクノロジーとは? http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1507/22/news010.html
一般的な通信プロトコルのHTTPではIoTを担うのは難しい。M2Mのトラフィックに最適化されたMQTTプロトコルが、今注目を集めている。

●IoTで変わる私たちのヘルスケア&医療 https://www.pensees.co.jp/blog/tips/trend/000038.html
ふたつの事例が紹介されている。世界3億人超の糖尿病患者に向け進む技術革新。たとえば「Googleが2014年に涙に含まれるブドウ糖量を測定するスマートコンタクトレンズの開発を発表。測った血糖値はスマホなどに送られ、ユーザー自身が確認したり、スマホを経由して医療機関に送」られる。
また健康管理面での「Scanadu Scout」。額に10秒ほどあてるだけで体温、心拍数、呼吸数、血圧、血中酸素飽和度、心電図、ストレスデータを計測でき、データはBluetooth経由でスマホの専用アプリに送られ、自分で数値を管理。

●トヨタ、三井住友銀行など、人工知能・ロボ・水素へ投資 新ファンド設立に向けた連携で合意 http://iotnews.jp/archives/3382
「知能化技術」、「ロボティクス」、「水素社会実現に資する技術」の3分野を前提に、ファンドを設立。

●グローバル市場でのBtoC情報通信サービスを期待する http://www.icr.co.jp/newsletter/wtr315-20150727-hirata.html
電話からインターネットへ、固定からモバイルへ。そしてもうひとつ、ビジネスモデルの多様化。つまり従来は個人向けの住宅用電話でのBtoC型のサブスクリプション(月額継続契約)モデルの従量料金型が一般的であった。これにBtoB(またはBtoBtoC)の事業構造を持つ情報通信の法人向けサービスが加わり、それに伴いグローバル経済圏の台頭が顕著。iモードの世界共通化を目指したNTTドコモの経験はこの潮流の中で咀嚼されるべき。

●海外と通信できるのは誰のおかげ? ――その正体は海底に沈められた〝光の道〟 http://www.huffingtonpost.jp/nec-information-square/story_b_7742166.html?ncid=fcbklnkjphpmg00000001
海外とのあらゆる通信で扱われる膨大なデータは、たった1本の光海底ケーブルを行き来している。世界にいくつかある光海底ケーブルを手がける企業のうち、NECはシェアのトップ3にはいる。


●TPPの著作権関連の改変でアクセシビリティが著しく損なわれることになるとEFFが声明を発表 http://gigazine.net/news/20150729-tpp-disastrous-accessibility/
電子フロンティア財団(EFF)による懸念表明。「著作権保護期間は著作権者の死後70年になること、著作権侵害は著作権者の訴えなしに捜査当局や一般人でも訴えられる非親告罪になること」について。