Tag Archives: 人口ボーナス

●コロンブスによる文物の相互持ち込みは、今日の「序列化する世界」を産みだした

160226 MP 2月第四号

┃Economy あるいは資本主義のメタモルフォーゼ
成長と生産性、ビジネスモデル、経営、、国家、民主主義など

●第1回 「序列化する世界」の中での自動車産業 http://techon.nikkeibp.co.jp/atcl/column/15/011900027/011900002/
自動車産業の、マクロな世界経済における日本の位置付けから見た競争環境について。
主要な新興国を経済成長のドライバーの観点で分類した。産業構造の観点から見ると、外需主導の成長か内需主導の成長かで大別される(縦軸)。内需主導での成長が実現できる国の一番分かりやすい要件は、人口規模そのもの(横軸)。

人口ボーナスと経済成長率には相関があることが知られている(オークンの法則)。これは、各国において失業率を増やさないために必要とされる経済成長率が「人口ボーナス(労働人口増加)期」と「人口オーナス(労働人口減少)期」と「総人口減少期」のそれぞれ異なるというもので、各国の経済政策上この成長率が一つの目安となっている。(実際に中国においてGDPの年率7%成長率が国是となってきたのも、これが根拠だと言われている)」。


中国(市場と産業)は、時限爆弾化しつつある。そこへ投資した欧米諸企業も同じ船に乗っている。なぜなら「政府間のパワーゲームで突破できる鉄道やエネルギー危機のようなインフラ産業より、海外の個人ユーザーをファンにしないといけない消費財(ましてや人の命を預ける自動車)は、市場開拓のハードルがより高い」。
つまり、国際競争力獲得に失敗し、「中国の自動車輸出が進まないとすると、労働生産人口の減少を機に成長が止まり、いずれ過剰設備の調整局面が来るという意味で(中国自動車産業は)時限爆弾化しつつある」のだ。

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◯『ゼロ・トゥ・ワン』対談 ピーター・ティール × 糸井重里

150508 MP

┃Economy あるいは資本主義のメタモルフォーゼ
成長と生産性、ビジネスモデル、経営、、国家、民主主義など

◯『ゼロ・トゥ・ワン』対談 賛成する人がいない、大切な真実とはなにか。 ピーター・ティール × 糸井重里 http://www.1101.com/peter_thiel/2015-04-17.html
『ゼロ・トゥ・ワン』はスタンフォード大学の学生に向け行った「起業についての講義」の議事録がもとになっている。「起業は科学ではない」、つまりすべての事象が唯一無二のもので、再現可能でない。「新しいアイディアをかたちにするとき、新しいビジネスをはじめようとするとき、世界を新しい視点で見ようとするとき、非常に居心地の悪い思いをすることになります。そこでは、聡明さよりも、定説や常識を打ち破る勇気が必要になります。そして、この世の中では、天才よりも勇気のある人のほうが不足している」。

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● 地球倫理の可能性 ――「内発的な自然」像へ

150206 PM

┃Post Modern あるいは再編成されるLife(生活/生命/人生)
環境、ケア、家族、地域、仕事、消費、教育、社会保障、時間など

● 地球倫理の可能性 ――「内発的な自然」像へ http://mitizane.ll.chiba-u.jp/metadb/up/BA31027730/2014no.267_86_103.pdf
イスラム教、仏教、ユダヤ・キリスト教が標榜する「普遍宗教」。その普遍性原理が実は、何らかの意味でそれが生成した地域ないし環境の影響を受けており、真の意味で普遍的とは言えないのではないか、という視点。また、これまで「エントロピー増大の法則」が一般的で、自己組織化的な法則は例外とされてきた。しかし最近の研究ではむしろ、秩序形成や内発性こそ原則で、エントロピーの法則が例外とする考え方へ、見直しが始まっている。この延長線上に「地球倫理」の概念も措定することができるのではないか。

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