『未来のミライ』を観ましたか?

『未来のミライ』は、ファンタジーというジャンルが何をできるかを教えてくれる映画だ。

『未来のミライ』を受賞させるかどうか、でアカデミー賞そのものがむしろ試される。このアニメーション映画はそういう作品だ。

【追記】
残念、受賞は惜しくも逃しました。

ただ監督は次のように言っています。
「日本でも手描きのアニメーションが作りづらくなっている、担い手がいなくて困っているという話を(授賞式の前日に開かれたノミニーたちとのシンポジウムにおいて)率直に語ったんです。手描きの美術は、宮崎(駿)さんの新作で終わるのではないかと言われています。そして、まだ手描きでやれる作品があると思うという話をシンポジウムでしたら、拍手をいただきました。

CGじゃなく、何か失ったものを取り戻すべきじゃないか、といった共感の拍手をいただいたような気がしました。日本にはまだ手で描くアニメの文化、伝統、人材がちゃんとありますし、世界で求められている自分たちの役割を強く感じました」。
(『未来のミライ』細田守監督、アカデミー賞直後に会見 高畑勲監督追悼に万感の思い - シネマトゥデイ https://www.cinematoday.jp/news/N0107091)