●雑誌とニュースのデジタル化の現状

A:<メディアとしての紙>から<デジタル化するメディア>へ

●マンガのデジタル化と出版流通の運命 (1)   http://www.ebook2forum.com/members/2016/09/growth-of-digital-manga-and-the-fate-of-book-distribution-1/
「マンガがデジタルに移行した後で、書籍は書店の家賃を払えるだろうか」。
コミックのデジタル比率は30%に近い、「少なくとも年25%もの増加が、書店でのマンガ売上(あるいは書店そのもの)の減少と結びついている可能性は強い」。
一方版元にとって、「デジタルの利益率は紙とは比較にならないくらい大きいので、この基幹商品のデジタル化は、出版社にとっては貴重な収益源となっているはず」。
ただし、「紙の流通は雑誌+マンガで支えられてきており」、マンガ以外の一般書は、マンガ無き出版市場で果たして、流通インフラを維持し、生き残って行けるだろうか。

●なぜ集英社は雑誌・書籍の売り上げ減でも増収増益を達成できたのか? http://kot-book.com/shueisha/
平成27年6月1日〜同28年5月31日期の決算の数字:
「雑誌」 683億1,500万円(4.5%減)
「書籍」 129億1,400万円(14.9%減)
「広告」 98億3,800万円(6.3%減)
「その他」 318億8,900万円(27.8%増)
この増収の「その他」の内わけ:
Web」 121億8,200万円(約48%増)
「版権」 121億3,300万円(約13%増)
物販等」 75億7,500万円(約25%増)

●「東洋経済オンライン」月間2億ページビューを突破 http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000045.000004767.html
「東洋経済オンライン」の月間閲覧ページ数(ページビュー=PV)が2016年9月に2億0484万4812(前年同月比約83%増)と2億を突破。

●Yahoo!ニュース、SmartNews、東洋経済オンラインが語る「プラットフォーマーとメディアの関係」 https://www.advertimes.com/20161007/article234835/
デジタルを使って、どう届けるかが大きな課題になり、そこから、「人々にコンテンツを適切に届けていくことで付加価値を提供していく」ことそのものが、大きなビジネスチャンスになる時代が到来している。

「社内には、「良い記事を書けば読まれる」と考える「プロダクトアウト」発想の編集者もいます。良い記事であることは必要条件としても、それをどう届けるかについては、つくり手の論理を優先させるべきではない」。
つまりPushでは届きずらい、Pullが要の市場構造になっている。だから「日々ユーザーに選ばれるしかない」が、そのためには、コンテンツ作りをルーティン化してはいけない。

またプラットフォーム側とコンテンツを作る側との関係構築もそう。「電話をかければ、「ハイ」と出てくれて、メールをすれば返信が来る。相談となればいろいろな議論をしながら、物事が双方向のコミュニケーションによって決まるという仕組み」が大事。

●KADOKAWA、新潮社、スマートニュースが明かす「次世代電子書籍ビジネス」とは何http://www.sbbit.jp/article/cont1/32775
BOOK☆WALKERは現在、785社、31万5000以上の作品を配信中で、アプリ累計ダウンロード数は155万、月額平均購入額は6,000円前後。

新潮社は、定額課金の音声配信サービス『LisBo』(リスボ)を10月からスタート。

スマートニュースの「読書チャンネルは、ユニークユーザーが5万ほどですが、購読ユーザーの約15%が毎日アクセスしています。経済や恋愛などの連載小説も考えています。書籍として売れる作品と電子配信の人気作品は、まったく異なるラインキングになっています」。

●朝日新聞社、動画コンテンツに重きを置いた分散型メディア「moovoo」を開設 http://markezine.jp/article/detail/25271
朝日新聞社が、トレンドに敏感な男性向けの無料ウェブマガジン「moovoo(ムーブー)」を開設。新商品の情報を動画やGIFアニメといった動きのあるコンテンツにして発信するほか、朝日新聞デジタルに掲載された新商品や科学、動画などのニュースも読みやすく再編集して掲載。

(サイト:moovoo (ムーブー) https://moov.ooo/

●出版社 デジタル事業の可能性 http://www.oricon.co.jp/news/2078216/full/
ハースト婦人画報社の新会社「ハースト・デジタル・ジャパン」について。
「同社では、独自に開発したCMS「MediaOS」を世界共通のプラットフォームとして使用。各国で盛り上がっている記事を編集者が瞬時にキャッチできるシステムであり、この記事が翻訳され、別の国の記事にも活用されている。日本版『コスモポリタン』は日本の同社メディアで初めてこのシステムを導入した」。
日本版『コスモポリタン』は、同社でも初のオンラインのみでスタートしたメディアだ。スタッフもIT企業でオンラインメディアの立ち上げやオンライン広告などに携わってきた白重編集長をはじめ、デジタル分野で活躍してきた人材が結集している。
同社は現在、6年連続で増収増益を達成。そのうちデジタル事業の売上はすでに全体の3割に達しており、20年までには5割を目指す」。

●雑誌発売、Instagramは7アカウント運用~スマホ女子の心をつかむ「MERY」の戦略とは http://markezine.jp/article/detail/25213
MERYは、女性向けのキュレーションプラットフォーム。デジタルと紙の両方を使い分けることに長けている。
「ビジネスとして、メディアとして、多くの女性にコンテンツを届け、スケールさせるには今までのマーケティングの仕方では女性にうまく情報が届けにくくなった」、この環境変化を自覚しているのが成功の秘訣。

検索からユーザーが良質なコンテンツにたどり着けるように、共感性の高いコンテンツ編成とSEOを強化。その一方で、トレンドや憧れ感をより強くけん引する役割を担う雑誌を発行。
またSNSの活用も巧み。「Instagramに関しては、フォトジェニックなコンテンツであるため、アカウントごとの世界観の統一が非常に重要になり、その世界観やテーマへの共感がフォロワー数にも紐付きます。そのため、MERYでは、MERY内で人気のあるカテゴリーを中心に、ヘアアレンジ・ヘアメイク・ネイルデザインなど、シチュエーションごとにテーマを変え、合計7つのアカウントを運用」。

●MERYはスマニューの6倍!?各ニュースアプリの通信量を比較してみた【SIMコンシェル】 https://koteihi-minaoshi.jp/sim/article/0280436
・10個のニュースアプリをそれぞれ5分間使用してみたときの通信容量一覧

一番通信容量を消費していたアプリは『アンテナ』で55.8MB/5分間。お洒落なUI、そしてパラパラと読める設計が、読み込む量と頻度を高めてしまっているのかもしれない。一番通信消費量が少なかったのは、『SmartNews』。
・ニュース・アプリごとに閲覧方法を工夫する必要がある。
『タウンWiFi』というアプリをダウンロードしておくと、地下鉄のWi-FiやコンビニのWi-Fiなど、街なかの様々なWi-Fiに自動接続してくれるので、非常に便利。(タウンWiFi:http://townwifi.jp/ )
SmartNewsはさらに、一度更新情報を読み込んでしまえば通信環境がなくてもニュースを読める。そのため、電波の入りにくい場所でもニュースをチェックできるため、地下鉄で電車に乗っているときなどは非常に重宝。

●電子雑誌の動向 インプレス総合研究所「電子書籍ビジネス調査報告書2016」より<第2回> http://internet.watch.impress.co.jp/docs/special/1019116.html
読み放題/マイクロコンテンツとしての記事販売/広告市場形成やECサイトとの連携。

●「小学二年生」が休刊へ 看板雑誌「小学一年生」だけにhttp://www.asahi.com/articles/ASJB37DG5JB3UCVL02X.html
小学館の看板雑誌がいよいよ、一年生のみに。

 

 

┃Others あるいは雑事・雑学

●画像内の日本語テキストを抽出できる「Online OCR」が無料なのに便利すぎる http://nelog.jp/online-ocr

●Google、オープンソースフォント「Noto」がUnicode標準をフルサポートしたことを明らかに  http://forest.watch.impress.co.jp/docs/news/1024125.html

●自分の苗字のデザインが気になって仕方ないハンコ「GRAPH」  http://tabi-labo.com/275976/ooinn-graph

●いまさらながら見直したい——Windowsの和文フォント事情2016  http://unique.hatenablog.com/entry/2016/05/06/212319

●ほぼ業界標準となっている文字コード「UTF-8」。UTF-8Nって何? http://webtan-tsushin.com/quiz/utf8n