●日本人社会の就業実態

160715 PM 7月第三号

┃Post Modern あるいは再編成されるLife(生命/生活/人生)
働くって? 育児、教育、ケア、地域、時間、eco、社会保障など

●「日本人の幸福って何なの?」ベトナム人留学生の新聞への寄稿が話題に http://temita.jp/twitter/34520
日本人は「成長」に代わる「価値」を見つけられずに、立ちすくんでいる。「成長」を所与の前提にしたさまざまな価値観・組織形態・就業実態・法制度が、日本人の幸福の前に立ちはだかっている。

●日本型雇用によって失われたもの http://www.works-i.com/pdf/w132_1toku.pdf
日本型雇用が企業の外に与えた影響とは何か:
・教育:「いつでも誰でも学べる」を棄損
・税・社会保障:若手の挑戦意欲をそぐ
・家計:リスクのある投資行動をとらない
・家族:存在論的不安を解消できるのは一部の人に
・地域社会:自らの知恵と工夫で稼ぐ力を失った

●日本の約4万人の就業実態を調査する「全国就業実態パネル調査」を開始!~独自指標“Works Index”により、日本の働き方を5つの側面から評価
http://www.recruit.jp/news_data/release/pdf/20160523_01.pdf
学習・訓練のスコアが低いことが、日本の労働者の勤労生活の持続性に不安を投げかける。OJTやOff-JTといった企業内での学習機会が限定されているだけでなく、自己啓発をしている人も23.2%にすぎない。

・正社員のWLBが低く、働き方改革が急務/パート・アルバイトは生計の自立が低く、処遇改善が求められる。
・製造業は生計の自立が高いが、一部においてWLBが課題/多くのサービス業では生計の自立が低い。
・技術職は生計の自立が高く、専門職は学習・訓練が高い/サービス職はWLBが高く、生計の自立が低い。

○Works Index 2015 https://www.works-i.com/surveys/panel-surveys.html
約5万人の調査から、日本の働き方を数値で可視化する指 標、『WorksIndex(ワークスインデックス)』を開発。
就業の安定/生計の自立/ワークライフバランス(WLB)/学習・訓練/ディーセントワーク(DW)の5つの観点からインデックス化。

●警察もワーク・ライフ・バランス 長時間労働を見直し http://www.asahi.com/articles/ASJ625VWSJ62ULFA01R.html
「時間管理の意識を高め、業務時間はしっかり集中し、終業後の空いた時間は勉強など仕事に生かせるインプットにも充てる。目に見える成果がすぐに出るわけではなく、地道な積み重ねが必要で、決して楽をするための甘い取り組みではない」。

●生涯未婚率と「持ち家」の関係性-少子化社会データ再考:「家」がもたらす意外な効果 http://www.huffingtonpost.jp/nissei-kisokenkyujyo/no-marriage_b_11007614.html
少子化の前段階にある未婚化。その比率が低い、つまり「みいいんな結婚するよ」、という県はなぜか、北陸から関西にかけてが多い。分析すると「持ち家比率と生涯未婚率」に相関があることが判明。

●雇用契約期間不明に関する考察―全国就業実態パネル調査を用いて―玄田有史
http://www.works-i.com/pdf/DP_0012.pdf
・雇用契約期間の不明者は、時間当たり賃金、新しい知識・技術の習得機会、仕事への満足度など、いずれも劣る。
・女性、未婚、若年、低学歴層、成績下位層など、企業に対する交渉力が相対的に乏しい雇用者ほど、契約期間が不明になる傾向が。
・職場に労働者の利益を代表して企業と交渉する組織がある他、人材紹介会社やハローワークなど、専門的な知識を有する仲介者を通じて入職した場合に、契約期間の不明は回避されやすい。

●ベンチャーで働くなら読んでほしい基本の教科書25選:仕事力を作ってくれる知識と考え方 http://tech.cunited.jp/post/146582180635/textbook
データ分析/ミーティング/打ち合わせ/論理思考/仮説思考/経理・会計・財務/交渉/チームマネジメント/プロジェクトマネジメント/ウェブマーケティング/整理整頓/キャッチコピー/文章の書き方/敬語/漢字/クレーム対応/仕事の心構え。

●機械化されるのは職業じゃなく、タスク。 マッキンゼーが800職業2000タスクを超分析 http://www.gizmodo.jp/2016/07/_8002000.html
すべての職業は複数のタスクで成り立っている。
コンサル会社、マッキンゼーが、あらゆる職業のあらゆるタスクがどれくらい自動化されやすいかを分析した。
この分析からわかること=ロボット化が始まる場所とかそのあり方は、業種によって大きく違ってきそう/仕事がなくなるというより、再定義される

●2030年、国内バックオフィス人員は140万人消える 経産省部会が試算 http://nots.hatenablog.com/entry/2016/05/06/120000_1
第4次産業革命』へ的確に対応するための官民の羅針盤となる「新産業構造ビジョン」が策定された。その中でビジネスプロセスの変化に対応した職業への人材の移動などが実現した場合の「変革シナリオ」とともに、なにもしない「現状放置シナリオ」とが仮定された。
「2015年に全体で6334万人いる従業者数が、2030年には「現状放置シナリオ」では735万人減ることになり、「変革シナリオ」ではそれが、161万人の減少に抑えられると試算」。

●AIやロボットの台頭で、最悪735万人の雇用減を予想。経産省の見通し http://hbol.jp/92948
(この記事のタイトルはミスリード)ロボットや人工知能のおかげで仕事は増える。いや、増える方向にロボットや人工知能を使おう! それが「変革シナリオ」)
「変革シナリオ」では、付加価値の高いサービス業などが成長し、雇用減を補い、高所得の雇用が増える、としている。
「情報サービス部門が「第4次産業革命」の中核を担い、成長を牽引する部門として、付加価値・従業者数が大きく拡大する。また、おもてなし型サービス部門(旅館、飲食、娯楽 他)で、顧客情報を活かした潜在需要等の顕在化により、ローカルな市場が拡大し、付加価値・従業者数が拡大すると予想されている」。

 

┃Others あるいは雑事・雑学

●あの怒りやあの悲しみ。脳でなく実は腸が操っていた可能性(アイルランド研究) http://karapaia.livedoor.biz/archives/52221626.html

●「自分の人生を生きていないとき」人は病気になる http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160702-00018207-president-bus_all&p=1