●話すだけで書ける究極の文章法

A:<メディアとしての紙>から<デジタル化するメディア>へ

●電子書籍、アマゾンが定額読み放題に 月1千円前後 http://www.asahi.com/articles/ASJ6W63MBJ6WUCVL025.html
Amazonが、遂に電子書籍のサブスクリプション(定額980円読み放題)を8月から開始。

●Amazon、Kindle上で簡単に他ページを参照できるようにする「Page Flip」を順次公開中 http://jp.techcrunch.com/2016/06/29/20160628amazon-introduces-page-flip-for-kindle/
「複数ページを一気に表示し、図版や地図などを簡単に探すことができる」。

●アマゾン、国内で1兆円 15年度小売業売上高 本社調査 5000億円、初の20社超え http://www.nikkei.com/article/DGKKZO04192010Z20C16A6TI5000/
本についても同様の構図か。店舗拡大とネット活用高度化
「かつての小売業の競争軸は店舗展開による勢力拡大にあった。アマゾンジャパンはインターネット通販という異次元の市場に消費者を呼び込み、一気に1兆円企業に成長した」。

●【村上春樹に司馬遼太郎】電子書籍がいま伸びている理由 http://getnavi.jp/life/46650/
「吉永 4月に「64(ロクヨン)」と同じく横山秀夫先生の「刑事の勲章」という作品を電子書籍のみでリリースしました。これは、「オール読物」で発表された作品で、たいていはそういう短編を集めて単行本にするのですが、この作品はたまたま宙に浮いていたんです。この作品がテレビドラマ化されることになり、「64(ロクヨン)」も好調なので、急遽電子で販売することにしました。どの電子書店でも売上上位にいます
廣瀬 フレキシブルな対応がすぐに結果に結びつくのは、デジタルコンテンツビジネスの楽しいところですね」。

「廣瀬 電子書籍の将来性をどう考えていますか?
吉永 もっとユーザーを広げるためには、新しいことをやらなくてはいけない。ありもののコピーじゃだめですね。
吉永 「キャンパスクイーンコレクション」は電子書籍限定で世に出しました。キャンパスクイーンなんで、被写体は大学生。でも彼女たちが大学生じゃなくなったら、ヒキがとたんに弱くなってしまう。そんな時こそ、電子書籍です」。

● 2020年の出版ビジネス(1):PwCの新予想 http://www.ebook2forum.com/members/2016/06/pwc-projection-of-publishing-industry-toward-year-2020-1/
明治20年までに和本出版が消滅し、金属活字と動力機械の出版に移行した。
あの時は
実用書・啓蒙書が先行、
・娯楽系コンテンツの不足を埋めたのは、講談や落語などの身体的メディアから文字変換したものだった。
当時は機械投資を回収し、一部一部のコストを割算してくれる、(数の出る)「実用書・啓蒙書が先行した」。しかしいまおきていることは、限界コストがゼロの経済システム。これまで頭に染みついた数で割る発想で「本」づくりをする、のをやめ、別の観点から「コンテンツ」作りをする必要がある。
その別の観点との関連で、「身体的メディア」の話はヒントになるかも。

●hontoサイトリニューアルのお知らせ http://honto.jp/info/detail_041000019306.html
タイムライン形式で、書店の店頭で売れた本をリアルタイムに紹介」。
リアル書店の「物理的空間」の制約ゆえのランキング主義で、多品種少量型産業に危機が訪れているとき、本来ランキング主義をブレイクする技術的可能性をこそ多品種少量特性へ活用すべきネットが、店頭ランキングを援用してどうするよ、という突っ込みもありそう。
つまり、この施策と思想が矛盾していないか=「専門書、希少本などの品ぞろえの強化」。

●本屋で得する「本屋さんアプリ」本格始動!第1弾「真夏のマンガ全国統一検定」開始 http://hon-hikidashi.jp/bookstore/14296/
キャンペーン参加書店へ行くと、店頭にある発信機が反応して、その場でスタンプやイラスト、漫画、スペシャル動画などがもらえる。

「真夏のマンガ統一検定」:お店に行くと検定問題がアプリに届く。1回につき50問ないし100問がランダムに配信されるとのこと。問題に回答し採点を済ませて応募すると、成績上位100名に賞品が贈呈(同点者多数の場合は抽選)。

●装丁を覆い隠した書店と、キーワードで本を選ぶお客さんhttp://tabi-labo.com/267926/elizabeths-bookshop/
BLINEDBOOK」=目隠しして選ぶ本。本を表紙カバーごと紙に包んで、紐で結わえる。紙の表に、本に関するキーワードが書いてある。
書店に来た読者は、そのキーワードだけから、本を選んで買って帰る。中身が自分の期待したものだったかは、あとのお楽しみ。

●「世界最大の書店」がなくなる日 http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2016/06/post-5395.php
もし仮に、バーンズアンドノーブルがNYからいなくなったら何が起きる? 3つの機能が失われるだろう。
1. 本のショールーム機能(多くの人は、現物をどこかで見なければ買うことはない)
2. 販売力(売上の3割あまりをB&Nに依存している版元も少なくない)
3. 金融機能(前金での大量仕入によって生き延びてきた版元も少なくない)
「本(だけ)をわざわざ(本しか置いていない)本屋に行って買う」という習慣そのものが廃れてきているか。

●出版不況でもたくましいインディーズ出版社の生き残り術 http://www.newsweekjapan.jp/watanabe/2016/05/post-21_1.php
インディーズにとって「とてもニッチであること」の自覚が重要。

●Wikipediaが本になったぞ!その驚きの冊数と価格は http://www.appps.jp/172427/
「全巻で7,471巻、各巻で700ページあり、すべてを合わせると5,244,111ページになるそうです。そしてその価格は50万ドル (約6,000万円)!
ちなみに一巻だけでいいというかたは80ドル(約9,800円)で手に入る」。

●『それでも、日本人は「戦争」を選んだ 』 http://honz.jp/articles/-/42983
「語り手は自分の語った膨大なディテールを、自分の都合のいい結論を出すための傍証にしてしまう――そうなりかねない危険があるのです。
加藤陽子さんのこの本は、その困難を最も誠実な形で乗り切った本だ」。その困難を乗り切れた秘密が、「中学高校生を相手にして講義をする」という形だったのではないか。
小林秀雄賞にふさわしいと思ったのは、この「「中学高校生を相手にして講義をする」という形のこの本が、叙述の形としては画期的に新しいと思ったからです」。

●デザイナーはなぜMS Pゴシックを使わないのか? - エディトリアルデザイナーに聞いてみたhttp://news.mynavi.jp/articles/2015/06/11/mspg/
美しさは二の次のフォント、また紙面を想定しないフォント、それがMSPゴシック。
「MS Pゴシック」は「解像度の低いディスプレイ」と「貧弱な文字の表示性能」という選択肢しかなかった昔のPC環境で、読みやすさを確保するためにつくられたフォント」。
「われわれデザイナーが文章をレイアウトするとき、(略)文章の佇まいをつくることが最も重要です」。

●無料の日本語フォント【Noto Sans Japanese】があまりにも美しいので、ブログに使ってみた http://11neko.com/font-2/
「googleとadobeが共同開発したという【Noto Sans Japanese】フォント
あまりにも綺麗で文章も読みやすいので、ブログに使ってみました。
個人的にはリュウミンpr5と並ぶくらい好き」。

●モリサワとさくらインターネットが協業し、無料でのWebフォント導入を実現 https://www.sakura.ad.jp/press/2016/0629_morisawa/
WordPressで簡単に利用でき、SEOやユニバーサルデザインへの配慮を支援。
サーバー利用者をWebフォントで囲い込む作戦。

●認識率98.66%?!たった2ヶ月で手書き日本語のOCRを開発したノンジャパニーズに話を聞いてきた - https://bita.jp/dml/reactive_int
発想が違った。
『間違えないように解析精度をあげよう』と進化を続けてきたOCRとは似て非なるもの。
『間違えやすいものを文脈から自動修復する』という進化。
「今後の普及のために特に日本がすべきことは、もっと情報を集積、統合的に管理して、公開手順を簡単にすることだね。皆隠し過ぎだと思うよ?」

●速いプロライターはすでに始めている。野口悠紀雄『話すだけで書ける究極の文章法http://www.excite.co.jp/News/reviewbook/20160621/E1466442067952.html
脳内革命!
「書きながら考えるという行程が、「アイデアを出す/構成する/書く」と明確に区分けできる感覚がある」。
「声でメモすると、タイプするよりも文章そのものではなく内容に集中できることにも気づいた。
タイプする場合だと、文章をどう整えるかまでつい考えてしまう。声の場合は、伝えるべき内容に意識が向かう。
読むときに、黙読するのと、音読するのでは意識が変わるのと同じような感覚だ」。

●Everywriter | 小説や長文の創作を助けるスマートなツール http://www.ciiat.com/ja
「Everywriter はインスピレーションの管理をコアとし、PC、タブレット、モバイル端末に情報を共有し、いつでもどこでもインスピレーションを迅速に作品の中に取り込めるようにしました」。

●カドカワ 2016年株主総会の内容まとめ http://michsuzuki.hatenablog.com/entry/2016/06/21/080048
2016年3月期決算の内容を見ると、電子書籍事業が大きく成長したことで、営業利益が大幅に増加l。そこで今回の注目点は好調な電子書籍事業をどう拡大していくか。
それに対し、
・書籍IP分野ではカクヨムのスタートをピックアップ。鹿の王やオーバーロード、僕だけがいない街がヒット作として挙げられる。昨年末のニコニコカドカワ祭りが電子書籍分野での売上拡大に貢献した。
・川上:書籍IPでも今は紙がメインだが電子書籍などに移っていくと思う。電子書籍は利益率が高いので、各事業で収益率が高いもの、成長の高いもの、新しいものに注力していこうと考えている。
書籍IP事業の収益性回復が原動力となり高い営業利益水準を確保 http://web.fisco.jp/FiscoPFApl/NewsDetailWeb?nwsId=0009350020160704041 )