●学校向けSNS/学習プラットフォーム

D:学習・教育のデジタル化と変容する知の体系

●Facebookがトップクラスの公立学校とパートナーシップを締結、その狙いは? http://gigazine.net/news/20150904-facebook-partnership-summit-school/
アメリカに11の公立学校を展開するSummit Public Schoolsは、卒業生の99%が4年制の大学に少なくとも1校合格しており、アメリカ全体の平均である28%を大きく上回る実績を持つ学校。そことFacebookがパートナーシップを結んだ。
両者は、すでに「Personalized Learning Platform(PLP)」というソフトウェア開発で実績を有する。PLPは年間カリキュラムの概要、生徒が授業や勉強時間を管理するためのカレンダー、授業で使う資料やテストをまとめて管理できるソフトウェア。

●増進会出版社、Edmodoに出資し業務提携。学校向けSNS/学習プラットフォームの提供を2016年2月に開始予定 http://edtech-media.com/2015/09/07/edmodo-2/
Edmodoは、教師と生徒間のみならず、保護者をもつなげるソーシャルネットワーク。教師はこのシステムを通じて生徒に課題を与え、成果物を通信で受け取ることができる。また、役立つクイズを作成したり、動画などの教育的コンテンツを共有したりすることも可能だ。
生徒はクラスメイトたちとのグループや、教師との間で非直接的に会話する。保護者もアカウント登録すれば生徒の成果を見たり、逆につまずいている箇所を確認できる。担任から動画メッセージを受け取る仕様もついている。

●勉強の効率を最大限に上げるために行うべき9つの科学的な方法 http://gigazine.net/news/20150904-scientific-study-tips/
脳の「シナプスは短期的なセッションを繰り返すことで情報を伝達するので、勉強を繰り返すことで伝達作業がスムーズになったりシナプスそのものが太くなる」。
フラッシュカードは、いくつかの重要な用語をカードの表面に書き、裏面には表面に書いた用語の定義や需要な事項を書いたもの」。
「ある事柄について、1つのグループは「勉強とテストの組み合わせ」で、もう1つのグループは「勉強と他の生徒に教えることの組み合わせ」で学んだところ、他の生徒に教えたグループの方が成績がよかった」「人に教えることで、情報をより論理的・構造的にまとめることができ、理解が深まるため」。


●子どもにプログラミングの授業を受けさせると外国語学習よりも意欲的になる http://gigazine.net/news/20150910-kids-want-study-coding/
「コンピュータサイエンスはデジタル経済の言語であり、専門分野として学んでいく必要があります。そのためには子どもたちが流ちょうにプログラミングを扱えるようにする必要がある」、外国語を流暢にしゃべれるようになるより、ずっと。

●学校は週に4日が最適?! 週休3日で小学生の算数能力がアップするとの研究結果 http://irorio.jp/karenmatsushima/20150904/257407/
ジョージア州立大学とモンタナ州立大学が、小学校4年生の国語と、5年生の算数の学力について、学校週5日制と週4日制ではどう変化するかを調査した。

●学校は週4日制でいい? http://www.newsweekjapan.jp/stories/us/2015/06/4-3_1.php
先生も、より授業を充実させるための準備時間が持てる。

●完全学校週5日制:文部科学省 http://www.mext.go.jp/a_menu/shougai/week/index_a.htm
生きる力」をはぐくむためには、授業以外の豊かな体験が不可欠で。自然体験などが豊富な子どもほど、道徳観や正義感が身についているという調査結果も。

●板橋区/1000教室に電子黒板・実物投影機・デジタル教科書を導入 http://ict-enews.net/2015/09/11itabashi/
2015年度に区立小学校の全普通教室(723教室設置)に「算数」、2016年度には区立中学校の全普通教室(273 教室設置予定)に「数学」のデジタル教科書および、電子黒板、実物投影機を導入する。

●学びの選択肢を広げる「デジタル教科書」の導入に向けて http://japan.zdnet.com/article/35070237/
5月から文部科学省で開催されている「『デジタル教科書』の位置付けに関する検討会議」。その三回分が終ったところで中間総括。
「かつては五輪が開催されることに伴って、それを視聴するためのテレビが売れましたよね。よいコンテンツがあれば、それを利用するための情報端末に人々はお金を払うものです」。
「「デジタル教科書」というものが用意されたときに、それがよいものであれば、自分で情報端末を購入してでも使いたいと考える家庭が増えて、BYODで1人1台PC環境が整う可能性も」。

●いま日本に「スマホで授業」が絶対必要なワケ http://toyokeizai.net/articles/-/82652
「知識詰め込み型の教科の復習はできるだけ受験サプリの動画を使って効率的に行い、その知識を使って社会的な課題について議論していくアクティブラーニングの時間を充実させようと思っています」。
そもそもこれから大学入試が変わる。「知識として丸暗記で覚えていたものや、パターン認識化された内容を(入試から)封じると、人間の頭は情報処理脳から情報編集脳に切り替わります。それこそがこれから必要な力」。
「9割以上の高校生が日常的にスマホを使っていますが、彼らは、スマホを自分の手、体、あるいは脳の一部と考えています。それを学習に使わないで、タブレットを渡したりパソコンに向き合えというのは、私はむしろ不自然に感じてしまいます」。

●日本の学生のパソコンスキルは、先進国で最低レベル http://www.newsweekjapan.jp/stories/business/2015/09/post-3899.php
15歳の生徒のうち、表計算ソフトでグラフを作れる者、パワーポイント等でプレゼン資料を作れる者の割合を調査した。日本は両方とも3割程度で、調査対象国中で最低のレベル。

Apple Pencilで自由自在に解剖! 3D4Medicalの「Complete Anatomy」がすごい http://www.gizmodo.jp/2015/09/apple_pencil3d4medicalcomplete.html
iPad ProとApple Pencilに合わせて開発した、解剖用アプリ。11の臓器、9000の構造を自由に組み合わせて3Dで見ることができる。「特徴的なのが細かい立体カットでデモでは実際の手術のメスのようにスパスパっと筋肉が切られてい」く。

●大学のオンライン講義 日本定着を阻む壁 http://www.nikkei.com/article/DGXMZO91264030S5A900C1000000/
JMOOCの受講登録者のうち59%を社会人(フルタイム就業者)が占め、定年退職者が多いとみられる「無職」(15%)、パートタイム・アルバイト(9%)がそれに続く」。
「一方で、大学生、大学院生、高校生以下は合わせても12%にとどまる。米国の主要MOOCでは30歳未満の受講生が過半を占め、学生が主役になっているのに比べると、対照的だ」。

●日本の工学系論文数はすでに人口5千万の韓国に追い越されていた!! http://blog.goo.ne.jp/toyodang/e/66fda06802e29f013e26f5d41f769b01
「人口5千万の韓国の方が、論文の「数」においても「質」においても、人口が約2.5倍の日本よりも上回っている」。



●迷走する大学教育、なぜ変われないのか http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/opinion/15/275866/073100001/
評価される講義数と、評価されない専門研究=「いま、教員の評価の中に「研究」という項目がない大学もあるそうです。ごく一部の恵まれた大学だけが、研究費と研究の時間を持てるという状況になっている」。
AO入試とは「オールオッケー(AO)ですよね。授業料さえしっかり払ってくれれば合格」。