「読書」が日本社会にビルトインされるには

●図書館が文庫本まで貸し出しすると、出すべき本を出せなくなるかもしれません【文藝春秋 松井清人社長インタビュー前編】 https://ddnavi.com/interview/409189/a/
「文芸系の出版社には、雑誌や単行本が売れなくても文庫が売れることで収支のバランスをなんとか維持しているという事情がある」。
「だいたい毎月20冊近くの単行本を出してますが、そのうち黒字になるのは2割から3割なんですよ。
たとえ初版4,000部、5,000部の本でも、良書だと思う作品は赤字覚悟で出しているわけです。それができるのは、文庫の収益があるから」。

●ネットでの著作権侵害は、コンテンツ販売に悪影響を与えない? 隠されていた「不都合な真実」が明らかに https://wired.jp/2017/10/21/pirateria-unione-europea-studio/
海賊版は、音楽や本、ゲーム、映画など、著作権によって保護されたすべての製品の販売や利益に影響を与えない。
・Estimating displacement ratesof copyrighted content in theEU https://netzpolitik.org/wp-upload/2017/09/displacement_study.pdf

●マンガの海賊版は「最新作の売り上げ減少」と「旧作の売り上げ促進」の2つの効果をもたらす http://gigazine.net/news/20170222-piracy-boost-book-sales/
2007年の論文「The Effect of Digital Sharing Technologies on Music Markets: A Survival Analysis of Albums on Ranking Charts」では、ファイル共有が有名アーティストのCDセールスの落ち込みを招いたものの、一方で無名アーティストのCDセールスは伸びたことが報告されている。
・書籍海賊版の売り上げへの影響:日本のマンガをケースとして | 慶應義塾大学 経済研究所

https://ies.keio.ac.jp/publications/7121/

●公立図書館における書籍の貸出が売上に与える影響について http://www3.grips.ac.jp/~ip/pdf/paper2011/MJI11004nakase.pdf
「分析の結果、むしろ図書館における書籍の貸出によって、売上が総計としては増加していることが分かり、貸出が売上を減少させているという主張は正確ではないことを示した。」

●Amazonプライム会員が電子書籍を無料で読み放題になる「Prime Reading」提供開始 http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/1084547.html
「プライム会員向けの新サービス、Prime Readingは、本と読者との新たな関係を提案するものではないでしょうか。このような試みに参加することで、私の小説がより多くの読者と巡り会えることを多いに期待しています。(半沢直樹シリーズで著名な直木賞作家、池井戸潤氏)」
・サービス開始時点は、「陰日向に咲く」「学校では教えてくれない大切なこと」「カーネギー話し方入門」などの書籍、「あなたのことはそれほど」「つぐもも」、「ウロボロス」などのマンガ、「東京カレンダー」「Ray」「DIME」「DOS/V POWER REPORT」などの雑誌が対象。
(プレス:https://amazon-press.jp/Top-Navi/Press-releases/Presselist/Press-release/amazon/jp/Prime/Prime-Reading-2017-10-05/ )

●「敵はAmazon、はウソ」本屋さんとホストクラブ、実は儲け方が同じだった http://www.huffingtonpost.jp/2017/10/02/abukicho-book-center2_a_23229985/?ncid=fcbklnkjphpmg00000001
「世の中は、チェーン展開できる本屋ばかり作るじゃないですか。でも歌舞伎町ブックセンターはここだけにしか成立しない特殊な本屋です。ここに来ないと愛について知ることができない。それって、本来のすごく正しい書店だと思うんです。
みんなAmazonで本を買うのは、便利で楽だからですよね。僕たちは、そうではない価値を提供するだけです。今、この時代に、わざわざ本屋に来る理由をつくって、わざわざ本屋に来てもらうんです。」
「新宿・歌舞伎町のラブホテル街のどまんなかで、ホストが書店をオープンさせる。その名も「歌舞伎町ブックセンター」。「愛」をテーマにした約600タイトルの本を扱うとという。書店員ならぬ"ホスト書店員"が、オススメの本を紹介」。

●キングコング 西野 公式ブログ - 全国の図書館職員の皆様へ https://lineblog.me/nishino/archives/9303220.html
エンターテイメントは時間面積の陣取り合戦
この戦いに挑むには、(自分の書籍を売ろうと考えている)僕の場合は、本屋さんに足を運んでもらったり、図書館に足を運んでもらったり、Amazonを開いてもらったり…まずは『本』というジャンルにコミットしてもらう時間を増やす必要があります。」
そこで、自身の作品の無料公開に踏み切ったのがお笑い芸人で同時に絵本作家の、キングコング 西野
・大ヒット中の絵本『えんとつ町のプペル』を全ページ無料公開します(キンコン西野) http://spotlight-media.jp/article/370505056378315909

その結果は、「無料で見れたから、『えんとつ町のプペル』は、もう要らないや」という【買わない人】も増えたと思います。
しかし同時に、「これは買って、家に置いておこう」という【買う人】も増えました。

●(活字の海で)出版社が自治体と連携協定 新市場開拓の試金石にhttps://www.nikkei.com/article/DGKKZO22226790T11C17A0MY5000/
講談社が、小中学校で実施される「朝の読書の時間」向けに電子書籍を配信するサービスを始める。
時間面積の陣取り合戦のさなかに、「読書体験」を提供しようという試み。

●識字ができない若者たちはどこにいるのか。 https://news.yahoo.co.jp/byline/kudokei/20171108-00077903/
事態はさらに深刻。読書習慣のまえに、「読めるか」。

●来たるべきAI時代。求められる能力と、いま必要な教育とは http://www.janu.jp/report/files/janu_vol46.pdf
「近年の科学の進歩により、学習指導要領の内容は増えていますが、教科書のページ数は増やさないように内容が詰め込まれている。そのため、説明が足りず、意味のわからない文章が増えている(新井紀子)」

●【子どもと電子書籍】周囲を気にせず読める電子書籍、小学生から高校生がいちばん読みたいのは『恋愛モノ』 https://www.excite.co.jp/News/release/20171025/Prtimes_2017-10-25-120-611.html
・電子書籍(PCやタブレット、スマートフォンなどで読書ができるデジタルの本や漫画)は学年が上がるほど、その利用者割合が増えている。

●若手書店員が考える、書店の「編集力」 https://www.advertimes.com/20171020/article259598/
「これからの書店員は本を「メディア」と捉え、書店という場所に存在するあらゆる「メディア」を編集する必要がある」。
ほしい本が決まっているのならAmazonを使うほうが便利です。ですので、書店では意外な本との出会いをいかに楽しんでもらえるかを第一に考えるべき」。
「本の並びに限らず、書店を構成する要素は他にもあります。雑貨、ギャラリー、カフェ、イベント……。それらすべてを「メディア」と捉え、一つひとつがその書店のイメージにどう結びついているのかを意識することが大切」。

●イシグロ作品人気過熱 書店原書も完売 図書館5年待ち? 電子書籍大ヒット https://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/365333/
「イシグロ作品を出版する早川書房(東京都千代田区)は10日、全8作品を計約73万5千部増刷することを決めた。」
「10月1日から10日までに、電子書籍サービス「キンドル」で代表作「日の名残り」が約1万ダウンロード、「わたしを離さないで」は約8千ダウンロードされた。」

 

┃Others あるいは雑事・雑学
●丸善ジュンク堂書店が「手塚治虫全集」をオンデマンド印刷で販売開始!書店業界に与える影響とは? http://kot-book.com/tezuka-osamu-complete-works/

●人間失格、吾輩は猫である…AIを活用して名作文学の読後感をコーヒーで再現「飲める文庫」 | グルメ - Japaaan http://mag.japaaan.com/archives/63666

●【重要】Yahoo!ブックストア読み放題 提供終了のお知らせ - お知らせ - Yahoo!ブックストア https://notice.yahoo.co.jp/bookstore/archives/unlimited.html

●【 トーハン・藤井武彦社長、出版社などに「配送コスト負担」のお願い https://www.shinbunka.co.jp/news2017/10/171020-02.htm

●産業革新機構、紀伊国屋書店にEC運営会社の株式譲渡 https://www.incj.co.jp/news/upload/docs/20171023.pdf