IoS(サービスのインターネット)を支えるのは標準化された技術群、たとえばHTML 図書館でも。

●ベネッセ運営の電子図書館が利用者55万人を達成! http://news.ameba.jp/20170403-488/
「電子図書館まなびライブラリー」の利用者の内訳は、小学生が43.5万人以上であり、これは、国内における小学生の電子書籍利用者の3分の1に相当。ちなみに、現役引退を表明した浅田真央に関する『浅田真央 さらなる高みへ』も読める。

●図書館検索カーリルから見える図書館の実態[前編]――全国6,800館を一元化 https://d-marketing.yahoo.co.jp/entry/20170313443116.html
・全国規模のサービスに育てるには標準化が肝。データ連携のポイントは「HTML」の活用だった。
・カーリルの収益源は、Amazonアソシエイトとシステム利用料。
・成果物のオープンソース化=「図書館が利用している書誌情報は、商用MARCデータの購入が一般的」で他への活用(カーリルが使うなど)は不可。そこで「カーリルの書誌情報は国立国会図書館ウェブサイトやAmazonなど、書誌情報を提供しているウェブサービスのAPIから取得している。ただ、「図書館が、このISBNがついた本を持っている」という事実情報は(商用)ライセンスの対象外なので、この蔵書情報とAPIから取得した書誌情報を、ISBNを軸に結びつけて検索結果としてユーザーに示している」。

●図書館検索カーリルから見える図書館の実態[後編]――検索の先にあるデータの活用 https://d-marketing.yahoo.co.jp/entry/20170313443117.html
・「その地域に保管されている最後の1冊、2冊の本が把握できることは、“ニーズが少ない本でも所蔵すべき”という図書館の公共の役割を担保することにもつながる」。

・「児童書出版の偕成社は、株式会社カーリルの協力で、現在販売している本を図書館がどれだけ購入しているかの調査を行った。その結果、全国の図書館合計で2万冊も所蔵しているタイトルもあると同時に、どんなタイトルでも最低400冊程度は購入されていることがわかった」。

●「LibrariE」導入館 30 館達成!図書館向け電子書籍 2 万点を突破! http://www.jdls.co.jp/images/pdf/release170327.pdf
大学図書館 11 館、学校図書館 12 館、公共図書館 7 館(TRC-DL 館も含む)。全体で 50 社の出版社が参加。3 月末には、22,000 タイトル、今後月間平均 1,000 タイトルを追加予定。

●LibrariE(ライブラリエ) 電子図書館の新しいモデル http://society-zero.com/chienotane/archives/568
ライセンス購入に3タイプ=ワンコピー・ワンユーザー型/都度課金型/ワンピース・マルチユーザー型。


●平成28年度学術情報基盤実態調査の結果http://www.mext.go.jp/component/b_menu/other/__icsFiles/afieldfile/2017/03/24/1383649_1.pdf
「・大学図書館における電子書籍のタイトル数の推移大学図書館で導入している電子書籍のタイトル数(延べ数)は、平成 27 年度までに 541 万タイトルに増加した。内訳は、国外出版社によるものが 95.3%であり、国内出版社によるものは4.7%にとどまる。洋書については電子化が急速に進んでおり、10 万タイトル以上の電子書籍を提供している大学も 13大学ある。」

●坂村健氏が東洋大の情報連携学部で実践する「IoS」時代の教育 http://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/1703/31/news050.html
情報連携学部(INIAD:Information Networking for Innovation and Design)。
これから始まる新しい社会では、「スマートフォンアプリによるモビリティサービスを使う場合、呼び出したクルマが自動運転車であっても、人間が運転する自動車であっても、同じ『移動』というサービスを利用することになる。つまり、オープンなAPIの先にあるのが、人なのか、モノなのか、ビルなのか、組織なのかは重要ではなく、それらが提供するサービスの連携こそが重要になる。これはもはやIoTではなく、IoS(サービスのインターネット)だ」。

「日本の科学研究、この10年で失速」 ネイチャーが特集 http://digital.asahi.com/articles/DA3S12854981.html
科学の基礎が崩れ始めているか。日本の大学の高水準の研究を生み出す能力の衰えをNature誌が指摘。原因は「国立大学が人件費に充てる運営費交付金は減らされ、若手研究者が任期なしの職を得る機会も少ない」、からと。

●「CiNiiから論文が消えた」 研究者に困惑広がる http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1704/05/news086.html
国が学術論文の電子化支援について、科学技術振興機構が運営する「J-STAGE」に一本化する方針を打ち出したので、NIIがサービス(論文を電子化する、あるいは電子化済み論文の検索/公開閲覧)を2017年3月末で停止。もちろん、2014年には告知済みだったので、この混乱の責任は移行作業を完了させなかった学会側にある。

●NII-ELS公開刊行物データのJ-STAGE移行のご案内 https://www.jstage.jst.go.jp/pub/html/AY04S640_ja.html
2017年サービス停止に先立ち、2014年には告知済み。

●CiNii Articles論文ダウンロード機能の継続について http://www.nii.ac.jp/news/2017/0410/
4月10日、一部サービスの再開を宣言。

●大学ランキング首位の東大に「足りないもの」 http://toyokeizai.net/articles/-/165818
国際的な権威があり、世界の大学関係者、特に各国の若者で海外留学に関心がある学生が注目する「Times Higher Education (THE)」にベネッセの調査が掲げられている。

「教育リソースでは医科大学や理系の単科大学、国際性ではその名の通り「国際」や「外国語」といった名前のつく大学が多くを占めるなど、特徴的だ。前者は収入の多さなどが影響し、後者は大学の性質上、留学生や外国人の教員が多いためと考えられる」。

★Japan University Rankings 2017 | Times Higher Education (THE) https://www.timeshighereducation.com/rankings/japan-university/2017#!/page/0/length/25/sort_by/rank/sort_order/asc/cols/stats
Times Higher Education (THE)は官民含め大学関係者が関心を持ってみているサイト、また「大学ランキング」だが、そこへベネッセの調査結果が掲載れた。

●私立トップは慶應じゃなかった! 日本版「大学ランキング」が初登場 https://dot.asahi.com/wa/2017040500033.html?page=1
評価は、「教員数や資金などリソース、留学生比率など国際性、高校教員からみた満足度、人事担当者や研究者からみた成果、の4分野に着目した。ランキングは四つを総合した指標だが、各分野の順位もわかる」。
他方、世界ランキングの評価指標は、教育力(30%)研究力(30%)研究の影響力(30%)国際性(7.5%)産業界からの収入(2.5%)の比重でつくられる。研究実績が乏しい大学は評価されにくい。

●サイバー大学、フルオンライン教育プラットフォーム 「Cloud Campus(クラウドキャンパス)」を提供 https://www.value-press.com/pressrelease/180587
(1)スライドと同期されたビデオやテスト問題等をPCのブラウザで簡単に制作し、配信できるコンテンツ制作機能、
(2)PCとモバイル端末を併用でき、ダッシュボードで自らの学習進捗や学習目的が一目でわかる学習者向けポータル機能、
(3)ユーザ登録やグループ分け、コース(科目・研修コース)の設計や開講期間、受講管理

●企業研修に大学の無料オンライン講座は広まるか http://newswitch.jp/p/8481
jmoocがこれでmoocとは違う生態系を築くことになるのか。
それともこれを機に、大学教育そのものが変質していくのか。