●人工知能が連れていく未知の世界と「環世界」「アフォーダンス」

C:技術で/技術が/技術を(ICT:社会・法・制度論と技術文化論)

●「OSSエコシステムで未来を創っていくのが最大の使命」 http://it.impressbm.co.jp/articles/-/13050
「かつての産業革命の時、世の中に直接的に価値を提供し、“勝ち組”になったのは機械工具を作った企業ではなく、大量生産体制を確立して自動車などを世に送り出した企業だ。同様のことが、今の情報革命期においても言える。主役にあるのは、ITベンダーではなく、それを使いこなして新しい市場価値を創り出していくユーザーだ」。

●IoTで「仲間作り」広がる、ヤフーにシャープ、API公開相次ぐ http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/column/14/346926/121800403/
「IoTの時代には、Eコマースでのショッピングやネット検索といったネット利用の体験が変わる。人間の動作、体調や気温の変化が入力となり、ネットサービスをより自然に利用できるようになる」。
そういった未来を具体化するには、IoT向けプラットフォームが必要=IoT機器から家電や他のIoT機器への命令送信、SNSへの投稿や電子メールの送信といった機能を備える。IoT機器から取得したデータに対応した条件と、それに応じて実行する処理を設定して、様々なアプリケーションを開発できる、といったイメージのもの。

 

人工知能のための哲学塾 第弐夜「ユクスキュルと環世界」レポート記事 http://www.igda.jp/?p=2563
学問世界でも20世紀初頭に起きた現象=還元主義への批判
「デカルトから生まれた西洋合理主義は、要素を分解し、実験と観察を繰り返すことで、世界の秘密を明らかにしてきました。では脳細胞を取り出して実験と観察を行えば、「心」の秘密は解き明かせるでしょうか。答えは否です。こうした行き詰まりから、現象学をはじめ、さまざまな新しい学問が登場してきました」。
議論のキーワードは、「心身二元論」「環世界」「アフォーダンス」「運動学」「時間感覚」。たとえばカメラの視る、と生物の見るは違う。



●大富豪イーロン・マスク氏、敵対的人工知能と戦うためのNPO設立 http://japan.cnet.com/news/business/35074857/
「我々の考えでは、AIは人間の個別的意思の延長でなければならず、自由と平等という理念に合致していなければならず、共同体の全メンバーの間に広く、かつ特権なく普及せねばならない。人類の発展レベルに合致したAIがどれほど人類に有益なものとなるか、また不正に開発され、利用されるAIがどれほどの損害をもたらすか、計り知れない」。( https://openai.com/blog/introducing-openai/

●静かに社会の大変革を引き起こすIoT、果敢な挑戦こそが新市場への扉を開く http://special.nikkeibp.co.jp/atcl/TEC/15/061900005/04/
IoTは見えないところで社会を変えていく。
たとえば「スマートゴミ箱」。「中にたまったゴミの量を検出して、一杯になると無線通信回線を使ってセンターにその旨を知らせます。すると担当者が、ゴミを収集に行くわけです。一般の人から見れば、ゴミ箱の役割は何も変わっていませんが、このシステムは確実に世の中を変えている」。
また産学連携が重要。なぜなら、「大学は、人件費がゼロの“中小企業”」だから。

●大企業の工場も、シェアリングエコノミーに組み込まれる http://techon.nikkeibp.co.jp/atcl/column/15/335160/121800001/
IoTによって現実の物や人がつながり始めると、消費的な行動に対してダイレクトに課金できるようになる。「家電製品の本体価格が大幅に安くなる代わりに、「1日当たり○○円」「1回の洗濯で△△円」といった新しいビジネスモデルが出てくることも」。
第4次産業革命に伴ってマスカスタマイゼーションの流れが進むと、消費者の多様な要求のすべてを大企業が一手に引き受けることは極めて難しくなる。むしろ、消費者との接点は中小企業が担い、その生産活動を大企業が支えるようになるため、お金の流れが「消費者→中小企業→大企業」という形にシフトするのではないか。

●ビッグデータやIoT、AIはどう活かすべき? 日本経済活性化への筋道とは http://www.sbbit.jp/article/cont1/30559
経済的繁栄で重要なのは、限られた人的資源でより多くの富を生み出すことであり、単なる頭数の多さではない。カギを握るのは技術進歩を梃子にした生産性向上
IoTで人手不足を克服し付加価値を高められるかがカギになる。また、2000年前後から米国とインドの間で盛んになったオフショアリングのように、ある種の業務は、移民政策などによる直接的な人の移動を伴わなくとも、グローバルに人材確保が可能。

●スマート化で日本は本当に遅れているのか http://techon.nikkeibp.co.jp/atcl/column/15/335160/121800002/
企業単位では日本にも見るべき技術があるものの、「インダストリー4.0が傑出している点は産官学がフォーメーションを組んで5年、10年、20年先を見据えていることであり、こうした動きは残念ながら従来の日本にはなかった」。
要素技術だけでは勝てないのが、これからの時代環境。
また日本は全体の要素を徹底することには長けているものの、コミュニティーに入り込んで個人としてコミュニケーションを取る力が弱い。しかし、それこそが第4次産業革命を推進する上で最も必要な力。「組織の中にいると自分の領域を超えたことになかなか踏み出せないが、場合によっては自分の領域を超える必要がある」。

● 「IoTによる生産性革命」を全国津々浦々にまで広めるために http://www.rieti.go.jp/jp/columns/s16_0001.html
諸外国と異なり、日本で今のIoTブームは東京だけの現象。そこに課題と同時に希望もある。
「大企業はこれまで効率化を追求してきたので、多額の投資をしてIoTシステムを導入したとしても生産性向上はせいぜい数割程度であろう。富士通は2割、オムロンは3割、コマツは5割の生産性向上を実現するという数字が新聞記事に載っている」。
効率化に取り組んでこなかった中小企業や農業がIoTを導入すれば、生産性向上は数倍に達する可能性がある。しかも投資額は数百万円程度でしかない」。

●続・モノのインターネットのこれから ~カジュアルにモノのインターネットを楽しむ、その先の未来 http://codezine.jp/article/detail/9115
センサーが普通に使えるようになることが、IoTに不可欠。下図はモノのインターネットのデバイス価格の下落傾向と国内流通の未来予測。「やや乱暴な絵ではありますが、おおよそ「モノをインターネットへつなげる」ために必要な全体的なコストが見えてくる」。

●牛の最適管理をクラウドと人工知能で実現するウェアラブルデバイス「Farmnote Color」を発表 http://farmnote.jp/press-release/farmnote-color.html
Farmnote Colorは牛群管理システム「Farmnote」と連携した牛用のウェアラブルデバイス。山間地などのインターネット回線が繋がらない場所でも、3G/LTEのモバイル通信が可能。