●巨大組織、神社本庁の腐敗 「鎮守の森」への原点回帰こそ

習近平が中国で指摘、その撲滅に邁進している「組織の私物化現象」。同じことが、日本の組織でも起きている。

有名企業のルール無視(東芝、日産、神戸製鋼など)、行政官庁の恣意的な文書管理(森友問題など)。
そして今回明らかになった、神社組織。

日本の神社を統括している上部団体、神社本庁からの天下り人事に嫌気した有力神社が氏子たちの声から近年次々と「離脱」している。象徴的だったのが宇佐神宮の騒動。

大分県宇佐市の宇佐神宮。祭神・信仰別の神社数で全国4万社あまりという神社界の最大勢力である「八幡宮」の総本宮で、伊勢神宮に次ぐ有力神社として出雲大社や明治神宮などと共に名が挙がる有名神社。
宇佐神宮を地元で支え続けてきた県神社庁宇佐支部が2017年5月、氏子などで構成される支部総代会総会で、前代未聞の決議(協賛金(氏子による寄付金)の取りまとめ中止)が行われた。

神社本庁からの天下り宮司との確執から氏子たちが反旗。祭りの寄付が半分以下に激減した末の出来事だった。

富岡八幡宮事件の背後にもこの潮流があるようだ。
・神社本庁から離脱…宮司任命されず : 社会 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE) http://www.yomiuri.co.jp/national/20171208-OYT1T50004.html


 

●神社本庁「恐怖政治」の実態、地方の大神社で全面戦争も | 瓦解する神社 http://diamond.jp/articles/-/134148
土地元の宮司より、「天下り宮司」を優遇する事例が相ついで、地元からの資金が途絶える事態に。
「宇佐神宮も6月時点で、従来は支部を通じて納入する神社負担金や神職負担金を、「根拠となる規定がない」などとして支払いを拒否。県神社庁からの請求にも応じていないという。」
一方、神社本庁側は懲罰規定を強化、監督強化に打って出ている。

「「最も恐ろしいのが、宮司を免職して自分たちに都合のいい宮司を送り込むこと」だ。
「解任された宮司が裁判で処分の無効を主張しても、規定の改正で、本庁側は『神職の資質に欠けたから免職した。神職の資質について裁判所は判断できるのか。宗教への不当介入ではないか』と主張して、裁判所の介入を拒むことが可能となった」」

●神社本庁から有力神社が続々離脱、改憲賛同署名集まらぬ状況 http://www.news-postseven.com/archives/20170906_609709.html
「神社本庁からの離脱の動きは年々加速している。2005年からの10年間で214もの神社が離脱し、中には石川県の気多大社(2005年)、京都府の梨木神社(2013年)などの有力神社も含まれる。」

「神社本庁の政治団体、神道政治連盟の国会議員懇談会現会長は安倍首相。首相にとって神社本庁は改憲への動きを草の根で広げる重要な支持基盤なんです。ところが、氏子や参拝者が多く金銭的に余裕のある神社ほど、神社本庁の管理から離れようとする傾向が出てきた。このまま有力神社の離脱が相次げば、安倍首相の改憲を後押しするパワーも弱まってしまう」。

●神社本庁の不動産売買疑惑 内紛の本質は権力闘争 http://blogos.com/article/258095/
神社本庁は、安倍晋三首相が会長を務める「神道政治連盟」や、改憲勢力の後ろ盾となっている「日本会議」を支援しており、日本の政財界と密接なかかわりを持ち、影で日本の政治へ影響力を行使している存在。

●神社本庁 | HOME http://www.jinjahoncho.or.jp/
神社本庁とは 昭和20年の終戦により神祇院が廃止され、明治以降80年の神社に関する国家管理はその幕を閉じ、神宮、神社及び神官、神職は国家の手から切り離され、民間団体として存続することになった。

全国の神社関係者の総意で昭和21年2月3日東京都渋谷区東に神社本庁が設立されたのが神社本庁(昭和62年に東京都渋谷区代々木に新庁舎を建設し移転)。
神社本庁は神宮(伊勢神宮)を本宗として、全国約8万社の神社を包括する宗教団体。

●鎮守の森コミュニティ研究所 http://bit.ly/2tTLPUM
「日本では地域やコミュニティの中心として神社やお寺がありました。はじめて知った時ずいぶん驚いたのですが、全国に存在する神社・お寺の数はそれぞれ約8万1千、約8万6千にのぼります。中学校の数は全国で約1万、あれほど多いと思われるコンビニの数も5万弱なので、これは大変な数と言えます」。
・鎮守の森・自然エネルギーコミュニティ構想
・鎮守の森セラピー(鎮守の森・森林療法)
・祭りと地域再生・活性化

●NPOちんじゅの森 http://www.chinju-no-mori.or.jp/aboutus/index.html
「NPOちんじゅの森の「ちんじゅの森」とは、人々の暮らしを物理的、経済的、精神 的などの面から支える地域の森と定義しています。例えば、里山や 神社仏閣の森をはじめ、住宅団地の森を含みます。」

●鎮守の森のプロジェクト概要 | 鎮守の森のプロジェクト http://morinoproject.com/about

「東日本大震災では津波でコンクリート堤防や松林がことごとく破壊される中、深く根をはった木々が津波の勢いを和らげ、関東大震災や阪神大震災では、大火により建物が燃える被害を食い止め、防災林として大きな役割を果たした森がありました。その森とは、かつて神社を囲むようにして存在した「鎮守の森」」。