●ギーク(テクノロジー)を味方につけよ!

A:<メディアとしての紙>から<デジタル化するメディア>へ

★Internet publishing vs newspaper employment - Business Insider http://www.businessinsider.com/internet-publishing-vs-newspaper-employment-2016-6
米国における、新聞社とネットメディアの被雇用者数が、ほぼ同数に。新聞は約25年で雇用を6割減らしたことになる。ギーク(テクノロジー)を味方につけること以外に、現状変革の道筋はない。

●「メディア業界はスケールを追求して完全に失敗している」 http://digiday.jp/publishers/confessions-newspaper-publishing-exec-weve-screwed-pursuing-scale-sake-scale/
リアル世界は規模がコストを回収する、至上命題のキーワード。他方Web世界は限界費用ゼロが当たり前。リアル世界とこの点が全く違う。
「我々がこれまでにとってきた唯一のアプローチは、もっと大きくなろう、とにかく読者を増やして、もっと大きくなろうというものだったように感じられる。代案は何だろう?」。

●ジャーナリストからテクノロジストへ─Vox.comメリッサ・ベルが語る「変革時代のメディアのつくりかた」 http://wired.jp/2016/06/09/interview-melissa-bell/
「Explain the news」。米国版池上彰? 「ニュースを説明する」を掲げる米国のオンラインニュースサイト『Vox.com』。
「多くの報道機関は「何が起きた」かは伝えるけれど、「なぜ起きたか」は丁寧に教えてくれません。これほど大量の情報があるなかでニュースの背景の説明が足りていないことが、読者を混乱させてしまっていると思ったのです」。
そしてもうひとつ。「カードスタック」という、新しいメディアの形態を開発した。
例えばビットコインを解説するカードスタック。「誰がビットコインについて責任をもっているのか?」「どうすればビットコインを獲得することができるのか?」「ビットコインにセキュリティー問題はないのか?」といった質問が17個並ぶ。

(サイト: http://www.vox.com/cards/bitcoin

●起業家ジャーナリズムが伝統メディアを救う http://toyokeizai.net/articles/-/121357
ギーク(テクノロジー)を味方につけよ!
「ここで「デジタル」を、ネット、モバイル、そしてソーシャルと読み替えてもいい。ジャーナリストらは、この新たな環境下で、市民から聞くこと、伝えること、さらに、そこで継続可能な活動を営む「稼ぎ方」をも含む方程式の変化を身をもって理解しなければならない」。

●米メディアによる「Snapchat運営チーム」立ち上げの裏側:なぜこのタイミングなのか? http://digiday.jp/platforms/thrillist-guide-building-snapchat-team-scratch/
「自分のブランドを理解することが非常に重要だ。それによって、プラットフォームに自分のメディアを定着させることができる」。
だから、「プラットフォームはパブリッシャーたちに新しいスキルの習得を求める。そんな最新スキルのひとつが、Snapchatコンテンツチームをゼロから、しかも素早く立ち上げていくこと」。
ただし、いまだ明確でない広告規定:Snapchatはこれまで、個人のチャネル上にブランドコンテンツを投稿して、収益を得るようなパブリッシャーに関する方針を決定していない。

●「タイム」が10年連続減収から脱出できたワケ http://toyokeizai.net/articles/-/120432
ネイティブアドと、動画広告が売上伸張要因。
「しかし、強力なレガシー・ブランドであるタイム社にとって、デジタルの成長はふたつの側面をもっている。というのもタイム社の収益の約70%は、依然プリントから来ており、デジタルだけでなく多方面のブランドであることを、広告主に覚えておいてもらう必要がある」。

●アメリカ:既存の放送メディアを揺さぶるアメリカのOTTサービス
https://www.nhk.or.jp/bunken/forum/2016/pdf/a1.pdf
OTT(over-the-top)サービス:既存のケーブルテレビや衛星放送を 介さず、インターネット経由で番組や コンテンツを配信するサービス。
OTT普及の背景:ケーブルテレビ参入時の、「バンドル契約(30チャンネルから数100チャンネルの一括契約+プレミアムチャンネル(スポーツ、映画など)は別料金)」が、「“ほとんど見ない多くのチャンネル”への支払いに対する不満」となっていた。

●auとGunosyが無料アプリ「ニュースパス」、auユーザー以外も http://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/news/759694.html
ニュースパスは、無料のスマートフォン向けニュース配信アプリ。KDDIとGunosyが共同開発した解析・配信技術により、200以上のメディアの記事からSNSでの拡散状況などをもとに、話題のニュースを自動的に配信する。

さらに、「特定の有名人」や「地域」、「エンターテイメント作品」などのキーワードを自動的に抽出する機能を備えている。そのキーワードを「フォロー」することによって、自分の好みに合ったニュースを自動的に一覧化することも可能。

●熊本地震:127年前の記憶、継承に失敗 当時の記録詳細 http://mainichi.jp/articles/20160603/k00/00e/040/276000c
100年以上前の災害記録の継承は難しい。記録は残っていても、それが検索できないといけないし、怖いという原体験がなければ印象に残らない。どのように継承していくのかは、これからの課題。

●亡命中エドワード・スノーデン氏、日本の危機を生中継で指摘 http://www.cinematoday.jp/page/N0083259
Q:日本社会の現状をどう見るか:
・「特定秘密保護法以降、安倍政権の静かな圧力、インセンティブ(見返り)を伴う圧力がメディアにかかり、危機的な状態では? 視聴率のいいニュース番組のアンカーマンが降板させられている」。
・「ジャーナリズムの役割は政府のいい点、悪い点を評価し、いつ権力の逸脱や乱用があったか、国民に知らせることにあって、それがなければ民主主義の議論は成熟しない」。