一人出版社がAIを導入してやろうとしていること[1]

Creative Edge School Booksさまの許諾を得て全文掲載しています)

時価総額69兆円のGoogleが、私たちに無料でAIサービスを提供しても何ら不思議はない/一人出版社がAIを導入してやろうとしていること[1]

サブスクリプションで配信している「シンクゼロマガジンニュースレター」のオーディオブックの荒原稿を公開しています。

シンクゼロマガジンニュースレターは、AIやロボティクス、医療、教育などに関連した国内外のニュースを厳選。ニュースの裏側を読み解くコンテンツですが、第2号から「一人出版社がAIを導入してやろうとしていること」(体験エピソード)を追加します。
※現在、シンクゼロマガジン(定期購読コンテンツ)は限定配信になっており、一般の定期購読受け付けは保留中ですが、単品で購入可能になっています。

シンクゼロマガジンニュースレター Vol.01

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一人出版社がAIを導入してやろうとしていること[1]
パラダイムシフト前夜、ブレーキの壊れたダンプカーのように走った日々

私が初めてパソコンを触ったのは学生の頃である。ワイヤーフレームの折り鶴がスクリーンの中を飛び回るCGのデモンストレーションを見て、衝撃を受けたことを今でも鮮明に覚えている。「こりゃ大変なことになるぞ、コンピューターを学べる会社に入らなきゃ!」と思い、その可能性がある企業をピックアップして、面接に行った。2、3日の出来事だったと思う。ほんとに速かった。

過去、何度か人生の転機を経験しているが、いつも考える前に体の方が先に動く。だから、悩むことはない。気が付いたら、もう完了しているのである。何かに取り憑かれたように体が勝手に動いてしまうのだ。

ただ、当時のパソコンは高価だったので買うお金などなかった。秋葉原のショールームへ行き、デモ機を触り、カタログを集め、店員さんとダラダラ雑談する日々が続く。
入社して一年ほど経って、会社は1億かけて最先端のコンピュータシステムを導入した。

ラッキーだった。
そのコンピュータシステムを使ったデジタルデザインの仕事を任されたのだ。1年前はまだ学生だった(まだ社内でも何の実績もない)私に白羽の矢が立ったのは、「あらゆる仕事でコンピュータを使うようになる」としつこいくらい言い続けていたからだ。

ある時、デザイン部にきていた写植屋のおにいさんに「写植やばいです。なくなるかもしれません」なんて言ったものだから、いつもニコニコしている穏やかな人が無表情になり、何も言わず帰っていったことがある。「おいおい、帰っちゃったぞ」と先輩に怒られたが、心の中では「いや、ほんとにやばいんだよ」なんて思っていた。20歳の若気の至りとはいえ、あまりにも無神経だったと思う。

このときはまったく意識していなかったが、要するに(勝手に)エバンジェリストをやっていたのである。
「あいつ、なんでコンピュータ、コンピュータっていつも騒いでいるの?」などと、上司に言われていたが、気がつけば「コンピュータのことはあいつに聞こう」という評価に変わっていた。コンピュータシステムの講習にも参加でき、大阪城ホールで開催された見本市では、このコンピュータシステムを紹介するコンパニオンの教育も任された。

昨日まで学生だったような新米が、たった一年で膨大な経験知を得たことで、もはやブレーキの壊れたダンプカーのようになっていた。突然、会社を辞めてフリーになる。そして、90万円のパソコンと35万円の画像処理ソフト、60万円のCADソフトを96回払いのローンで購入した。

前述したとおり、「人生の転機」レベルのときほど、行動が速い。アタマを使って考える暇がないほど、速い。学校のパソコンでCGの折り鶴を見てから、わずか2年の出来事である。
その後、同様のことが3回続く。

1994年には、インターネットに初めてアクセスして興奮、いても立ってもいられず、インターネットに詳しい先生がいる研究室に通った。「インターネットで世の中が変わる」と確信し、仕事の打ち合わせのたびに「マルチメディアの時代はもう終わりだから、インターネットの仕事をやっていきましょう」などと説得し始め、ずいぶん周りの人たちを困らせた。

1999年にiモードの携帯電話を触ったときも同様だ。メールをチェックするだけなのに、わざわざパソコンを起動する必要がなくなる。携帯電話だけで、買い物も銀行の振込もできるようになる。「こりゃ、大変なことになる」という感じだ。気がつけば、携帯電話を5台所有するようになり、いつもカバンに入れて持ち歩いていたので、職務質問のときは説明するのが大変だった。
そして、3回目が「現在」である。

いま、どんなメチャクチャな取材活動をしているのか、正直に書くと心配する人が続出するので割愛するが、三たびブレーキの壊れたダンプカーのように走っている。
資料の作成などで、Google検索を使いこなしている人は多いと思うが、オリンピックが開催される頃には、AI機能が追加されているかもしれない。時価総額69兆円のGoogleなら、無料で誰でも使える(チャットボットと相談しながら利用できる)「AI 検索」が出てきてもなんら不思議ではない。AIを手掛けてる企業はどこも膨大な数のユーザーのデータが欲しいのだから。

ブームになると、ニュースも急増し、過度に危機感を煽るなど、センセーショナルな見出しが躍る。

ニュースを読み解くには、頭に可能なかぎり知識を詰め込む必要がある。パーソナルコンピュータ革命のときも、インターネット革命のときも、徹底的に知識を詰め込んだことで、無意識に近い状態で行動できた。毎日知識を詰め込むことで、あるとき見える風景が変わる。街中を歩いていても、書店に入ってウロウロしていても、スマホでネット検索していても、見えるものが変わってくるのである。過去3度の経験で把握している。
シンクゼロマガジンニュースレター
一人出版社がAIを導入してやろうとしていること[1]

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筆者:
Creative Edge School Books

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