イスラーム研究の現代史的意義

以上から、ここでのイスラーム経済史の叙述とは、多様な地域的、時代的差異をともないつつ展開したイスラーム世界の経済生活を現代的な問題関心から見直し、「勝ち組」の現代資本主義が直面する困難を、「負け組」とされるイスラーム経済から照射する試みである。

そのために取り上げられるのは、主としてイスラーム世界の経済史の評価にかかわる問題群である。

参考文献:
イスラム世界の経済史』 序  加藤博(NTT出版、2005年)
エリア・エコノミックス―アジア経済のトポロジー (ネットワークの社会科学シリーズ)』  原洋之助(NTT出版、1999年)


 

★この記事はiCardbook、『イスラーム世界の社会秩序 もうひとつの「市場と公正」 Vol.2 市場経済における「イスラームの道」(歴史編)』を構成している「知識カード」の一枚です。


◎iCardbookの商品ラインナップはこちらをクリック