「自由の相互承認」の土台となるべき、最後の圏域としてヘーゲルが描き出すのが「国家」である。I):この「国家」論…
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「自我」は規定されている
それゆえわたしたちは、自身がいかんともしがたく「規定」されているのだということをまずは自覚する必要がある。I)…
承認のための生死を賭する戦い
しかしそれゆえにこそ、各人の「自由」への欲望は、必然的に「承認のための生死を賭する戦い」へと行き着くことになる…
空虚性と否定性の苦しみ
ヘーゲルは、この問題をどの思想家よりも早い時期に予見していた。 「それだからこそ、人間が空虚性と否定性の苦しみ…
無規定性と規定性の弁証法
ヘーゲルは、「自由」の本質をこれら二つの契機の綜合として描き出す。 「こうして自由は、規定されていないことにあ…
「恣意としての自由」は不可能
したがってわたしたちは、あらゆる欲望を完全に満たし、何でもやりたい放題でい続けることなど、原理的に不可能なので…
ヘーゲルの「自由」論
哲学史上最も原理的な「自由」論は、わたしの考えではヘーゲルにある。 ヘーゲルは、「自由」を二つの契機の綜合とし…