哲学史上最も原理的な「自由」論は、わたしの考えではヘーゲルにある。
ヘーゲルは、「自由」を二つの契機の綜合として描き出す。
第一契機は、「一切の束縛から解放されている」ということ、すなわち「解放としての自由」にある。
しかしこれは、先に見た通り何ら現実性をもたない「表象」(イメージ)である。
■参考文献
『法の哲学』 §5 ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲル 原著一八二一年
苫野一徳Blog(哲学・教育学名著紹介・解説): ヘーゲル『法の哲学』(1)[編集部]
★この記事はiCardbook、『自由の相互承認—— 人間社会を「希望」に紡ぐ ——(上)現状変革の哲学原理』を構成している「知識カード」の一枚です。
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