アイカードブック(iCardbook:Intelligent Card Book)は「タイトル+150文字程度の本文+参考文献+註」がセットになった100枚の「知識カード」で構成されたカード型専門書です。
学生の皆さんはすでに気付かれているかもしれませんが、ここ数年のテクノロジーの急速な進歩によって、変化が速く不確実性の高い、予測しにくい社会になってきました。このような正解のない複雑な世界では「部分」だけを見るのではなく常に全体像をイメージする力が必要になります。アイカードブックは、テーマごとに「部分」と「全体」を行ったり来たりしながら知的生産を促進させる効力を持っています。皆さんの研究に役立つ強力なナレッジツールになるでしょう。
アイカードブックは、アクティブ・ラーニングの強力なサポーターです。
世の中には、膨大な数の「成功本」が出回っていますが、成功者が「どう行動したか」より「どう考えて、その行動を導き出したか」を学ばなければ、いくら本を読んで勉強しても「何をやったか」の後追いにとどまってしまいます。アイカードブックは、知識カードの集合体であり、大テーマを導き出す100のナレッジで構成されています。1冊の本の「設計図」を眺めながら、著者の頭の中を覗くことができます。皆さんにとって新規性の高いビジネスのヒントを得られるはずです。
日本は「人生60年」と言われていた時代から「人生80年」という長寿の時代に入りました。再雇用制度で65歳まで働いても、まだ20年近くのセカンドライフが残っているのです。誰もがシニア・アントレプレナーになり得る時代。前職の経験や実績を活かしたり、長年続けている趣味やサイドビジネスを発展させましょう。アイカードブックは、1つの大テーマに対して100の知識カードを束ねた新しい本のカタチ。ゼロからの発想を手助けするツールとしてぜひ活用してください。
スマホ、タブレットでは大きな文字で読めることのも魅力の一つです。
21世紀、様々な「モノ(物)」がインターネットに接続され、さらにモノ同士がデータ・情報をやりとりすることで、これまでにないサービスを実現する、モノのインターネット、IoT(Internet of Things)時代の鳥羽口に私たちはいます。モノが呼び交い、データ・情報を流通させる時代に、どうして本だけが閉じた系として存在し続けられるでしょうか。本と本とが呼び交い、交歓する世界(books as a service)の構築が急がれています。ただし モノのネットワーク化と本のネットワーク化とでは根本的な違いがあります。 モノ同士のデータ・情報のやりとりは、実際は記号の流通でしかありません。記号の流通で モノのネットワーク化は具体化できますが、 本のネットワーク化では「読む」という行為が必要です。
「読む」ことではじめて、記号は情報となり、そこへ行動・経験が加わり知識となり、集団にとっての知恵へと昇華していきます。そしてその「読む」の前提には、「このことはどの本に書いてあるだろう」という探索ニーズに対するソリューションが必要です。すでに英語圏(英語などの欧文書)ではこれを実現するための活動が始まっています(たとえば、GoogleBooks、あるいはPortable Web Publications for the Open Web Platform)。
「アイカードブック(icardbook)」は日本語圏(日本語による書籍)のための本のIoT実現へ向けた、ささやかな試みのひとつです。日本語圏の「知のエコシステム」を再起動させるための新しい本のカタチです。いわゆる「成書」は「閉じた系」を特徴とし論証性を軸に、一定の時間の経過を使いながら、最終ページまでに著者が読者の「説得」を試みる作品群と言えます。読者は読み進むうちに自分の頭の中が秩序立てられ、整理されていく快感を味わうでしょう。これに対し「アイカードブック(icardbook)」は、読者の関心、興味へ開かれた「オープン」の仕掛けを内蔵したひとつのサービス(books as a service)です。スマホなどモバイル端末での情報収集が当たり前になりつつある世界に投じられた、ロゴスとパトスの融合物としての書き物。読者は、自分の探し物の周辺に意外な「知の世界」があることを知る。本と読者との出会い、セレンディピティを演出する、新しい本のカタチです。
わたしたちの「理解する」(ロゴス)のパスと「行動を起こす」(パトス)のパスとは、得てして同じではありません。詩想舎はふたつのパスに橋をかける活動を目指します。「読む」という営為の復権を願いながら。
21世紀第1四半期の現在、日本社会は「移行期」のただなかにあります。20世紀社会にかつてあった「標準」は、どれも今は無いと言っていいでしょう。そのうえ次の「標準」も漠として見えません。
ただ見えない中に一つだけ、はっきりしていることがあります。
それは、来たるべき次の「標準」が国民国家からもカイシャ組織からも作りだされては来ないだろうこと。ひとり一人の、個人の選択と意思決定、その夥しい積み重なりの果てに、彫刻されて行くことになるであろう、そのことです。
詩想舎はこの潮流とともに、一人ひとりの個人の人生を支援する活動を行っていきます。
・本というアーキテクチャの価値を最大化するための、コミュニケ―ションのデザイン
・「情報をわかりやすく伝え」「受け手が情報を探しやすくする」ためのメディアの開発
インターネットは当初、ホームページ、Webサイトとしてスタートしました。しかしその後、Googleの登場、ブログの考案、ソーシャル・メディアの浸透、クラウドコンピューティングの進展により、社会のインフラ、私たちの生活そのものの技術基盤、アーキテクチャとなるに至りました。
その結果、国家や社会の仕組み・経済活動、学校・会社の校務・業務、さらには生活・暮らし、それらの中のひとつ一つの選択行為、意思決定のアーキテクチャが書き換えられる過程にあるのが、「現代」だといえます。そしてこの趨勢はスマホ、タブレットなどモバイル端末の普及で不可逆的に進行中なのです。
必然的に、20世紀、またそれ以前に構想されたメディアは再編成される運命にあります。しかしもっと重要なのは、再編成されるのが国家や社会の仕組み・経済活動、学校・会社の校務・業務、生活・暮らし、その「全体」だということです。
全く未経験の時代を生きる、知識と知恵が求められる所以です。