●人とAI(人工知能)の相互依存、相互進化の時代へ

●「ECで300万円の甲冑が売り切れる現象を説明できない」--専門家がAIに負ける時代 https://japan.cnet.com/article/35098431/
専門家が専門性ゆえのバイアスを持ち、かえって人工知能の使い手として適当でないケースがありうる。
たとえばデータマイニングの常識を機械学習に持ち込むなかれ。「深層学習システムに与える学習用データなどをきれいに整形すると解析精度が下がってしまい、生データをそのまま処理させた方が高精度になる」。
ほかにも、「従来のエンジニアはシステムをビルディングブロックで考え、ブロックを組み上げて構築していくが、このアプローチだとAIをいかせない」など。

また、人間とAIはタッグを組める=「人は創造性を備えていて、トレンドを作り出し、最新のものに反応できる。一方の機械には、ロングテールとビッグデータを処理できる能力がある。これをどう組み合わせるか、どのように活用して新しいビジネスプロセスを構築していくかが重要」。

●「ヒトとロボットが”共創”する未来」上編 https://www.ibm.com/think/jp-ja/watson/robot-x-watson-pepper/
ヒトとAIの違いは「制限とバイアスとイマジネーション」にある、と。
制限のあるところからこそ人間のイマジネーションは生まれる。「何も制限がない状態で想像力を働かせることは人間にとって至難の技なんですね。やはりクリエイティブな作業には”筋の良い制限”が欠かせない」。
他方機械、つまりコンピュータ、最近でいえば人工知能はフラットにしかものを見ることができない。つまりバイアスの有無が人間と人工知能との発想の違い。
ということは、人間のバイアスを取り除き、新たな創造を助ける存在が人工知能、そういう相互依存の関係があるのではないか。

●MIT Tech Review: 暦本純一×平野啓一郎対談 「機械が進化しても、人間もテクノロジーで進化https://www.technologyreview.jp/s/32397/lexus-visionary-conference-event-report-1/
「人間が機械とつながり、さらに人間と人間がつながり、人間の存在・能力そのものが多様に拡張・編集される『IoA(Internet of Abilities)』がつくる未来」。
例:ジャックイン・ジャックアウト=「体外離脱視点」の獲得。たとえばスポーツ選手が、「ランニングやバットのスイングなど、自らの動作を客観的な、自由な視点から観察することができる」。
ジャクイン概念は、サイバーパンクSFの元祖として名高いW.ギブソンのSF小説『ニューロマンサー』からのヒント)


「個人(individual)」はこれまで、分割できない(in-dividable)存在と定義されてきたが、実は複数の「私」を、個人は包摂して生きている。つまり「多くの分割できる(dividable)分人(dividual)の集合」が私(=個人)なのだ。
ならば、分人のひとりがロボットであってもよいのでは。つまり、人間がAIを自分の中に包摂する未来が構想しうる。
作家の平野啓一郎氏のSF、『ドーン』は、そういう世界観を小説に仕立てた作品。

たとえば「恋愛は身体情報の交換プロセスなんですよ。親密じゃない時はメールなどの文字情報、親しくなると電話して聴覚情報を交換して、さらに親しくなると視覚情報、最後に味覚や嗅覚、そして触覚を交換してゆく」。人間とAIの相互依存の未来には、こういう身体の価値が再認識されるだろう。
AIが進化するにつれて、人間が何をするのかはますます問われ、そのたびに私たちも進化していく」。

●「ヒトとロボットが”共創”する未来」中編 https://www.ibm.com/think/jp-ja/watson/robot-x-watson-pepper2/
「医師をサポートし医療現場で使われる存在になるためにIBM Watsonは2500万を超える自然言語の文献を読み込」んできた。次は医師がIBM Watsonを”高機能な電卓”のように使いこなす番。2500万を超える文献を一人の医師が読みこなすのは不可能。つまり、膨大な文献から引用する手間や時間を省き、よりクリエイティブな方向に人間の能力を使う、人間が不得意なことを支えてくれる存在、それが人工知能。
また人間はコミュニケーションの際に言葉を使いますが、同時に無意識のレイヤでもさまざまなことを考えている。だからロボットはヒト型である必要はない」。
「『STAR WARS』でもよく喋るドロイドのC-3POよりも、何も喋らずにコロコロと動くR2-D2やBB-8のほうが人気があったりします。
ヒトは無意識にそういう存在に対して愛情を形成し、癒やされているんです。ガンダムのハロやジブリのトトロも同様です。そういった無意識層のコミュニケーションや愛情形成のメカニズムをもうすこし明らかにしていきたい」。

●Google翻訳など自動翻訳の精度を上げたのはどんなしくみ?翻訳者は不要になる?専門家に聞いてみた http://gotcha.alc.co.jp/entry/20161220-it-translation
「それまでは単語の意味をつなげていくだけの訳し方でしたが、ディープニューラルネットが実現できたことで、かなりフレキシブルに翻訳ができるようになりました」。


一方、AIが苦手とする翻訳の領域と言うものも見えてきた。詩や小説などの文学はもちろん、記事やコラムや映画の字幕など字数制限のある翻訳とか、相手によってさまざまに含みがちがってくる広義の外交文書などは人間の手を経なければ役に立たない。

●「Pepper」に感情と道徳を与える研究者・光吉俊二とは https://www.recruit-lifestyle.co.jp/lifeshift/ls23361_20170323
無意識下の情動が実は重要。「意思決定や判断は「好き」や「欲しい」という感情を持たなければできず、人間は計算だけで判断していない」。

「どうやって人間の感情を定量化していったのでしょう?
その答えは「声」にあった。脳にある扁桃体や視床下部中脳と呼ばれる、情動と強く関係する部位が、声帯や心臓と連動していることがわかった。(略)
脳には本音と建前を生み出す部位がそれぞれあって、声にはその両方が乗せられていることがわかった。建前(情動の抑制)として発言しても、声の硬さや震えの状態を分析することで、本音(脳情動の影響)がどこにあるかもわかるようになり、それをアルゴリズム化していった」。

「人間はホメオスタシス(恒常性)を持っているということ。人間は普段は緑で安定しているけど、黄色や赤に揺れ動く。それが緑に戻らないようになると精神疾患とされ、下のほうに落ちていくと鬱の状態になる」。

●スカーレット・ヨハンソンとキャラクターAI http://society-zero.com/chienotane/archives/5198
「好き嫌いに始まる情動的記憶が実は意識下の意思決定に大きく作用している。その意思決定を出発点にした行動に伴う「経験」「体験」がやがてフィードバックされ、この「」を形成していく。あるいはアイデンティティを獲得することにつながっていく」。

「人間の(自然)脳は数百億個の神経細胞 (ニューロン)からできている。ニューロンとニューロンを橋渡しするのがシナプスだが、その伝達速度には違いがあり、例えばそのことで同じものを見ても、ヒトによって違うモノを見てしまう、といった現象が起きるのだ。この遅延に由来する、生物が内側に抱え込む「内的時間」というものが個体ごとに、あるいは種ごとにある」。

 

┃Others あるいは雑事・雑学
●AIがビジネスで今出来ること、5年後出来ること https://www.slideshare.net/rist_inc/aideep-learning5
今起きていることは、新しいモノが生まれる、といったことではない。新しい価値が産まれているのだ。
ただし技術ができることと、ビジネスとして実現されることとの間には落差がある。

●【森山和道の「ヒトと機械の境界面」】意味を理解しないAIの可能性と限界。人間とAIの共通弱点は読解力だった ~「ロボットは東大に入れるか」2016 成果報告会 http://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/kyokai/1031174.html

●ロボット掃除機ルンバ、清掃しながら家の中をマップ化 http://markezine.jp/article/detail/26251
ルンバが清掃したエリアや、汚れがひどかった場所、清掃を行った総面積など、ルンバの清掃結果がマップのように表示される。

●Webの父、ティム・バーナーズ=リーがチューリング賞を受賞! https://www.internetacademy.jp/blog/ja/2017/04/20170409-hiroki.html

●ブラウザベンダーとエキスパートが語るWebテクノロジーの未来【前編】──Webの未来を語ろう 2017  https://html5experts.jp/yoshikawa_t/21986/
2014年10月のHTML5勧告時、WHATSWGがW3Cとの決別を宣言して、ChromeとEdgeの仕様が将来別れてしまうことを危惧したのですが、以下によると良い方向に進んでいますね。ネットはフラットな世界ですが、更に「GitHub民主主義」が芽生えている感じです。JLREQ(日本語組版の要件)もGitHubで改訂中。( https://github.com/w3c/jlreq

●さらばUstream、10年で消滅。IBM Cloud Videoへ完全移行

https://news.yahoo.co.jp/byline/mikamiyoh/20170405-00069546/

●チャットボット (Chatbot) とは? 【入門編】  http://blog.btrax.com/jp/2016/10/31/chatbot/