高い経済の波及効果を生み出すためには、社会が高度に分業化されていなければならない。ここでの分業とは、一つの経済…
タグ: イスラム世界の経済史
アダム・スミスの経済論との差異
違いがあるとすれば、アダム・スミスは資本の蓄積論を詳細に展開しているが、イブン・ハルドゥーンにはそれが弱いとい…
物理的な空間と人間的な空間
時間とともに、個人と社会に影響を与える空間についても、物理的な空間と人間的な空間を区別することが肝要である。物…
社会的動物としての人間
イスラーム文明が、古典ギリシアの学問を引き継ぎ、ルネサンス時代の近世ヨーロッパに伝えたことは、周知のことである…
文書の作成と契約の成立要件
イスラーム世界においては、文書の作成は契約の成立にとって重要ではなかった。 理論的には、契約文書の法的拘束力は…
商業・宗教複合体としてのマディーナ
イスラーム世界の都市には必ずマディーナという都市空間がある。マディーナは都市を意味するアラビア語であるが、狭く…
アドル/アダーラ その1
公正。原義は「均衡を保つこと」、そこから転じて「行為や裁定において公正にふるまうこと」。 対立用語はズルム(不…
ワクフにみるイスラーム社会の経済統合システム
そして、ワクフ(イスラーム的寄進)こそ、この交換を介した経済統合メカニズムを観察するに、恰好な制度である。 ワ…