ネットワーク外部性

ある財・サービスの利用者が増加すると、その財・サービスの利便性や効用が増加すること。「外部」の語は製品やサービスの価値が、利用者数という外部要因に依存していることから来る。ネットワーク効果と同義。

電話サービスを例にとると、加入者が1人しかいない電話網は無価値だが、ここに新たに1人が加入すると相互に通話できるという利用価値が発生する。さらにもう1人が加入すれば、最初の1人にとっては2人の相手に通話できる状態となり、利用価値が増加したといえる。

参考文献:
現代経済学の考え方(岩波セミナーブックス (12))』  宮沢健一(岩波書店、1985年)
イスラム世界の経済史』 第二部第1章:イスラム経済の初期条件  加藤博(NTT出版、2005年)

■関連知識カード/章説明他:
ネットワーク外部性への依存
ネットワーク社会の強み:ネットワ-ク外部性
ネットワーク社会の弱み:高い流動性と疫病


 

★この記事はiCardbook、『イスラーム世界の社会秩序 もうひとつの「市場と公正」 Vol.3 基本概念・基礎用語編』を構成している「知識カード」の一枚です。

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