外部経済

外部の「外」とは「市場の外」の意味。財・サービスの消費・需要や生産・供給が、経済主体間で市場を経由せずに相互に及ぼし合う間接的な効果のこと。

たとえば鉄道とその沿線上の住宅地や行楽地は、住宅地・行楽地があることでより鉄道の利用者がふえる、反対に鉄道があることで住宅・行楽施設を利用しやすくまた開発しやすくなるという利益をもたらす、そういった効果のこと。

参考文献:
現代経済学の考え方(岩波セミナーブックス (12))』  宮沢健一(岩波書店、1985年)
イスラム経済論―イスラムの経済倫理』 第二部第1章:法と経済  加藤博(書籍工房早山、2010年)
イスラム世界の経済史』 第一部3章:市場と制度  加藤博(NTT出版、2005年)

■関連知識カード/章説明他:
ネットワーク外部性への依存
イスラーム経済形成の背景


 

★この記事はiCardbook、『イスラーム世界の社会秩序 もうひとつの「市場と公正」 Vol.3 基本概念・基礎用語編』を構成している「知識カード」の一枚です。


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